登録販売者の「適正使用」の「医薬品的な問題」の「使用しない」に登場する「漢方処方製剤」のまとめ。そんなに数はないが、だからこそ、狙われている。試験の終盤や直前期に、チェックしておきたい論点。芍薬甘草湯、茵蔯蒿湯、大黄甘草湯、大黄牡丹皮湯、麻子仁丸、桃核承気湯、防風通聖散、三黄瀉心湯、大柴胡湯、乙字湯を掲載。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 登録販売者, 登録販売者 まとめ, 登録販売者 適正使用
「適正使用」のいわゆる「医薬品的な問題」に登場する「漢方処方製剤」のうち、「使用しない」となっているものをまとめています。
「福岡県 R3 第50問」に、「適正使用」でも漢方処方製剤がメインの出題がありました。
今後は、他県でも、問われるようになるかと思います。
試験勉強の終盤や直前期の知識の整理に活用ください。
なお、姉妹ページの「相談すること 漢方処方製剤」も、参考にしてください。
「使用しない」に登場する漢方処方製剤で、優先して押さえるべきは、「芍薬甘草湯」です。
芍薬甘草湯は、まず、「基礎疾患等」の「心臓病」にて登場し、心臓病の基礎疾患のある人は、「使用しない」となっています。
理由は、「徐脈又は頻脈を引き起こし、心臓病の症状を悪化させるおそれがあるため」です。
次に、「連用しない」にて、「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」という固有表記で芍薬甘草湯が登場します。
理由は、「鬱血性心不全、心室頻拍の副作用が現れることがあるため。」です。
参考:連用しない各種
芍薬甘草湯は、「適正使用」にて、最も出題されている漢方処方製剤です。
芍薬甘草湯1つ憶えるだけで、1点取れることもあります。ガチで押えておきましょう。出題実績が多々あります!
次に登場する漢方処方製剤は、瀉下成分のあるものです。
そこそこ、数がありますが、カンタンです。
出てくるのは、「併用薬に関する注意」の「本剤を使用している間は、次の医薬品を使用しないこと」の「他の瀉下薬(下剤)」のところです。
ここに、「茵蔯蒿湯」、「大黄甘草湯」、「大黄牡丹皮湯」、「麻子仁丸」、「桃核承気湯」、「防風通聖散」、「三黄瀉心湯」、「大柴胡湯」、「乙字湯(ダイオウを含む場合)」が、登場します。
理由は、「激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすくなるため。」です。
試験的なことを言うと、漢方処方製剤の個々は、無理して憶えなくていいです。
先に挙がっている漢方処方製剤には、すべて、瀉下成分の「ダイオウ」が入っています。
要は、「ダイオウ」が瀉下薬(下剤)の作用を増幅させるだけの話です。
よって、出題された場合は、「ダイオウ」入りの漢方処方製剤を探せばよい、と相なります。
たとえば、「激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすくなるため、瀉下薬と併用してはいけない漢方処方製剤はどれか?」といった出題があれば、「ダイオウ」入りの漢方処方製剤を選ぶ、といった塩梅です。
「使用しない」に登場する漢方処方製剤は、以上です。
数は少ないうえに、しばしば問われるので、費用対効果が高いです。優先して憶えてしまいましょう。
「相談すること 漢方処方製剤」に続きます。
2022年3月21日 10:54 AM
★みんなとシェアする
皮膚に用いる薬と公衆衛生用薬の「殺菌消毒成分」の定番論点に、「ウイルスに効くかどうか」があります。 ...続きを見る
「皮膚に用いる薬」の「抗菌作用を有する配合成分」の成分ですが、本試験では、基本の「名称‐効能」が問わ...続きを見る