30代男性向け独学資格ガイド

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 30代男性向けの、独学合格可能な資格リスト。仕事も多く攻守に強い2資格(2電工・乙4)と、やや推奨の2資格(通関士と管理業務主任者)、新たな知識を補充する3資格(宅建、簿記3級、3級FP技能士)と、士業系資格への警鐘をまとめています。

30代男性・資格取得リスト

 ハロワの求人数と求人動行が、評価のベースです。

 リストの後に、個々の理由を述べています。気になった資格のところからお目汚しください。士業系資格への警鐘は最後です。

 これらの資格があれば、先々の選択肢を増やすことができ、人生の保険・保証が得られます。

 優先順位(損のない順)も、この順番です。上から順繰りに取って行けばよいでしょう。

・第2種電気工事士(通称:2電工)

 独学取得可能な資格の中で、突出して求人のある資格。攻守強し。試験の難易度も高くない。「何か資格でも取っておこうか」なら2電工。

 参考:資格ガイド2電工の独学筆記教材レビュー実技教材レビュー

・危険物取扱者 乙種4類(通称:乙4)

 これまた、求人のある資格。攻守強し。難化したが、独学で十分取得可能。「何か資格でも取っておこうか」なら乙4。

 参考:資格ガイド乙4の独学乙4教材レビュー

・電気主任技術者(通称:電験3種)

 理系キャリアなら、2電工ではなく電験。求人多数。簡単には取れない。

・通関士

 就職・転職用。貿易に関する職歴や経験のある30代なら有用。

 参考:資格ガイド通関士の独学通関士の教材レビュー

・管理業務主任者

 就・転職用。管理職経験者や営業経験者向け。

 参考:資格ガイド管理業務主任者の独学管理業務主任者の教材レビュー

・宅地建物取引士(通称:宅建)

 お勉強資格。法律的なことをコンパクトに勉強可能。やや負担。

 参考:資格ガイド宅建の独学宅建教材レビュー

・日商簿記3級

 お勉強資格。会社の数字に強くなる。負担は少ない。

 参考:資格ガイド簿記3級の独学簿記3級の教材レビュー

・3級FP技能士

 お勉強資格。大きなお金の動く30代こそ知っておきたいことばかり。受験資格を満たすなら2級でも可。求人はないので深追い厳禁。

 参考:資格ガイドFP技能士3級の独学FP技能士3級の教材レビュー

“とりあえずビール”的な2電工と乙4

 結論から言うと、30代男性が取得して全く損のない資格は、「第2種電気工事士(通称:2電工)」と「危険物取扱者 乙種4類(通称:乙4)」です。

 『何か資格でも取っておこうか』と“漠然”と考えているなら、まずは、2電工と乙4からです。

 当該2資格を推薦する切実な理由は、まず、「求人の数が多い」からです。

 資格について、絶対に知っておくべき実情は、「資格=必ず職にありつける」ではないことです。

 「求人数から見る資格-74%の資格には求人がない」でも述べていますが、ハロワに登録されている資格のうち、7割の資格には求人がない現状です。

 弁護士や公認会計士でも廃業する昨今、難関国家資格といえども、「仕事がなければ仕方がない」のです。

 この点、2電工と乙4は、全国満遍なくコンスタントに求人があり、しかも、それぞれ社会の根幹を担う電気とガソリンが対象の資格なので、廃れにくい長寿命の資格となっています。

まだ「やり直せる」30代

 30代なら、まだまだ経験を積んで腕を磨く、キャリアのやり直し時間が残っています。

 2電工は「腕」さえ磨けば、稼げる独立可能な資格ですし、実務を積めば、1電工や電験、電気工事施工管理技士といった上級資格を目指すキャリアに入ることもできます。(仕事はきついですが、やはり、給料はいいです。)

 乙4は、大型免許と組み合わせれば、流通業の中でも安定した仕事に就けます。

 ちなみにわたしの親戚は電気工事業なのですが、3世帯(おじ1世帯・子供2世帯)が電工で食ってます。

 こんな次第で、本人のやる気さえあれば、いくらでも「就労機会」を増やすことができるのが2電工と乙4なのです。

 詳しくは、「資格ガイド-乙4」と「資格ガイド-第2種電気工事士」で述べているので、時間のあるときにお目汚しください。

今後の「守り」に

 2電工と乙4の両資格は、「今後の守りにも強い」という特徴があります。

 30代ともなると、ひしひし求人の機会が狭まってくるのを実感するかと思いますが、さらに歳を経ると、当該ひしひし感は倍増すると思っていてください。

 両資格は、中高年齢でも正社員採用の多い設備・メンテナンス業に強いので(両資格はほぼ必須)、万が一の際は、格段に生活が安定します。

 また、両資格は、パートタイマーの仕事も多く、“つなぎの仕事”も見つけやすい特徴があります。

 そして、両資格は、「激務ではない仕事も多い」ので、体力に自信がなくても何とか仕事をこなすことができます。

 このように、2電工と乙4さえあれば、今後、「仕事がなくてどうにもならない」とか「他に行くところがないだろう?的な、足元を見られた低待遇」や、「病気や怪我で生活保護一直線」というような、リスクと危機を避けることができます。

