独学資格ガイド

2級FP技能士

(にきゅう ふぁいなんしゃるぷらんにんぐ ぎのうし)

資格評価:2つ星

独学可否:独学合格可能。管理人取得済み。


2級FP技能士とは?

 2級FP技能士とは、求人数が平均で10件前後と、求人数が極度に限られている資格である。

 ちなみに、1級FP技能士だと「3件前後」で、3級FP技能士で「10件前後」しか、ハロワには求人がない。そう、級のグレードが上がると求人が少なくなるのだが、1級の保有者が少ないのに応じたのだろうと、解釈している。(評価は差し控えたい。)

 求人先企業は、不動産業や生命保険等の保険業、証券取引業、FP業である。時折、会計事務所や経理職の求人が散見される。

 ちなみに、正式には「2級FP技能士」と表記してはならず、「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」などとしなくてはいけない。が、本ページ上では、見易さから「2級FP技能士」とする。

2級FP技能士の合格率

 2級FP技能士の合格率はメンドクサイので、おおむね「30%台」で推移している、と頭に入れておけばよい。(補足すると、学科20%台、実技50%台である。)

 2級FP技能士は、合格率を云々して戦略を練るよりも、やることをやれば受かる資格なので、合格率はざっと押さえておけばよい。

 ちなみに、3級FP技能士の合格率は、「約60%前後」である。

 以下は余談なので、読み飛ばしてもらって結構である。

 なぜ、2級FP技能士の合格率がメンドクサイのかというと、実施団体で数字が異なるのと、学科と実技で合格率に開きがあるからである。

 金融財政事情研究会(金財)実施の学科試験の合格率は「約20%前半」なのに対して、日本FP協会のそれは「30%~50%台」となっている。(試験問題は同じである。)

 実技試験も同様で、金財実施の実技試験の合格率は「約30%~50%台」の推移に対して、日本FP協会の実技は「60%台」となっている。

 日本FP協会の方が合格率が高いわけだが、一口で言うと、CFP等の受講でしっかり勉強している人が多いからかと思われる。


2級FP技能士の難易度

 端的に言うと、高校の公民レベルである。計算問題は、中学生レベルの足し算と掛け算くらいである。

 超絶な不動産理論や難解極まる税法理論があるわけではないし、空前ボリュームの計算問題が出題されるわけではないし、漢字で一杯の条文や細々とした数字をひたすら憶えるといった試験でもない。

 要は、社会保険から生保・損保、投資・運用、税金、不動産、相続・承継等々の、お金に関する幅広い分野の常識的・当たり前の知識・数字・規定を憶える試験であり、高校生でも十分に合格できる作業強度である。

 まあ、悪く言うと、「Aとは○○」「Bとは××」というように、ツマラナイ細切れ知識を延々と憶えるだけが、2級FP技能士の試験勉強となる。

 とはいえ、『語彙』の充実は、あらゆる勉強の基本であるから、「つまらない」からといって、「役に立たない」わけではない。

 合格後は、保険や投資、不動産の用語への抵抗感が、かなり薄まるはずである。つまり、本雑誌等のそういう記事が普通に読めるようになるという次第である。

 ちなみに、試験内容は、2級FP技能士は3級と大差なく、3級がちょっと難しくなっただけである。


学科試験と実技試験について

 2級の本試験は、「学科」と「実技」の2次試験方式を取っている。

 「学科」は、3級の延長線なので、そう心配することはなく、テキストを読んで過去問を解いていれば、合格基準点は突破できる。

 対して、「実技」は、3級と比べると格段に“手強く”なっている。

 計算問題が増加しているのに加え、解答用紙に計算過程を書くよう指示されるので、書き方や展開の仕方に慣れていないと落ちてしまう。

 まとめると、2級の「学科」は問題はないが、「実技」は、過去問演習を通じて解答のやり方に慣れておく必要が大である。対策を執っていないと、試験中に“アレッ?”っと戸惑うことになる。


2級と3級との合格率の違い

 先に、2級の試験内容は、3級と大差はないと述べた。

 2級の内容は、3級の焼直し+αでしかなく、小難しい規定が問われたり付け足しがあったりするくらいであり、繰り返すが、勉強内容が劇的に異なるわけではない。

 しかし、合格率は2級は「30%」で、3級は「60%」と倍違うわけだが、原因は「出題形式」が異なるからである。

 3級の学科試験には「3択」問題があったり、実技試験は実質択一式だったりで、言うなれば、てきとーな勉強をした人でも、確率的に受かってしまう試験なのである。

 対して、2級では、学科の全問が「4択」であり、実技は計算問題が多く、加えて、計算過程を実際に書かせるしで、ちゃんと過去問演習をしていないと、落ちる試験となっている。

 大差の合格率事情は、内容的に“ほぼ同じ”であっても、「出題形式」という“問われ方”が大きく異なるからである。


2級FP技能士は、取りやすい。合格しやすい。

 2級FP技能士は、比較的取りやすい資格である。

 まず、受験の機会が多い。

 試験は年3回も行われているので、受けようと思ったらスグに受験できるし、万が一、落ちたとしても、スグに再挑戦できる。(後述する注意点アリ。)

 テキストや問題集、過去問などの市販教材も充実しているので、独学でも十分な学習環境を整えられる。

 合格ラインはおおむね6割得点で、合格率は、先述したように30%台である。(補足すると、学科20%台、実技50%台である。)


注意点は、業務別の技能試験

 2級FP技能士で注意すべきは、技能試験である。

 2級FP技能士の技能試験は業務別に「5つ」あり、「個人資産相談業務」「中小事業主資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」「損保顧客資産相談業務」、そして、「資産設計提案業務」がある。

