登録販売者の試験科目「適正使用」の対策ページ。「医薬品的な問題」が増えてきたので、その対策を取りたい人向けのページ。本ページでは、「適正使用」の個別論点の「漢方処方製剤」の「使用(服用)しない」と「相談すること」をまとめたページ。独学者向け。
「漢方処方製剤」ですが、「医薬品」と比べると数が少なく、そのため、勉強しても費用対効果は悪くないところです。
頻出のものだけ、憶えやすいものだけ、押さえて行きましょう。
「使用(服用)しない」に登場する漢方処方製剤のうち、押さえておくべきは、最も出題されている「芍薬甘草湯」です。
福岡県などは、「芍薬甘草湯」が3年連続して出題されています。
最低でも、芍薬甘草湯だけは、押えておきましょう。
さて、当該芍薬甘草湯は、2つの「使用しない」があります。
1つ目は、「心臓病」の人が「使用しない」です。
理由は、「徐脈又は頻脈を引き起こし、心臓病の症状を悪化させるおそれがあるため。」です。
基礎疾患の「心臓病」がよく問われるため、応じて、芍薬甘草湯も頻繁に選択肢に登場します。
「心臓病・・・芍薬甘草湯ダメ」は、憶えておきましょう。
なお、論点の「心臓病」については、「使用しない‐基礎疾患」を参考ください。
次の「使用しない」ですが、「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」があります。
当該表記の「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」は、芍薬甘草湯の固有表記なので、押さえておくべきです。
(だいたいは、「長期連用しない」とか「連用しない」なのですが、芍薬甘草湯だけ、先のような表記となっています。)
「理由」は、「鬱血性心不全、心室頻拍の副作用が現れることがあるため。」です。
当該理由も出るので、押えておきましょう。
参考:連用しない各種
漢方処方製剤ですが、「使用(服用)しない」の「併用薬」のところにも、登場します。
出題実績がある論点です。
参考:東京都 R1 第105問
しかし、数が多くて、“やってらんない”ので、「捨てる」でよいかと思います。
参考までに挙げておくと…、
『本剤(瀉下薬)を使用している間は、次の医薬品を使用しないこと』
『茵蔯蒿湯、大黄甘草湯、大黄牡丹皮湯、麻子仁丸、桃核承気湯、防風通聖散、三黄瀉心湯、大柴胡湯、乙字湯(ダイオウを含む場合)』
…となっています。
わたしは、憶える気が「ゼロ」です。
次に、「相談すること」の漢方処方製剤ですが、押えるべき筆頭は、「小柴胡湯」です。
「適正使用」でド定番の漢方処方製剤なので、押えておきます。
対象は、「肝臓病の人」と「インターフェロン製剤で治療を受けている人」です。
「理由」は、「間質性肺炎を起こしやすくなるため」です。
当該論点は、ガチで憶えておきましょう。ほぼ間違いなく出るところです。
参考:基礎疾患1
参考:基礎疾患3
「相談すること」に登場する漢方処方製剤ですが、出題実績がほとんどありません。
んなもんで、漢方処方製剤の「相談すること」は、超絶「後回し」でよいかと思います。
このページを「お気に入り」に入れておき、本試験の中休みの時に、見るくらいでいいです。
一応、挙げていくと…、
「次の症状がある人:はげしい下痢・・・小児五疳薬・・・大腸炎等の可能性があるため。」
「瀉下薬(下剤)と併用しない・・・柴胡加竜骨牡蛎湯、響声破笛丸・・・腹痛や激しい腹痛を伴う下痢が現れやすくなるため。」
…となっています。
まあ、出ないとは思いますが、太文字のところだけ、目に焼き付けて、本試験に臨んでください。
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