 個人的なことを言うと、仕事にあぶれて、慣れもしない肉体労働に就いてヘルニアになるよりも、両資格を活かして仕事を探す方が賢明かと思います。

 30代ともなると、20代に鍛えた人でさえ、慣れない肉体作業は身体を壊します。もう無理はできないのです。

まとめ的なもの

 両資格は「攻守」ともに強いので、資格の価値はかなり高いです。今後、『困り果てる』事態は、大いに避けることができます。

 両資格に費やした金銭・時間・労力は、就職・転職の際に、それか、安心・安全という精神的な形で、必ず取り戻せます。

 人生の保険・保証として、2電工と乙4は、他の資格と比べて段違いで有用であるといわざるを得ません。

 最後に、両資格とも、独学で取得可能なのも、推薦する理由です。

 つまり、高額な費用のかかる専門学校に通わなくてもいいし、退屈な講座を受講しなくてもいいし、長時間の試験勉強が強いられるわけでもない、という塩梅です。

 さらに付け加えるなら、勉強の手軽さも魅力なのです。

 2電工の実技は、どうしても机の前の試験勉強となりますが、2電工・筆記と乙4は、通勤電車内で十分消化できます。

 わたしはほとんどを電車の中で済ませました。1本前の電車が人身に遭い、後続の電車内で2時間缶詰になった際に、筆記の過去問を総復習したのがいい思い出になっています。

 勉強の手間(取りやすさ)。取得コスト。有用さ。求人の多さ。

 2電工と乙4は、費用対効果からして、他の資格と比べて段違いで有用であるといわざるを得ません。

 中学生の言い方ですが、現状の「最強資格」は、2電工と乙4です。

 資格を取ろうと思うなら、まず、この2資格の取得から始めてください。地球を踏み外さないくらいに、カタイ資格です。

 反対に言うと、取っては見たが、どうにもならない「ザル資格」はたくさんある、ってことです。

 最後に、危険物の乙4の勉強方法は「乙4の独学」を参考に、使用教材は、「危険物:乙4の教材」をばご参考ください。

 第2種電気工事士の勉強方法は「第2種電気工事士の独学」を…、

 独学向けの教材については、「2電工・筆記教材レビュー」と「2電工・実技教材レビュー」をば、お目汚しください。

理系キャリアなら

 先ほど2電工を推奨しましたが、理系キャリアの方は、「第3種電気主任技術者(通称:電験3種)」を勧めます。

 電験3種は、ほぼ2電工の上位互換資格なので、電気的な素養がある人は、電験3種です。

 難易度は、電験3種の方がはるかに高いですが、資格の価値も、応じて高くなっています。まあ、待遇・賃金・職種に巨大な差はないのですが、業務や仕事の選択肢が大きいです。

 ちなみに、電験3種があると2電工の筆記は免除です。

やや推奨の2資格-管理業務主任者と通関士

 諸手を挙げて推奨はできませんが、『資格で何とかしたい』と考えているなら、「管理業務主任者」という資格があります。

 管理業務主任者は必置資格で、マンション管理業を営むのに必要な資格です。

 求人数はそれほどないのですが、法的需要があるため、常に一定の求人があります。

 管理業務主任者の仕事は、マンション管理組合との折衝といった「粘り強さ」が求められる仕事なので、30代くらいで漸く勤められる業務内容です。

 また、未経験者採用も多いので、営業キャリアからの転職する人も多くなっています。資格を取っていれば、有力な転職先となるでしょう。

 次に、「通関士」です。

 通関士は通関実務を執り行う資格で、メーカーや貿易会社、商社等のキャリアにある人に向いています。

 通関士は必置資格とはいえ、有資格者はほぼ充足しているので、資格があるからといっても、就・転職に絶大に有利にはなりません。

 しかしとはいえ、通関業に勤めるなら、通関士は持っておいた方が、あとあと有利なのは言うまでもありませんし、評価の足しにはなります。

 未経験者採用もちらほら見ますが、未経験なら30代が限度です。

 まとめます。

 両資格とも、べらぼうに賃金が高いわけではありませんが、「資格」という参入障壁があるので、有資格者となれば、求人の機会が増えるのは言うまでもありません。

 両資格は、一口でいえば、資格自体にパワーが少ないのです。

 経験や職歴がないと、取っても仕方のない資格となっています。我が身を振り返ってみて、俺ならいけそうと思われるのであれば、挑戦してみてください。

 蛇足ですが、当該2資格を否定的に述べていますが、資格の中では「有数の求人数を誇る資格」です。大半の資格に意味がない中、両資格は有力な資格であるのは間違いないです。先の2電工や乙4のように、無条件では活きない、ってことです。