 これら5つの技能試験は、実施日が異なっているので、ウッカリすると、受ける気満々でいた本試験に、希望する実技試験が行われていなかった、なんてことになる。

 つまり、本試験を申し込む際は、受けたい技能試験の有無を確かめた上で、申し込まなくてはならないのである。

 一番注意すべきは、「損保顧客資産相談業務」を受験される方である。金財の9月期試験の計1回しか実施されない。

 二番目に注意すべきは、「中小事業主資産相談業務」の方で、金財の1月期と9月期の計2回しか行われない。

 願書を丁寧に読んで、実技試験の有無を確かめて申込むなり、学習計画を調整したりする必要がある。

 両技能試験以外は、毎回行われるので、神経質になる必要はない。

 また、実技が異なれば、買うべき教材も変わる。教材購入の際は、希望する技能試験に対応した版を買わないといけないので、併せて、注意を要する。

 蛇足だが、実技試験のそれぞれに、難易度の大差はない。受かりやすさが一緒になるよう、暗黙の調整があると見受けられる。合否に有利かどうかで選ぶ必要はない。

 ちなみにわたしは、「金融財政事情研究会」の「個人資産相談業務」を受けた。


実施団体が2つある点

 2級FP技能士の実施団体は、2つある。

 どっちが何でどう違うのか、とてもわかりにくい。本件に関しては、長くなるし面白くないしでブログのほうにまとめている。

 興味のある人は「ファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)の実施団体の受験生にとっての違い」を参考願いたい。


2級FP技能士のまとめ

 2級FP技能士は、Cクラス資格とした。

 というのも、余程にFP業務をやりたいという情熱的な人以外に、『これ』といった理由がないからである。社内規定等々で2級が求められているなら(手当も付くなら)、受けるくらいの資格である。

 それか、実務経験等で2級の受験資格を満たしている方が、3級の飛び級で受けるくらいである。

 まず、『知識・教養・勉強目的』なら3級で十分。2級の受験料はFPに関する専門書10冊分に充てて、読書をする方が賢明である。

 そのほか、致命的に少ない求人のため、優先順位がかなり低いのも、Cクラスとなる理由である。

 簿記を持っていないなら、2級FP技能士より先に『簿記』だ。簿記2級には「約1,600件」、簿記3級には「約1,500件」の求人があり、簿記の受験費用は、十分に技能士の予算で賄える。

 参考:簿記2級ガイド簿記3級ガイド

 なお、該当者は極めて限られるだろうが、2級FP技能士は「1級FP技能士」の受験資格となるので、1級まで考えている人は、2級を受験を考えるのもよい。

 同じ1級の受験資格となる、CFPを取るコストと比較すれば、明らかに費用を抑えられる。

 このように、一般的な老若男女にとって、積極的に取る利点が微小なため、Cクラス資格となった次第である。

 ハローワーク平均求人数:10人(2015/10/1)

 →最新データは、こちらまで。

 →他のFP資格の求人数は、こちらまで。

 →簿記の求人数は、こちら。

2級FP技能士の資格メモ

 2級FP技能士に関する、一般的事柄や試験日程・日時、取得に要する費用等を、以下にまとめました。

2級FP技能士の一般事項

 2級FP技能士は、「国家資格」であるが、ただ“それ”だけである。

 2級FP技能士は、「名称独占資格」であり、名称を独占する資格でしかない。(参考:名称独占資格とは?

 2級FP技能士の知名度は、ややこしい。「FP」という一般名詞はよく知られているが、「2級FP技能士」の知名度は低い。

 2級FP技能士には、受験資格がある。

2級FP技能士の試験日程・日時

 申込期間は、例年、本試験の「2~3ヶ月前」からである。

 本試験日は、例年、「5月下旬」「9月上旬」「1月下旬」であるが、実施される実技試験の業務に留意すること。

 願書の配布期間は、おおむね申込期間と同じである。

 試験実施団体は「金融財政事情研究会」と「日本FP協会」の2団体である。

 受ける実技試験によって実施団体を選ぶ必要があるので、「実施団体の違い」を参考をば。

 なお、一度は「FP 2級 公式」などと検索をかけて公式を見て、試験情報を確認しておくべきである。

2級FP技能士のめやす取得費用

 一口で言うと、「15,000円くらい」かかる。

 適当かつ曖昧な内訳は、以下。

 テキストは、おおむね2,000円前後。

 過去問は、おおむね2,000円前後。

 受験料は、学科・実技とも、それぞれ4,500円(例年価格)である。合計で「9,000円」となる。

 雑費は、2,000円(交通費や切手代)

 使用教材の詳細については、「FP技能士2級の教材レビュー」を参考にしてください。

 価格参考:アマゾン-2級FP技能士

2級FP技能士の勉強時間および難易度

 試験の難易度を一口で言うと、「難しくはないが、カンタンでもない」である。

 端的に言うと、ちゃんと勉強したら受かるが、3級のように“てきとー”に済ませていると落ちる試験である。3級のような『運だけ』で受かる要素も少ない。

 受験料お布施マシーンにならないためにも、きちんと机に向かっておくべきである。

 合格率は、総合で30%台だが、学科は約20%で実技は50%台くらいに、やんわり考えておけばよい(バラツキ多し)。

 勉強時間は、「1~3ヶ月」を見ておけば、知識ゼロからでも十分に合格点を確保できる。

補足コンテンツ/関連リンク

・2級FP技能士の合格体験記もあります。「2級FP技能士 合格体験記」を参考にしてみてください。使用教材についても書いてます。

・2級FP技能士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「FP技能士:ブログ記事」をばご参考ください。

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