クロルフェニラミンマレイン酸塩は、「精神神経に作用する薬」の「風邪薬」の「抗ヒスタミン成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「くしゃみや鼻汁を抑える成分(抗ヒスタミン成分)
「かぜ薬に配合される主な抗ヒスタミン成分に、クロルフェニラミンマレイン酸塩(※)、カルビノキサミンマレイン酸塩、メキタジン、クレマスチンフマル酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩等がある。」
…と、相なります。
(※)に「注記」があります。
試験には出ないと思いますが…、
「「クロルフェニラミンマレイン酸塩」と「マレイン酸クロルフェニラミン」は、いずれもクロルフェニラミンとマレイン酸から成る同じ物質である。以下「塩酸塩」、「リン酸塩」等その他の物質についても同様である。」
…となっています。
ざっくり見ておけばいいでしょう。まず出ないです。
【主な副作用】の「注記」に「抗ヒスタミン成分」が出てきます。挙げると…、
「また、その他の副作用として、皮膚症状(発疹・発赤、掻痒感)、消化器症状(悪心・嘔吐、食欲不振)、めまい等のほか、配合成分によっては、眠気や口渇(※)、便秘、排尿困難等が現れることがある。」
「(※)眠気や口渇が現れることがある主な成分:抗ヒスタミン成分(眠気については、鎮静成分でも現れることがある。)」
…といった感じで出ています。
「注記」の中では、よく試験に出るところです。押えておきましょう。
ご存じのように、「クロルフェニラミンマレイン酸塩」は、「風邪薬」の「抗ヒスタミン成分」として登場します。
市販薬には、「新小児 ジキニン シロップ」や「大正製薬 パブロンゴールドA」などがあります。
当該成分ですが、「風邪薬」では、あまり出ていませんが、「島根県 R5 第63問」のような出題例もあります。
「医薬品」の出題では、基本事項が多いです。
ただ、「適正使用」の「使用(服用)しない」等の論点があり、「医薬品」よりも、「適正使用」の方で出ることが多いです。
優先順位は、「高い」です。
クロルフェニラミンマレイン酸塩は…、
① 解熱鎮痛成分として、クロルフェニラミンマレイン酸塩、カルビノキサミンマレイン酸塩、メキタジンがある。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「解熱鎮痛成分として、クロルフェニラミンマレイン酸塩、カルビノキサミンマレイン酸塩、メキタジンがある」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「解熱鎮痛成分」のところです。
正しくは、「くしゃみや鼻汁を抑える成分(抗ヒスタミン成分)」です。
基本問題です。
「クロルフェニラミンマレイン酸塩」は、ごぞんじのように「抗ヒスタミン成分」です。
選択肢では、「解熱鎮痛成分」となっているので、明らかに間違っています。なお、解熱鎮痛成分には、「アスピリン」や「イブプロフェン」などが該当します。
よって、①は、「×」となります。
なお、「抗ヒスタミン成分」の憶え方のコツは、「抗ヒスタミン成分の憶え方」を参考にしてみてください。
クロルフェニラミンマレイン酸塩は、「かぜ薬」では、特に凝った記述がありません。
よって、「名称」と「抗ヒスタミン成分」とが頭に入っておけば、だいたいの選択肢は、判別できるはずです。
なお、先述したように、「抗ヒスタミン成分」は、「くしゃみや鼻汁を抑える成分」です。
こっちの方で出る可能性もあります。
たとえば、「くしゃみや鼻汁を抑える成分として、クロルフェニラミンマレイン酸塩がかぜ薬に配合されていることがある」とかです。
成分の両方の名称を押えておきましょう。
次に、頻出論点の「副作用」に注意です。
先に見たように、「注記」の「眠気や口渇が現れることがある主な成分:抗ヒスタミン成分」は、押えておきましょう。
このあたりを押さえておけば、だいたいの選択肢は、判別できるはずです。
先のポイントと被るものもありますが、「適正使用」用のまとめです。
「適正使用」にて、固有事項があるので、押さえておくべきです。
「クロルフェニラミンマレイン酸塩」を含む成分が配合された内服薬、点鼻薬、坐薬、注入軟膏ですが、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」となっています。
「理由」は、「乳児に昏睡を起こすおそれがあるため」です。
キーワードの「昏睡」は、ガチ暗記です。ド定番です。
「医薬品」でも問われる定番事項なので、キッチリと押えておきましょう。
参考:女性系
「クロルフェニラミンマレイン酸塩」ですが、服用後は、「運転操作をしないこと」となっています。
一般的に、抗ヒスタミン成分は「眠気」が生じることがありますが、「手引き」の資料では、代表例的に「ジフェンヒドラミン」と「クロルフェニラミンマレイン酸塩」の名称が明記されているので、特に出題されやすくなっています。
出題実績のある論点なので、押えておきましょう。
参考:運転操作しない
「クロルフェニラミンマレイン酸塩」ですが、「相談すること」のうち、「排尿困難」くらいは、押えておきましょう。
参考:次の症状がある人
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「新小児 ジキニン シロップ」や「大正製薬 パブロンゴールドA」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「風邪薬」の他の「抗ヒスタミン成分」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
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