独学資格ガイド

消防設備士

(しょうぼうせつびし)

資格評価:3つ星

独学可否:独学合格可能。管理人取得済み。


消防設備士とは?

 消防設備士は、甲種で「120件」前後、乙種で「140件」前後の求人のある資格である。

 求人数はそう多くはないが、「防災」という社会生活上欠かせない機能を維持する業務であるため、常に一定数の求人を誇る資格である。

 かいつまんで言うと、消防設備士には、法的な需要があるので、“強い”資格なのである。

 消防設備士の業務対象は、その名の通り、消防設備である。たとえば、スプリンクラーや感知器、消火栓や消火器などで、ホテル・旅館、飲食店、複合商業施設、学校、工場、倉庫、地下街等でおなじみの消防設備である。これらの消防設備を見たことのない人はいないだろう。

 当該消防設備のうち、一定規模の建物のものは、消防設備士等による「点検」が法的に義務付けられているのである。

 そして、「工事」である。消防設備の設置や施工といった「工事」は、消防設備士の独占業務であり、甲種免状を持った者でないと行えない。

 先述したスプリンクラーなどは、消防設備士が工事をして、そして、定期的に消防設備士等が点検をしているのである。つまりは、消防設備の要るところ・在るところに、消防設備士の需要あり、という寸法である。

 消防設備士の求人数は、甲種が100件強、乙種は140件と、まあまあ求人が確保されている。

 求人先は主に防災会社が中心だが、次いで、建物管理、設備・施設管理を生業とする企業が多い。


甲種と乙種の違い

 端的に言うと、甲種は消防設備の「工事」と「整備・点検」ができる。乙種は「整備・点検」ができて、「工事」ができない。「工事」の有無が甲種と乙種の違いである。

 であるから、甲種には「工事」の試験問題が出題される。乙種が「30問」に対して、甲種は「+15問」されて、「45問」とボリュームがかなり増える。また、甲種では、実技試験で「製図」が出題されるので、負担はさらに増える。

 ところで、ハロワの求人票は、必要資格に「消防設備士」とだけ書いているものが多く、「甲種のみを求む!!」といった厳密な求人は少数である。

 消防設備士を受けるなら、「甲種」はボリュームも多く、少々きつめの受験資格なので、まずは、「乙種」から受ければいいだろう。

 なお、「甲種」の受験資格には、抜け道的なものがある。「消防設備士甲種の受験資格の「無線従事者」に、第3級以下の陸上特殊無線技士も含まれる」を参考されたし。

 ちなみにわたしは「甲種4類」を取得したが、「電気工事士」が受験資格であった。


どの「類」を受験すべきか?

 消防設備士には、消防設備ごとに「類」が設けられている。これらの類別は試験問題になるくらいゴチャゴチャしているので、個々の詳細は省略する。公式を見てほしい。きっと頭が痛くなる。

 さて、どの種・どの類の消防設備士を受験すべきかは、別紙にまとめている。

 「消防設備士受験ガイド」の方を参考されたし。

 なお、試験の一部免除については、「消防設備士の免除早見表もくじ」をば。


まとめ

 消防設備士の取得費用は、甲種なら「16,000円強」、乙種なら「13,000円強」が入用である。

 テキスト代と問題集代、そして、受験料が費用の大半である。過大な費用がかかるわけではない。

 また、消防設備自体が、今後も“なくなることがない”だろうから、応じて、消防設備士の需要も、あり続けると思われる。

 そして、日本全国津々浦々に、消防設備はある。大きなマンション1つ、介護施設1つ建てば、消防設備士の需要が生まれる。求人数は100件強と決して多くないが、資格としての汎用性の高さと、資格の“寿命”は長いといえる。

 そのほか、消防設備士は、「消防設備点検資格者」の受講資格(受験資格みたいなもの)であり、プラス実務経験で「防火対象物点検資格者」の受講資格となる。

 何気に“総務系”資格であるので、事務系の人が消防設備士を持っていると、「防災担当」という形で重宝される可能性は高い。

 このように、消防設備士は、取っておいても決して損のない資格である。

 なお、ちなみに、消防設備士は「免状を取得する」と、講習受講義務(7,000円)が発生する。保有コストがかかるので要注意だ。当該受講義務の詳細についてはこちらを参考されたし。

 ハローワーク平均求人数:甲種・122件、乙種・143件(2014年度平均)

 →最新データは、こちらまで。

 →保安関連資格の求人数は、こちら

消防設備士の資格メモ

 消防設備士に関する、一般的事柄や試験日程・日時、取得に要する費用等を、以下にまとめました。

消防設備士の一般事項

 消防設備士は、「国家資格」であり、取得者には一定の評価がある。

 消防設備士は「必置資格」であり、法的需要がある。(参考:必置資格とは?

