ジフェニドール塩酸塩は、「精神神経に作用する薬」の「鎮暈薬」の「抗めまい成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
ご存じのように、「ジフェニドール塩酸塩」は、「鎮暈薬」の「抗めまい成分」として登場します。
市販薬には、「トラベルミンR 6錠 」などがあります。
ところで、「鎮暈薬」の「抗めまい成分」は、ジフェニドール塩酸塩しかないため、本試験で頻繁に問われています。優先順位は「高い」です。しっかり憶えていきましょう。
ジフェニドール塩酸塩は…、
① ジフェニドール塩酸塩は、副作用として、頭痛、排尿困難、眠気、散瞳による異常な眩まぶしさ、口渇のほか、浮動感や不安定感が現れることがある。
② ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
③ ジフェニドール塩酸塩は、脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として配合されている。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「ジフェニドール塩酸塩は、副作用として、頭痛、排尿困難、眠気、散瞳による異常な眩まぶしさ、口渇のほか、浮動感や不安定感が現れることがある」ですが、その通りの副作用が生じます。
よって、①は、「○」となります。
ところで、ひっかけ問題となると、「ジフェニドール塩酸塩は、副作用として、頭痛、排尿困難、眠気、縮瞳による異常な眩まぶしさ、口渇のほか、浮動感や不安定感が現れることがある」などと出ます。
…おわかりでしょうか?
間違えているところは、「縮瞳」のところです。「ジフェニドール塩酸塩は…散瞳による異常な眩まぶしさ・・・」でしたね。
こういう問題も稀に出るので、1字1句に気をつけてください。
なお、ブログの「登録販売者の散瞳と縮瞳のまとめ」も参考にしてみてください。
②の「ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す」ですが、その通りの作用があります。
よって、②は、「○」となります。
本問は、基本問題なので、そのままをしっかり憶えましょう。
なお、当該論点も、ひっかけのオンパレードです。
たとえば…、
「ジフェニドール塩酸塩は、外耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用…」とか…、
「ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある蝸牛と脳を結ぶ神経の調節・・・」といった感じで出されます。
試験科目の「身体」の「耳」のところを見ながら、テキストを精読してください。結構、この種のひっかけをよく見ます。
③の「ジフェニドール塩酸塩は、脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として配合されている」ですが、よくあるタイプの問題です。
「脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させる」ために配合されるのは、「キサンチン系成分」です。
これまで見てきたように、ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示します。
一口で言えば、ジフェニドール塩酸塩は、「調整作用」と「血流改善作用」です。
よって、③は、「×」となります。
ジフェニドール塩酸塩の、その他のポイントです。
「排尿困難」な人、「緑内障」の診断を受けた人は、悪化のおそれがあるので、使用する前に医師などに相談します。
先に挙げた市販薬には、「■■相談すること■■」のところの「(5)次の症状のある人」に「排尿困難」が、「(6)次の診断を受けた人」に「緑内障」とあります。
また、「眠気を促す作用」があります。乗り物や機械の運転をするときは使用を避けます。
このあたりのことが頭に入っていれば、選択肢はおおむね判別できるはずです。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「トラベルミンR 6錠 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「鎮暈薬」の「抗めまい成分」は、当該ジフェニドール塩酸塩しかありません。よって、リンクは「なし」です。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '23年版 (2023年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
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そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
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