「使用(服用)しない」の「アレルギーの既往歴」

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 登録販売者の試験科目「適正使用」の対策ページ。このページでは、「使用(服用)しない」の「アレルギーの既往歴」について、医薬品でも出そうなところ・ド定番成分・勉強しやすいところを見ていく。「医薬品的な問題」が増えてきたので、その対策を取りたい人向けのページ。

ポイント

 

 「使用(服用)しない」の「アレルギーの既往歴」ですが、数も少なく「特徴」のあるものばかりなので、憶えやすいと思います。

 「医薬品」の復習にもなるので、キッチリ押えましょう。

 ※令和4年度の改正により、「リゾチーム塩酸塩」が削除されました。

ぜんそくを起こしたことがある人

 「ぜんそくを起こしたことがある人」ですが、これは、皆さんがご存知の外皮用薬の「インドメタシン、フェルビナク、ケトプロフェン、ピロキシカム」が「使用しない」となります。

 「理由」は、「喘息発作を誘発するおそれがあるため」です。

 「ぜんそく」といえば、先の鎮痛外皮用薬の成分です。

 「医薬品」でのド定番論点なので、「適正使用」でも、遺漏なく押さえておくべきです。

 冗長ですが、「医薬品」の各ページのリンクを挙げておきます。

 ・インドメタシン

 ・フェルビナク

 ・ケトプロフェン

 ・ピロキシカム

本剤又は他のかぜ薬、解熱鎮痛薬を使用(服用)してぜんそくを起こしたことがある人

 「本剤又は他のかぜ薬、解熱鎮痛薬を使用(服用)してぜんそくを起こしたことがある人」ですが、メジャー成分の「アスピリン系」が「使用しない」となります。

 ここで言う「アスピリン系」とは、「アセトアミノフェン、アスピリン、イブプロフェン、イソプロピルアンチピリン等」の解熱鎮痛成分を指します。

 ところで、ここ以外にも、「アスピリン系」が登場するのですが、成分に細かい差異があります。

 しかし、試験的には、ざっくりと、「アスピリン系の解熱鎮痛成分・・・ぜんそくダメ」くらいに憶えておけばいいでしょう。

 冗長ですが、「医薬品」の各ページのリンクを挙げておきます。

 ・アセトアミノフェン

 ・アスピリン

 ・イブプロフェン

 ・イソプロピルアンチピリン

ケトプロフェン

 「ケトプロフェン」ですが、「使用しない」に固有論点があります。

 「次の“医薬品”によるアレルギー症状(発疹・発赤、かゆみ、かぶれ等)を起こしたことがある人」と…、

 「次の“添加物”によるアレルギー症状(発疹・発赤、かゆみ、かぶれ等)を起こしたことがある人」です。

 該当する「医薬品」は、「チアプロフェン酸を含有する解熱鎮痛薬、スプロフェンを含有する外用鎮痛消炎薬、フェノフィブラートを含有する高脂血症治療薬」です。

 該当する「添加物」は、「オキシベンゾン、オクトクリレンを含有する製品(日焼け止め、香水等)」です。

 試験的には、先のフェノフィブラートうんぬんの医薬品や添加物を、ガチ暗記する必要はないです。

 試験問題にて、“何だか、医薬品でも見たことのない品名が出てきたら”、直に「ケトプロフェン」と答えるのみです。

 というのも、こういう小難しい語句が出てくるのは、「ケトプロフェン」だけだからです。

 なお、「理由」ですが、それぞれ、「接触皮膚炎、光線過敏症を誘発するおそれがあるため」と、「接触皮膚炎を誘発するおそれがあるため」です。

 少々違いがありますが、まあ、当該相違を突く問題は、出ないように思います。

 参考:ケトプロフェン

鶏卵アレルギーと牛乳アレルギー

 「医薬品」でド定番の食品アレルギーが、「適正使用」でも登場します。

 憶え方等あるので、まずは、「食べ物アレルギー系(鶏卵アレルギー・牛乳アレルギー・ゼラチン)のまとめ‐登録販売者」を、一読願います。

 一応、まとめておくと…、

 鶏卵によりアレルギー症状を起こしたことがある人・・・リゾチーム塩酸塩ダメ」です。

 「理由」は、「リゾチーム塩酸塩は、鶏卵の卵白から抽出したタンパク質であり、鶏卵アレルギーの人でリゾチーム塩酸塩が配合された医薬品を服用して重篤なアレルギー症状を呈したとの報告があるため」です。

 次に、「牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人・・・タンニン酸アルブミン、カゼイン、カゼインナトリウム等ダメ」です。

 「理由」は、「タンニン酸アルブミンは、乳製カゼインを由来としているため。カゼインは牛乳タンパクの主成分であり、牛乳アレルギーのアレルゲンとなる可能性があるため。」となっています。

 「適正使用」では、「理由」の方も問われることがあるので、キーワードだけは、チェックしておきましょう。

こまごましたもの

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