20代男性向け独学資格ガイド

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 20代男性向けの、独学合格可能な資格リスト。支払った分は回収できる手堅い2資格(2電工・乙4)と、学ぶ年月でもある20代で、試験勉強を通じて学んでおくとよい3資格(宅建・簿記3級・基本情報技術者)と、士業系資格への警鐘をまとめています。

20代男性・資格取得リスト

 主に、ハロワの求人数と求人動行が、評価のベースです。

 リストの後に、個々の理由を述べています。気になった資格のところからお目汚しください。士業系資格への警鐘は最後です。

 これらは、今後の人生の保険・保証となりうる資格で、取って損をこく事はありません。

 優先順位(損のない順)も、この順番です。上から順繰りに取って行けばよいでしょう。

・第2種電気工事士(通称:2電工)

 独学取得可能な資格の中で、突出して求人のある資格。攻守強し。試験の難易度も高くない。最強資格の一角。

 参考:資格ガイド2電工の独学筆記教材レビュー実技教材レビュー

・危険物取扱者 乙種4類(通称:乙4)

 これまた、求人のある資格。攻守強し。難化したが、独学で十分取得可能。最強資格の一角。

 参考:資格ガイド乙4の独学乙4教材レビュー

・電気主任技術者(通称:電験3種)

 理系キャリアなら、2電工ではなく電験。求人多数。簡単には取れない。

・宅地建物取引士(通称:宅建)

 お勉強資格。法律的なことをコンパクトに勉強可能。やや負担。

 参考:資格ガイド宅建の独学宅建教材レビュー

・日商簿記3級

 お勉強資格。会社の数字に強くなる。負担は少ない。負担は個人差あり。

 参考:資格ガイド簿記3級の独学簿記3級の教材レビュー

・基本情報技術者

 お勉強資格。プログラムの勉強ができるのは20代まで。

手堅い2つの資格-2電工と乙4

 結論から言うと、20代男性が取得して損のない資格は、「第2種電気工事士(通称:2電工)」と「危険物取扱者 乙種4類(通称:乙4)」です。

 『何か資格でも取ろうか』と“漠然”と考えているなら、2電工と乙4の両資格を目標にしてください。

 資格取得に要した費用・時間・労力は、就職・転職の際に、それか、安心・安全という精神的な形で、必ず取り戻せます。

 当該2資格を推薦する切実な理由は、まず、「求人の数が多い」からです。

 資格について、絶対に知っておくべき実情は、「資格=必ず職にありつける」ではないことです。

 「求人数から見る資格-74%の資格には求人がない」でも述べていますが、ハロワに登録されている資格のうち、7割の資格には求人がない現状です。

 弁護士や公認会計士でも廃業する昨今、難関国家資格といえども、「仕事がなければ仕方がない」のです。

 この点、2電工と乙4は、全国満遍なくコンスタントに求人があり、しかも、社会の根幹を担う電気とガソリン・軽油を取り扱う資格なので、今後も廃れにくい長寿命の資格です。

 2電工と乙4があれば、今後、「仕事がなくてどうにもならない」とか「他に行くところがないだろう?的な、足元を見られた低待遇」や、「病気や怪我で生活保護一直線」というような、リスクと危機を避けることができます。