 参考:管理業務主任者の独学教材レビュー

 参考:通関士の独学教材レビュー

お勉強資格-自己啓発

 30代は、まだ勉強の世代なので、「知識・教養を得る」ために、資格を取るのも多いにアリです。

 もうそろそろ『過去の財産』が切れかけているので、このあたりで、自分の知らないことや興味のあることを、試験勉強を通じて『補給』するのは、全く損はありません。

 30代で取っておくと『よい』、つまり、試験勉強を通じて学んでおくと『よい』資格は、「宅建」と「簿記3級」、「FP技能士3級」の3つで、このうちどれかを取っておけば、視野が広がります。

宅地建物取引士(通称:宅建)‐民法を学ぶ機会

 『資格』というと、猫も杓子も「宅建」ですが、そうなる相応の理由があります。

 宅建が就・転職に強いのはもとより、宅建の試験勉強が、法律の勉強、とりわけ、民法の入門に最適だからです。

 加えて、宅地建物取引業法という契約法の見本のような試験科目もあり、試験勉強を通じて、法律の素養がかなり磨かれることになります。

 最近の宅建は、法律実務に重きを置いているので、責任のある立場に就くことも多くなる30代にとっては、実践的な「法律的考え方」や「法律知識」を得るいい機会となります。

 また、30代では、詐欺的な話に触れることも多く、一通り民法的なことを学んでおくと、“騙され難くなる”のは間違いありません。隣で寝ている人の顔を見れば、知識がないのはいかに危ういかを悟ることができます。配偶者はダモクレスの剣です。

 ところで、宅建に受かれば、3流私大の法学部卒くらいにはなります。非法学部卒の人に、宅建の取得を、強く勧めたいです。“あ、こういうことだったのね”的な、よい勉強になると思います。

 勉強方法等:宅建の独学

 独学向け教材:宅建教材レビュー

簿記3級‐会社の数字の第一歩

 30代ともなれば、経理や会計、帳簿、経営分析云々の『会社の数字』に接することも多くなります。

 会社の数字に手っ取り早く強くなるには、「簿記3級」を取ることを勧めます。

 会計学や簿記は、諸学問の中で最低レベルのつまらなさなので、市販の本を読んでも、挫折するだけです。2級取得者のわたしでも、読みません。

 資格取得という「エサ」をつるして臨む方が、圧倒的に知識や素養を得ることができます。

 1ヶ月か2ヶ月、簿記3級のテキストの前で計算機をいじっておれば、決算や帳簿、会計や財務や経理といった“会社の数字”に苦手意識は持たなくなりますし、本格的に必要になったら、市販本を数冊も読めばいいだけです。

 なお、“舐められている感”のある簿記3級ですが、個人的には、会計・経理等々に必要な知識のすべては簿記3級にあり、普通の人なら、簿記3級で十分、と考えます。

 そして、簿記「2級」ですが、経理や会計の仕事に就きたいなら「2級」が必要ですが、“そうでない”なら、「3級」で十分です。

 簿記2級には、連結決算といった重要な論点も勉強できるのですが、試験科目の原価計算や工業簿記は、正直、費用対効果が悪いので、2級に挑戦する価値はあるのですが、時間のない方は、無理して取らなくてもいいでしょう。

 参考:「簿記3級で、ぶっちゃけいいんでない?-知識・素養編

 勉強方法等:簿記3級の独学

 独学向け教材:簿記3級の教材レビュー

3級FP技能士-身の回りのお金を知る

 30代ともなると、年金や保険や税金や不動産といった、人生の重荷を無視できなくなります。

 カンタンに、さっくりと、シンプルに、「自分のお金」というものを知りたいのなら、「広く、浅く」勉強ができる3級FP技能士の受験を推奨します。

 難易度は、中学か高校の公民レベルなので、試験勉強に苦労することはありません。(単に、たるいだけです。)

