「使用(服用)しない」の「長期連用しない」

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 登録販売者の試験科目「適正使用」の対策ページ。このページでは、「使用(服用)しない」の「長期連用しない」について、医薬品でも出そうなところ・ド定番成分・勉強しやすいところを見ていく。「医薬品的な問題」が増えてきたので、その対策を取りたい人向けのページ。

ポイント

 

 「使用(服用)しない」の「長期連用しない」ですが、どれも、「医薬品」でド定番のものばかりのため、応じて、「適正使用」でも、問われる可能性が実に高いです。

 試験に出そうなところは、先の画像の「赤いところ」です。

 まあ、要注意の定番成分ばかりなので、精読しておけば、大丈夫かと思います。

かぜ薬など

 「かぜ薬、解熱鎮痛薬、抗菌性点眼薬、鼻炎用内服薬、鎮静薬、アレルギー用薬」と「鼻炎用点鼻薬」の添付文書には、「長期連用しない」と明記されます。

 「理由」は、かぜ薬等は、「一定期間又は一定回数使用しても症状の改善がみられない場合は、ほかに原因がある可能性があるため。」です。

 鼻炎用点鼻薬の「理由」は、「二次充血、鼻づまり等を生じるおそれがある」です。

 「成分」ではなくて、「薬の種類」が問われることも、あります。

 たとえば、「関西広域連合 R3 第120問…選択肢d」です。

 押えておきましょう。

インドメタシン、フェルビナク、ケトプロフェン、ピロキシカム

 「外皮用薬」でおなじみの「インドメタシン、フェルビナク、ケトプロフェン、ピロキシカム」も、「長期連用ダメ」です。

 「医薬品」の基本論点なので、大丈夫かと思います。

 「理由」は、「一定期間又は一定回数使用しても症状の改善がみられない場合は、ほかに原因がある可能性があるため。」です。

 冗長ですが、「医薬品」の各ページへのリンクを挙げておきます。

 ・インドメタシン

 ・ケトプロフェン

 ・フェルビナク

 ・ピロキシカム

グリチルリチン酸

 おなじみ「グリチルリチン酸二カリウム、グリチルレチン酸、カンゾウ等のグリチルリチン酸」ですが、ご存知のように、「長期連用ダメ」で、「短期間の服用にとどめ、連用しない」です。

 細かく問われないと思います。

 「長期連用ダメ・連用ダメ」で憶えておけばいいでしょう。

 「理由」は、これまた、ごぞんじのド定番論点の「偽アルドステロン症を生じるおそれがあるため。」です。

 「グリチルリチン酸といったら、偽アルドステロン症」と、ガチ暗記しておきましょう。

 枕詞並みに、ド定番です。

 参考:グリチルリチン酸二カリウム

スクラルファート系

 胃腸薬や胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される「スクラルファート、水酸化アルミニウムゲル、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、アルジオキサ等」ですが、これも、「長期連用しない」です。

 「理由」は、「長期連用により、アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を生じるおそれがあるため。」です。

 キーワードの「アルミニウム脳症・アルミニウム骨症」も、要チェックです。

 まあ、超基本事項なので、大丈夫かと思います。

 参考:スクラルファート

 参考:乾燥水酸化アルミニウムゲル

 参考:メタケイ酸アルミン酸マグネシウム

 参考:天然ケイ酸アルミニウム

 参考:合成ヒドロタルサイト

 参考:アルジオキサ

ステロイド性抗炎症成分

 痔の薬や外皮用薬に配合される「ステロイド性抗炎症成分」ですが、「長期連用しない」です。

 「理由」は、「副腎皮質の機能低下を生じるおそれがあるため。」です。

 「ひっかけ」で、「副腎皮質」が「“副腎髄質”」と変えられていたことがあるので、注意してください。

 「適正使用」でも、定番の「ひっかけ」を、注意です。

 まあ、当該論点は、「ステロイド性抗炎症成分」の基本事項なので、大丈夫かと思います。

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