(めいしょうどくせんしかくとは?)
名称独占資格とは「何か?」を、学習者の立場から説明していく。最後に、代表的な名称独占資格の一覧表を挙げる。資格の独学取得の一助に。
名称独占資格は、一概に価値を計れない資格のカテゴリーである。価値のある資格はあるが、価値のない単なる名前だけの資格もある。
つまり、「業務独占資格」や「必置資格」なみの有益度があるものもあれば、単に名前だけで言うほど就職や転職等に役に立たない資格もあるという寸法で、名称独占資格は玉石混交である。
名称独占資格は、後述するが、「名称だけが使用できる資格」であり、有資格者には権限が付与されない。
これだけでは、名称独占資格は単に「名前」だけで、役に立たないのでは?と考えがちである。
しかし、とはいえ、企業なり業界なり団体なりが、名称独占資格を「推奨」している場合があるのである。
つまり、名称を独占するだけで実質には何の権限も付与されない名称独占資格が、「必置資格」なみに求められているケースが多いのである。
参考リンク:必置資格とは?
工事・建築系の名称独占資格の中には、業界なり団体なりが、当該名称独占資格の有資格者が工事計画や建築計画に名を連ねていないと、認可や許可や推薦を行わなかったりで、仕事の請負や受注に有資格者数が影響を及ぶ資格もあるのである。
単に「名称」を「独占」するだけの資格であるが、実際には、その資格がないと業務や仕事が進まない必置資格なみのステータスを誇る場合もあるのである。
このように、「名称独占資格」であるから価値が乏しい、というわけでなく、個々の名称独占資格ごとに、そのバリューを見極める必要がある。
取得の難易度は、一概にはいえない。「実」を伴う難しいものもあれば、「名前」だけの簡単なものもある。ところで、試験はけっこう難しいのに実質は「名前ばかり」という資格もあるので、注意が必要である。
受験資格も、一概にはいえない。実務経験や特定学部・学科の卒業が受験の条件になっている「キツイ」資格もあれば、対して、誰でも受験できる「ユルイ」資格もある。
名称独占資格とは、その業務を行うにあたって「資格」は必要ではないが、有資格者以外が当該資格名を使うことは法律で禁じられている資格のことである。
先述したように、「名称」だけ使えるようになる資格が、名称独占資格である。
極端に言えば、名刺や履歴書に、当該資格名が書けるようになる“だけ”が名称独占資格なのである。
たとえば、保育士という名称独占資格があるが、別段、保育士がないと、幼児・子供の世話ができないというわけではない。ただ、「保育士」と名乗るには、当該資格が要るのである。
しかし、とはいえ、名称だけが使用可能とはいえ、実際の就職・転職の場合となると、「保育士」の有資格者とそうでない人とは、圧倒的に書類審査のパス度は変わってくる。
このように、名称独占資格は、名称だけで何の権限も付与されないが、就職・転職の際には強い因子となる場合が多いのである。
しかし先も言ったように、何の効力もない=評価に直結しない名称独占資格もある。
名称独占資格を受験する際は、どのくらいその資格が「強い」かを、キッチリと見極めたうえで受験する必要がある。
でないと、別段資格など取らなくても仕事ができてしまったり、就職・転職できてしまったりで、無駄な遠回りをすることになる。
名前だけの資格を取ってしまって、合格即お蔵入りとなりかねない。
主な、名称独占資格は以下の通り。
中小企業診断士
ファイナンシャル・プランニング技能士
知的財産管理技能士
金融窓口サービス技能士
建築設備士
土木施工管理技士
土地区画整理士
電気工事施工管理技士
管工事施工管理技士
造園施工管理技士
マンション管理士
保育士
司書/司書補
社会福祉士
精神保健福祉士
手話通訳士
介護福祉士
ホームヘルパー(訪問介護員)
労働安全コンサルタント
労働衛生コンサルタント
技術士/技術士補
調理師
専門調理師/調理技能士
製菓衛生士
栄養士
管理栄養士
これ以外にも名称独占資格があったら教えてね!
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