 人生の保険・保証として、2電工と乙4は、他の資格と比べて段違いで有用であるといわざるを得ません。

攻撃力もある2電工と乙4

 両資格は『防御』のみならず、『攻撃』にも強い資格です。

 20代という年代は、腕を磨いて技術・経験を身に付ける十分な時間と機会が残っています。

 2電工は「腕」さえ磨けば、稼げる独立可能な資格ですし、事業所で実務を積めば、1電工や電験、電気工事施工管理技士といった上級資格を目指すこともできます。

 ちなみにわたしの親戚は電気工事業なのですが、3世帯(おじ1世帯・子供2世帯)が電工で食ってます。

 一方の乙4は、単なる「ガソリンスタンド」だけの資格ではありません。

 大型免許と組み合わせれば、危険物の移送といった流通業の中でも安定した仕事に就けますし、普通免許でも運搬ができるので重宝されます。

 また、乙4は、各種製造業でも結構求められるので、求人の機会を広げることができます。

 意味の定かでない資格が溢れる昨今、当該2資格は段違いで有用だといわざるを得ません。

 こういうとアレですが、退屈なバイトでくすぶるより、2つの資格を取って、資格の強みを活かして仕事を探し、経験を積んでいく方が、よほどに健全な生き方です。

まとめ的なこと

 最後に、両資格とも、独学で取得可能なのも、大きな推薦理由です。

 つまり、高額な費用のかかる専門学校に通わなくてもいいし、退屈な講座を受講しなくてもいいし、長時間の試験勉強が強いられるわけでもない、という塩梅です。

 言い換えるなら、試験勉強が低負担なのも、大きな魅力なのです。仕事持ちでも十分、合格できます。

 2電工の実技は、どうしても机の前の試験勉強となりますが、2電工・筆記と乙4は、通勤電車内で十分消化できます。

 わたしはほとんどを電車の中で済ませました。1本前の電車が人身に遭い、後続の電車内で2時間缶詰になった際に、電工筆記の過去問を総復習したことがいい思い出になっています。

 勉強の手間(取りやすさ)。取得コスト。有用さ。求人の多さ。

 もう一度言いますが、2電工と乙4は、費用対効果からして、他の資格と比べて段違いで有用であるといわざるを得ません。

 中学生の言い方ですが、20代男性向けの「最強資格」は、2電工と乙4です。

 資格を取ろうと思うなら、まず、この2資格の取得から始めてください。地球を踏み外さないくらいに、カタイ資格です。

 なお、危険物の乙4の勉強方法は「乙4の独学」を参考に、使用教材は、「危険物:乙4の教材」をばご参考ください。

 第2種電気工事士の勉強方法は「第2種電気工事士の独学」を…、

 独学向けの教材については、「2電工・筆記教材レビュー」と「2電工・実技教材レビュー」をば、お目汚しください。

理系キャリアなら

 先ほど2電工を推奨しましたが、理系キャリアの方は、「第3種電気主任技術者(通称:電験3種)」を勧めます。

 電験3種は、ほぼ2電工の上位互換資格なので、電気的な素養がある人は、電験3種です。

 難易度は、電験3種の方がはるかに高いですが、資格の価値も、応じて高くなっています。まあ、待遇・賃金・職種に巨大な差はないのですが、業務や仕事の選択肢が大きいです。

 ちなみに、電験3種があると2電工の筆記は免除です。

お勉強資格-自己啓発

 20代の資格取得は、就職や転職のほかに、「知識・教養を得る」目的があります。

 今後の「伸びしろ」を増やすために、そして、昔やったことしか語れない「経験バカ」の30代・40代にならないためにも、将来の布石を求めて資格で『勉強』するのは、大いにアリです。

 20代で取っておくと『よい』、つまり、試験勉強を通じて学んでおくと『よい』資格は、「宅建」と「簿記3級」と「基本情報技術者」の3つで、このうち1つでも取っておけば、視野が広がります。

