「相談すること」の「次の症状がある人」

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 登録販売者の試験科目「適正使用」の対策ページ。このページでは、「相談すること」の「次の症状がある人」について、医薬品でも出そうなところ・ド定番成分・勉強しやすいところを見ていく。「医薬品的な問題」が増えてきたので、その対策を取りたい人向けのページ。

ポイント

 

 「相談すること」の「次の症状がある人」でやるべきは、画像の「赤いところ」です。

 「赤くなってないところ」は、一口で言えば、「捨てる」ところです。

 また、「赤いところ」でも、無理そうなら、「後回し」や「捨てる」でいいです。

 できるところだけ、憶えればいいです。

 なお、令和4年度の改正で、「セミアルカリプロティナーゼ、ブロメライン」が削除されたので、当該ページでも削除しました。

けいれん・・・ピペラジンリン酸塩

 「ピペラジンリン酸塩」といえば、「けいれん」です。

 シンプルで憶えやすく、特色があるので、何回も見るうちに憶えるはずです。

 「医薬品」でも、ときおり出題されるところです。

 「相談・・・ピペラジンリン酸塩・・・けいれん」と、押えておきましょう。

 参考:ピペラジンリン酸塩

むくみ・・・グリチルリチン酸二カリウム、グリチルレチン酸、カンゾウ

 次に、「むくみ」のある人は、「グリチルリチン酸二カリウム、グリチルレチン酸、カンゾウ」が「相談すること」になっています。

 当該論点は、メジャー副作用の「偽アルドステロン症」と関係しているため、出題される可能性が高いです。

 「むくみ(浮腫)」は、偽アルドステロン症の症状の1つだからです。

 「グリチルリチン酸二カリウム、グリチルレチン酸、カンゾウ」は、医薬品の成分としても、要注意なものなので、「相談・・・むくみ」も、併せて憶えておきましょう。

 参考:グリチルリチン酸二カリウム

 参考:カンゾウ

はげしい下痢・・・小児五疳薬

 「はげしい下痢」のあるとき、「小児五疳薬」は、「相談すること」となっています。

 漢方処方製剤は、「適正使用」でも、問われるようになっています。

 「医薬品」と違って、「適正使用」で出る漢方処方製剤は、とても少ないです。

 本ページを「お気に入り」にでも入れておき、本試験の直前の休み時間などに、「小児五疳薬」を、頭に叩き込んでください。

 理由の「大腸炎等の可能性があるため」は、一読しておきましょう。

 参考:適正使用の漢方処方製剤まとめ

タンニン酸アルブミン、次硝酸ビスマス、次没食子酸ビスマス等の止瀉薬、ロペラミド塩酸塩

 ここは、無理に憶えなくてもいいです。

 見ておくべきは、「理由」のところです。

 ここが「医薬品」で、よく出るのです。

 その「理由」ですが、「急性のはげしい下痢又は腹痛・腹部膨満感・吐きけ等の症状を伴う下痢」の場合に服用すると、「下痢を止めるとかえって症状を悪化させることがあるため」です。

 そこそこ問われるので、押えておきましょう。

痔出血・・・グリセリン

 「痔出血」の症状にある人は、「グリセリン」が「相談すること」となっています。

 「理由」の「腸管、肛門に損傷があると、傷口からグリセリンが血管内に入って“溶血”を起こすことや、“腎不全”を起こすおそれがあるため」です。

 これは、「医薬品」で出ます。

 キーワードの「腎不全」と「溶血」は、要チェックです。

 憶えやすいので、「相談・・・痔出血・・・グリセリン」は、きっちり憶えましょう。

 なお、「グリセリン」ですが、「相談すること」の「高齢者」「心臓病」でも問われるので、押えておいて損はありません。

 参考:高齢者

 参考:基礎疾患2

 医薬品参考:グリセリン

排尿困難

 次に、「排尿困難」ですが、無理なら憶えなくていいです。

 ただ、出題実績があるので、押えておいても、損はないです。

 成分のうち、スコポラミン臭化水素酸塩水和物、メチルオクタトロピン臭化物、ロートエキスなどの「抗コリン成分」のものは、成分の性質から、問題・選択肢を絞り込めるので、大丈夫かと思います。

 たとえば、「排尿困難の症状のある人が、使用前に相談することになっているのはどれか?」といった問題なら、選択肢から、「抗コリン成分」のものを選べば済む、ってな次第です。

 しかし、「ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩等の抗ヒスタミン成分」と「ジフェニドール塩酸塩」は、意図的に憶えないと、無理です。

 「ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩等の抗ヒスタミン成分」は、出題されているところなので、押えておきましょう。

 「ジフェニドール塩酸塩」も、「相談・・・排尿困難」が固有論点なので、押さえておくべきです。

 参考:ジフェニドール塩酸塩

 最後に、「構成生薬として“マオウ”を含む漢方処方製剤」ですが、「生薬」なので、押えておきましょう。

 「適正使用」の生薬は、数が少ないので、ピンポイントで狙われる可能性があります。

 参考:適正使用の生薬まとめ

 生薬参考:マオウ

出血傾向・・・セミアルカリプロティナーゼ、ブロメライン

 出血傾向」にある人は、「セミアルカリプロティナーゼ、ブロメライン」が「相談すること」となっています。

 当該論点の「出血傾向」は、「医薬品」でも、しばしば問われるので、復習の意味で、押えておきべきです。

 「セミアルカリプロティナーゼ」と「ブロメライン」を見るときは、併せて、「相談・・・出血傾向」も、憶え直してください。

 理由は、「フィブリノゲン、フィブリンを分解するたんぱく分解酵素であり、出血傾向を増悪させるおそれがあるため」です。

 一読はしておきましょう。

 医薬品参考:セミアルカリプロティナーゼ

 医薬品参考:ブロメライン

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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