(どくぶつげきぶつとりあつかいしゃ)
毒物劇物取扱者とは? ‐ 受験種別 ‐ 試験科目 ‐ 合格率と難易度 ‐ 勉強方法・教材 ‐ まとめ ‐ 資格メモ‐試験日程・費用など
毒物劇物取扱者とは、求人数が平均で18件と、極めて限定的な求人しかない資格である。
なお、同じ「薬」系の資格に「登録販売者」があるが、これは、「平均1,500件」の求人があるので、求人数に圧倒的な差がある。
まあ、資格の対象が「一般用医薬品」と「毒物劇物」なので、その需要からして、求人数に差が出ても仕方がない。店の棚にアバメクチンやらがずらっと並ぶ情景は、そうない。
求人先は、「金属加工業」「めっき関連」「化学薬品関連」「農薬製造関連」等の企業や、「研究機関」からの求人がある。
毒物劇物取扱者は、一応、法律で設置が義務付けられている「必置資格」であるが、充足数は満たされているようである。
ハローワーク平均求人数:15人(2018年8月調査)
当該資格の最新データは、「ハローワーク資格別求人数データ」にあります。
ところで、ハロワ登録資格の求人数1位~200位は…、
…を、参考ください。
毒物劇物取扱者の受験には、3つの種別があり…、
すべての毒物劇物が扱える「一般」と…、
主に農薬を扱う「農業用品目」と…、
一部のものだけの「特定品目」の3つがある。
それぞれ、試験勉強の負担はそう変わらないので、特別の理由がないのなら、すべてが扱える「一般」を受験するとよいだろう。
なお、最も受験者数が多いのも、「一般」である。
わたしも、「一般」で受けた。
都道府県ごとによって、本試験の形式が異なるので、注意が必要だ。問題数まで異なっている。
本試験は、「筆記試験」と「実技試験」からなる。
筆記試験は、「法規」「基礎化学」「性質等」の3科目からなる。
なお、「実技試験」だが、都道府県によっては、「性質等」といっしょくたになっているところもあるので、各自、受験予定の過去問で確認しておくこと。
なお、両試験とも完全なペーパー試験である。
合格率だが、試験主催者が「都道府県」なので、一概には言えないが、おおむね「50~60%」である。
合格ライン(合格基準点)も、公開していないところもあり、一概には言えないが、「6割正解」である。
都道府県によっては、科目ごとに「足切り点」が設けられている。一概には言えないが、「4割~5割」が「足切り点」である。
繰り返すが、科目ごとに足切り点が設けられている可能性があるので、注意しなくてはいけない。
難易度は、一口で言えば、「難しくはない」である。ただ、憶えることが多く、メンドウである。
試験問題のレベルは、「危険物取扱者」の「丙種」くらいのレベルである。
試験勉強についてだが、長くなるので、別ページの「毒物劇物取扱者の独学」にまとめている。参考願いたい。
また、教材については、「教材レビュー」にまとめている。
毒物劇物取扱者は、求人数及び求人機会からして、積極的に取得する理由はない。「Cクラス」の資格である。
毒物劇物取扱者が対象としている毒物劇物は、需要はあるにせよ、膨大にあるわけではない。よって、毒物劇物取扱者の需要も“限られている”状況である。
勤め先から「取れ」と言われるなどしてから、取得しても遅くない。
そのほかの取得理由としては、「他資格と組み合わせる」利点が挙げられる。
ホームセンターでは、農薬を取り扱っていることから、昔から、毒物劇物取扱者の需要があった。
当該ホームセンターだが、最近では、大型・多角化しており、ドラッグストアが併設されることも珍しくない。
よって、先も見た「登録販売者」とは、わずかながら相性がよい。有資格者は、重宝されるわけではないが、資格があるに越した事はない。
また、ホームセンターでは、危険物を扱う店もある。よって、「危険物取扱者」との相性も、わずかながらある。
こうした次第で、「勤め先からの求め」や「他資格がある」のであれば、取得を目指すのも悪くない。
が、先も見たように、求人数・求人機会はかなり限られているので、老若男女には勧めがたい資格である。よって、「Cクラス」の資格とした。
毒物劇物取扱者に関する、一般的事柄や試験日程・日時、取得に要する費用等を、以下にまとめました。
都道府県の実施する「国家資格」で、一定の評価がある。
毒物劇物取扱者は、まあ知られている資格なので、面接で説明を省略できる。
毒物劇物取扱者に、受験資格はない。誰でも受験できる。
毒物劇物取扱者は、都道府県で実施されるので、全国で統一された試験日等があるわけではない。
ゆえに、本試験日は、都道府県ごとに異なり…、
申込日も、都道府県ごとに異なるし…、
願書の配布先も、都道府県ごとに異なることになる。
公式を見て、試験日等を間違えないようする。
なお、越境受験が可能である。
受験地は好きに選べるので、自分のところが終わっていたり、日にちの都合が付かなかったりするなら、近県のを受けに行くとよい。(ただ、受験料の支払が証紙なので、ここで手間を食う。)
一口で言うと、「20,000円前後」である。
テキストで、おおむね2,500円強。
過去問題集で、おおむ2,500円強。
受験料は、10,500円(例年価格)。交通費や切手代、弁当代等の雑費を3,000円ほど見込んで…、
総計は、「20,000円弱」という次第である。
なお、「合格証書」は、都道府県によっては、自分で取りにいくか、郵送してもらわないといけない。このため、交通費か切手代が入用となる。この分の費えも見ておかねばならない。
毒物劇物取扱者の勉強方法等は、「毒物劇物取扱者の独学」を参考ください。
毒物劇物取扱者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「毒物劇物取扱者の投稿記事 」で、ヒマな時間を潰してください。
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