宅地建物取引士(通称:宅建)‐民法を学ぶ機会

 『資格』というと、猫も杓子も「宅建」ですが、そうなる相応の理由があります。

 宅建が就・転職に強いのはもとより、宅建の試験勉強が、法律の勉強、とりわけ、民法の入門に最適だからです。

 加えて、宅地建物取引業法という契約法の見本のような試験科目もあり、試験勉強を通じて、法律の素養がかなり磨かれることになります。

 20代で一通り民法的なことを学んでおくと、今後、“騙され難くなる”のは間違いありません。隣で寝ている人の顔をよく見てください。

 法律の知識は、ないよりかはある方が絶対に有利で、今後の様々な局面で、致命的なリスクを減らせられます。

 宅建に受かれば、3流私大の法学部卒くらいにはなります。非法学部卒の人に、宅建の取得を勧めたいです。

 今後ずっと使える(関わってくる)知識を、20代の今に仕込んでおいて、全く損はありません。頭1つ2つ高いところから、物事が見えるはずです。

 勉強方法等:宅建の独学

 独学向け教材:宅建教材レビュー

簿記3級‐将来の布石

 経理や会計の仕事に就きたいなら「簿記2級」が必要ですが、“そうでない”なら、「簿記3級」で十分です。

 結構“舐められている感”のある簿記3級ですが、個人的には、会計・経理等々に必要な知識のすべては簿記3級にあり、シッカリ勉強するなら、簿記3級で十分、と考えます。

 ぶっちゃけ、独立を考えていない限り、20代で、会計や帳簿等の“会社の数字についての知識”は要らないでしょう。

 しかし、20代では必要のない「会社の数字」ですが、年齢を経て社内の立場が上がるにつれて、触れる機会も多くなることから、「知っている」のと「知らない」のとでは、職業人生でかなりの『差』が生じます。

 若いときに勉強したことは、後々の30代や40代になっても、“大部分”が残っています。

 人生の『布石』として、20代で簿記3級に挑戦しておいて、全く損はありません。

 簿記3級で基礎的なことを押さえておけば、決算や帳簿、会計や財務や経理といった“会社の数字”に苦手意識は持たなくなりますし、本格的に必要になったら、市販本を数冊も読めばスグ追いつけます。

 参考:「簿記3級で、ぶっちゃけいいんでない?-知識・素養編

 勉強方法等:簿記3級の独学

 独学向け教材:簿記3級の教材レビュー

基本情報技術者‐最後のとき

 いきなりですが、パソコンやらITやらプログラムやらの、情報処理の勉強ができる最後の年代が「20代」です。

 30・40代になると頭が固くなってきますが、先の簿記3級や宅建は、30・40・50代になっても、全然OKなのです。

 しかし、情報処理的な勉強は、頭の柔らかい20代までで、資格の「基本情報技術者」の取得も、20代が関の山となっています。

 年を取っても、基本情報技術者が取れないことはないのですが、労力の費用対効果が凶悪化します。わたしはギリギリ20代で取れましたが、30代だったら諦めていたはずです。

 プログラム等々の勉強は、はっきり言えば、「趣味」的なものとなってしまいます。

 しかし、私事ですが、基本情報技術者は、直接、仕事には繋がらなかったけれども、ド素人から始めて合格できたのは大きな自信となったのは間違いありません。

 「けじめ」などというと大げさですが、何か、パソコン的なこと・IT的なこと・プログラム的なことに、“こころ”が引っかかるようなら、20代のうちに退治しておきましょう、ってな次第です。