 受験と合格を機に、保険や投資等に興味を持ち出した、という人も多いです。

 なお、レベル的には大差がないので、2級FP技能士の受験資格のある人は、2級を受ければいいでしょう。

 勉強方法等:FP技能士3級の独学

 勉強方法等:FP技能士2級の独学

 独学向け教材:FP技能士3級の教材レビュー

 独学向け教材:FP技能士2級の教材レビュー

雇用保険について-車の免許に+α

 先々、雇用保険のお世話になることがあるはずです。

 雇用保険には、「教育訓練給付」制度があり、資格取得の費用補助が受けられます。

 当該給付制度は、コロコロとよく変わるのですが、おおむね「10万円を限度」に、費用の「20%前後」が返ってくる塩梅となっています。

 言い換えるなら、『2割引』で資格が取れるのですから、当該制度を利用しない手はありません。

 勧める資格は、「大型免許(大型1種)」か「フォークリフト」です。

 わたしは、当該制度を利用してなんだかよくわからない資格に挑戦するよりかは、「車の免許に+α」する方が賢明だと思っています。

 大型免許は、先に紹介した乙4と組み合わせることで、タンクローリーによる移送業務が可能になるので、かなり安定した職に就けます。

 フォークリフトは、流通業や製造業で絶大な支持のある資格です。

 また、普通免許があれば、両資格とも、授業のコマ数が減ったり授業料が割安になったりするので、この点でも推薦しています。

 幸運なことに、わたしはまだ雇用保険のお世話になっていないのでアレですが、受給したのなら、俄然、両資格を取りに行くでしょう。

 また、失業していなくても、雇用保険の加入月数によって「教育訓練給付」が利用できるので、興味があるならハロワで確かめるといいでしょう。

独立開業系の士業・国家資格

 まず、士業系資格の最高峰である、「弁護士ですら廃業し、公認会計士ですら職にあり付けない」実情を深く受止めておくべきです。

 国家資格だろうが何だろうが、「資格だけ」で食べていけるのは、完全に過去のものです。

 士業系の資格を取得するとは、『商売』するのと同じことなので、『商売』の部分を無視して士業系の資格に挑戦するのは考え物です。

 わたしは社労士や行政書士を取りましたが、正直言って、今となっては、同じ苦労をするなら、『電験3種』に時間や労力を割くべきだったと思います。就職や転職に直結するからです。

 一般企業で、士業系資格は、ほとんど評価されません。士業系の資格は、その士業系法人くらいしか、仕事の口がありません。

 士業系の資格は、営業経験者であるとか、地縁・血縁が豊富であるとか、先輩・友人・後輩に伝手がいるとか、果てには、『面倒見のいい親切なおじ(おば)さんが親戚にいる』とかの、『商売』の土台がない人は、挑戦すべきではありません。

 参照:士業系資格を考えているなら、前・中に日本政策金融公庫

 上記記事でも述べていますが、当該士業の事業計画書を埋められないなら、少し立ち止まりましょう。

 昨今の現状を踏まえると、「難易度が高い資格=稼げる、安定する」では決してなく、難易度が高いため資格取得に多大なコストと時間がかかってしまい、逆に不安定になるというのが現実です。

 30代となると、記憶力も落ちますし、仕事でも家庭でも責任が重くなります。そして、最近の士業系の資格は、少々覚悟がいるくらい、難化しています。

 数々の「重さ」に耐えながらキツイ試験勉強をしたが、全然報われないこともあることを、知っておいてください。

 20代なら「いい勉強になった」も、30代では、通用しません。

独学資格ガイド

 上述した資格以外の有用な資格を探しているなら、ハロワの求人数を元に、独学で取れる資格の価値をクラス別に分類した「独学資格ガイド」を参考にしてみてください。

 役に立たない資格は、ごまんとあります。ぶっちゃけ、役に立たない資格の方が多いくらいです。

 今後のキャリアを計る上でも、「求人があって、独学で取れる資格」の存在は、選択の示唆になるかと思います。

 また、資格を履歴書の資格欄に書くと、面接の際に「何でこの資格取ったの?」的な質問をされる可能性が高いです。

 先に述べた「独学資格ガイド」ですが、そこそこ、面接対策に使えると思うので、質疑応答の補強に利用ください。

 逆に言うと、突っ込まれて困るなら、資格名を出してはいけません。わたしは運転免許と乙4、2電工、基本情報技術者以外は表記しません。多くの人は資格に関心はなく、説明は双方の時間の無駄だからです。

 一口で言うと、噛み砕いて説明しても、「フーン」で終わるだけです。

 また、ハロワ登録の資格・免許の求人数データもあります。

 頭に特定の資格なり免許があるなら、一度調べてみることをオススメします。やはり、「求人のない資格」は「当て」になりません。

 参考:資格・免許別ハローワーク求人数データ

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