独学資格ガイド

危険物取扱者:丙種

(きけんぶつとりあつかいしゃ:へいしゅ)

資格評価:3つ星

独学可否:独学合格可能。管理人取得済み。


ガイドさくいん

危険物取扱者:丙種とは?乙4か丙種か流通業と丙種難易度・合格率まとめ資格メモ‐試験日程・費用など


危険物取扱者:丙種とは?

 危険物取扱者:丙種とは、求人数が平均で500件前後と、一定の求人数が確保されている資格である。

 丙種は、ハロワに登録されている資格のうち、TOP100にランクインしている。求人は“多い”といってもよいだろう。

 求人先は、ガソリンスタントや運送・運搬業が目立つ。そのほかに、ビルメンテナンス、設備・施設管理などがある。

 ハローワーク平均求人数:536人(2018年8月調査)

 当該資格の最新データは、「ハローワーク資格別求人数データ」にあります。

 ところで、ハロワ登録資格の求人数1位~200位は…、

 H30 資格求人数 TOP100

 H30 資格求人数 TOP101-200

 …を、参考ください。


乙4か丙種か?

 結論から言えば、丙種よりも、その完全上位資格である「乙4」を受けるべきである。

 丙種は、乙4と比べると、どうしても、求人数や求人先に“大差”があるからである。

 参考:資格ガイド:乙種4類

 しかし、仕事柄、丙種だけで完結する業務も多い。

 たとえば、ガソリンや灯油・重油の運搬や、タンクローリーでの移送である。

 現に今、そういう仕事に就いている、こういう仕事を目指しているというのであれば、「丙種」でそれらの仕事は賄えるので、乙4は要らない。

 まあでも、後述するが、丙種はそんなに難しくはないので、機会があれば取って損はない。


流通業と丙種

 丙種取得を“強く”勧めるのは、現在、一般の流通業に就いている人である。

 丙種を取っておくと、就職・転職の際、選択肢が増大する。

 こういう言い方はよくないが、「普通免許」は、誰でも持っている資格であり、“強み”にならない。

 それに、当該普通免許の流通の仕事は、賃金は、一般的に抑えられていることが多い。

 「分母」が大きいので、賃金が安くても(最低賃金でも)、働こうとする人が多いからである。

 この点、丙種でも持っていれば、「資格の壁」が働き、求職者も限られてくる。そのため、そこそこの待遇の求人が目立つ。

 一概には言えないが、普通免許のみの流通と、有資格者しか勤まらない流通では、後者の方が、賃金・待遇では、“やや”恵まれているように見受けられる。

 こうした次第で、現在、流通業にある方は、「丙種」取得を考える価値はある。


難易度・合格率

 丙種の合格率は、おおむね「50%」である。2人に1人が受かる勘定である。

 丙種は、勉強しないと受からないがけれども、カンタンな部類の試験といってもよい。

 勉強方法は単純で、テキストを3回読んで問題を3回も解けば、必ず合格できる。

 参考:丙種の独学


まとめ

 丙種は、取得費用が安価で、受験から免状取得まで「1万円前後」しかかからない。

 また、先述したように、試験の難易度は、「やさしい」部類である。

 仕事をしながらでも、家事・育児の真っ只中でも、試験勉強との両立は十分に可能である。

 求人数も多いので、取っておいて、全く損はない。

 とはいえ、丙種は、その完全上位資格である乙4と比べると、その資格の権限や、求人数・求人機会で、見劣りするのも確かである。

 長い目で見れば、極力、乙4まで取るべきである。

 乙4と丙種では、試験科目に被るものが多いので、丙種合格後は、速やかに、乙4受験の準備に入るのが賢明である。

 「危険物取扱者 丙種」は、上位資格の存在もあるので、「Bクラス」の資格とした。

危険物取扱者:丙種の資格メモ

 丙種に関する、一般的事柄や試験日程・日時、取得に要する費用等を、以下にまとめました。

丙種の一般事項

 丙種は、「国家資格」であり、取得者には一定の評価がある。

 丙種は「必置資格」であり、法的需要がある。(参考:必置資格とは?

 丙種は、一般には知られていないが、業界ではメジャーな資格である。

 丙種には、受験資格はない。丙種は誰でも受験できる。

丙種の試験日程・日時

 丙種試験は、都道府県ブロックで実施されるので、全国で統一された試験日等があるわけではない。

 ゆえに、本試験日は、都道府県ごとに異なり…、

 申込日も、都道府県ごとに異なるし…、

 願書の配布先も、都道府県ごとに異なることになる。

 公式を見て、試験日等を間違えないようする。

 ちなみに、願書の配布先で一番手ごろなのは、消防署である。自宅か勤務先の近くの消防署に取りに行けばよい。郵便で請求するのは切手代がもったいない。

 超蛇足だが、官公署的な建物の掲示板に、「危険物取扱者」や「消防設備士」の“試験のお知らせ”が貼られているのなら、当該建物で願書を入手できる可能性が高い。(公示しているので。)

 なお、本ページの作成時では、「消防試験研究センター」が試験主催ですが、一度は公式を見て、試験情報を確認しておいてください。

丙種のめやす取得費用

 一口で言うと、免状交付まで「1万円前後」かかる。

 適当かつ曖昧な内訳は、以下。

 テキストは、おおむね1,000円~1,500円前後。

 受験料は、2,700円(2015年度価格)。

 免状代が、2,800円(2015年度価格)。

 交通費や切手代などの雑費が2,000円。

 総計で、「1万円前後」となる。

 使用教材の詳細については、「危険物:丙種の教材」を参考にしてください。

危険物取扱者:丙種の勉強時間および難易度

 試験問題は常識的なものがほとんどで、テキストを読んで問題を解いていれば、ド文系でも合格できる。

 合格率は、おおむね「50%」である。簡単そうに見えるが、半分が落ちる試験である。

 勉強時間などの詳細は、「丙種の合格体験記」を参考にしてみてください。

 試験が試験なので、そう大差はないかと思います。

補足コンテンツ/関連リンク

 使用教材は、「教材レビュー:丙種の独学テキスト・問題集」を参考にしてみてください。勉強法とかも併記しています。

 丙種に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。

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