 なお、テキストを開くと眩暈がして、全く少しも欠片ほどもやる気が出ないなら、やらなくていいです。

 「やらなくていいこと」を判断するのも、20代で必要な課題だからです。

運転免許について

 運転免許こそ、資格中の資格です。会計事務所から介護事業者まで、あらゆる職種から求人があります。

 運転免許のない人は、何を差し置いても、20代で取っておくべきです。

 30代以降になると反射神経が鈍くなるためか教習に落ちやすくなり、教官に「…もう1回、半クラの練習だね」と、散々言われることになります。

 加えて、30代以降は時間的にも厳しくなるので、比較的余裕のある20代で取るのが最もベストです。

 参照:資格とは「車・医・建」‐求人数から見る資格

 参照:「何か資格でも」と考えている人に-運転免許が最良資格だったりする

雇用保険について-車の免許に+α

 先々、雇用保険のお世話になることがあるはずです。

 雇用保険には、「教育訓練給付」制度があり、資格取得の費用補助が受けられます。

 当該給付制度は、コロコロとよく変わるのですが、おおむね「10万円を限度」に、費用の「20%前後」が返ってくる塩梅となっています。

 言い換えるなら、『2割引』で資格が取れるのですから、当該制度を利用しない手はありません。

 勧める資格は、「大型免許(大型1種)」か「フォークリフト」です。

 わたしは、当該制度を利用してなんだかよくわからない資格に挑戦するよりかは、「車の免許に+α」する方が賢明だと思っています。

 大型免許は、先に紹介した乙4と組み合わせることで、タンクローリーによる移送業務が可能になるので、かなり安定した職に就けます。

 フォークリフトは、流通業や製造業で絶大な支持のある資格です。

 また、普通免許があれば、両資格とも、授業のコマ数が減ったり授業料が割安になったりするので、この点でも推薦しています。

 幸運なことに、わたしはまだ雇用保険のお世話になっていないのでアレですが、受給したのなら、俄然、両資格を取りに行くでしょう。

 また、失業していなくても、雇用保険の加入月数によって「教育訓練給付」が利用できるので、興味があるならハロワで確かめるといいでしょう。

独立開業系の士業・国家資格

 まず、士業系資格の最高峰である、「弁護士ですら廃業し、公認会計士ですら職にあり付けない」実情を深く受止めておくべきです。

 国家資格だろうが何だろうが、「資格だけ」で食べていけるのは、完全に過去のものです。

 士業系の資格を取得するとは、『商売』するのと同じことなので、『商売』の部分を無視して士業系の資格に挑戦するのは考え物です。

 わたしは社労士や行政書士を取りましたが、正直言って、今となっては、同じ苦労をするなら、『電験3種』に時間や労力を割くべきだったと思います。就職や転職に直結するからです。

 一般企業で、士業系資格は、ほとんど評価されません。士業系の資格は、その士業系法人くらいしか、仕事の口がありません。

 士業系の資格は、営業経験者であるとか、地縁・血縁が豊富であるとか、先輩・友人・後輩に伝手がいるとか、果てには、『面倒見のいい親切なおじ(おば)さんが親戚にいる』とかの、『商売』の土台がない人は、挑戦すべきではありません。

 参照:士業系資格を考えているなら、前・中に日本政策金融公庫

 上記記事でも述べていますが、当該士業の事業計画書を埋められないなら、少し立ち止まりましょう。

 昨今の現状を踏まえると、「難易度が高い資格=稼げる、安定する」では決してなく、難易度が高いため資格取得に多大なコストと時間がかかってしまい、逆に不安定になるというのが現実です。

独学資格ガイド

 上述した資格以外の有用な資格を探しているなら、ハロワの求人数を元に、独学で取れる資格の価値をクラス別に分類した「独学資格ガイド」を参考にしてみてください。

 役に立たない資格は、ごまんとあります。ぶっちゃけ、役に立たない資格の方が多いくらいです。

 しかし、とはいえども、仕事に直結する資格もあることにはあります。

 たとえば、通関士とかは、流通とかメーカーとかの商社とかのキャリアが活きる資格です。

 今後のキャリアを計る上でも、「求人があって、独学で取れる資格」の存在は、選択の示唆になるかと思います。

 また、資格を履歴書の資格欄に書くと、面接の際に「何でこの資格取ったの?」的な質問をされる可能性が高いです。

 先の述べた「独学資格ガイド」ですが、そこそこ、面接対策に使えると思うので、質疑応答の補強に利用ください。

 逆に言うと、突っ込まれて困るなら、資格名を出してはいけません。わたしは運転免許と乙4、2電工、基本情報技術者以外は表記しません。多くの人は資格に関心はなく、説明は双方の時間の無駄だからです。

 一口で言うと、噛み砕いて説明しても、「フーン」で終わるだけです。

 また、ハロワ登録の資格・免許の求人数データもあります。

 頭に特定の資格なり免許があるなら、一度調べてみることをオススメします。やはり、「求人のない資格」は「当て」になりません。

 参考:資格・免許別ハローワーク求人数データ

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