 消防設備士は、一般には知られていないが、総務や設備ではメジャーな資格である。

 消防設備士の甲種には、受験資格がある。対して、乙種に制限はない。乙種は誰でも受験できる。

消防設備士の試験日程・日時

 消防設備士試験は、都道府県ブロックで実施されるので、全国で統一された試験日等があるわけではない。

 ゆえに、本試験日は、都道府県ごとに異なり…、

 申込日も、都道府県ごとに異なるし…、

 願書の配布先も、都道府県ごとに異なることになる。

 公式を見て、試験日等を間違えないようする。

 ちなみに、願書の配布先で一番手ごろなのは、消防署である。自宅か勤務先の近くの消防署に取りに行けばよい。郵便で請求するのは切手代がもったいない。

 超蛇足だが、官公署的な建物の掲示板に、「危険物取扱者」や「消防設備士」の“試験のお知らせ”が貼られているのなら、当該建物で願書を入手できる可能性が高い。(公示しているので。)

 なお、本ページの作成時では、「消防試験研究センター」が試験主催ですが、一度は公式を見て、試験情報を確認しておいてください。

消防設備士のめやす取得費用

 一口で言うと、甲種ならおおむね「16,000円強」、乙種なら「13,000円強」かかる。

 適当かつ曖昧な内訳は、以下。

 テキストは、おおむね3,000円前後。

 過去問が、おおむね3,000円前後。

 甲種のみ必要な製図の問題集が、おおむね3,000円前後。

 受験料は、甲種が5000円で、乙種が3,400円(2015年度)。

 交通費や切手代などの雑費が2,000円。

 総計で、甲種「16,000円強」、乙種「13,000円強」となる。

 使用教材の詳細については、4類の教材ですが、「消防設備士4類 教材レビュー」を参考にしてください。

消防設備士のリンクとか

 手前味噌ながら、わたしの勉強方法等などです。

 甲4(乙4)の勉強方法等は、「消防設備士甲種4類(乙種4類)の独学」を…、

 独学向け教材については、「消防設備士甲種4類(乙種4類)教材レビュー」を一読ください。

 乙6の勉強方法等は、「消防設備士:乙6の独学」を…、

 独学向け教材については、「消防設備士:乙6の教材レビュー」をば、ご参考ください。

消防設備士の難易度とか

 ま、消防設備士の合格率は、甲種はおおむね「30%前半」で、丙種はおおむね「30%後半」です。

 消防設備士の難易度を一口で言うなら、「カンタンではない」です。

 決して難関ではありません。勉強をしたら受かります。しかし、勉強していないと絶対に受かりません。

 詳細については、先のリンク先をたどってみてください。

消防設備士の雑記

 以下は、わたしの体験であるので、他府県でも「そう」である保証はありません。

 わたしは京都府で受験したのですが、「とても遅刻が多かった」ことが、記憶に残っています。

 消防設備士試験は、「消防試験研究センター」が主催しています。当該団体は、「危険物取扱者試験」の主催者でもあります。

 この危険物取扱者試験は、遅刻に非常にうるさく、わたし自身の全3回の受験で、“遅刻をした人を一人も見ていない”です。

 それが、同一の試験主催者ながら、消防設備士試験の遅刻者の群れには、ビックリしました。

 試験が始まって、ぞろぞろぞろぞろ、スマホ片手に入ってくる受験生の姿は、ある意味、新鮮でありました。

 しかも、消防設備士試験は、欠席者も多く、会場の椅子の2割~3割が空席でした。

 まだこんなアレでアレな試験があるんだなーと思った次第です。試験なんてこうでなくっちゃ。

補足コンテンツ/関連リンク

 個人の1記録でしかありませんが、「消防設備士:甲種4類合格体験記」や「消防設備士:乙6合格体験記」も、ある程度、参考になるかと思います。

 また、消防設備士に関するこまごましたことは、たとえば、「消防設備士の電気工事士免除の実態」とかの記事を、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「消防設備士:ブログ記事」をばご参考ください。

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