(きけんぶつとりあつかいしゃ:おつしゅにるい)
危険物取扱者:乙種2類(乙2)とは、求人数が平均で1件と、極めて限定的な求人しかない資格である。
ちなみに、乙2は、硫化りんや引火性固体(固形アルコール・ゴムのり・ラッカーパテ)といった「可燃性固体」の危険物を取り扱う際の資格である。
乙種2類が対象としている可燃性固体の需要があまり高くないためか、応じて、乙2の求人需要も“ほとんどない”状況である。有資格者は、多くの事業所で充足されているのであろう。
求人数及び求人機会からして、危険物取扱者の乙種2類を、積極的に取得する理由はない。乙種2類は「Cクラス」の資格である。
求人先の企業から「取得してくれ」と言われるなどしてから取得しても少しも遅くない。
しかし、とはいえ、他の乙種の1類や3類や5類や6類は求人が絶無なのに比べて、2類には『ある』のは事実である。
乙4があれば、試験の一部免除も受けられるので、合格しておいても損はない。
なお、免状の発行も、そうそうに要らない。受けるにしても、とりあえず合格だけしておいて、必要に迫られたら免状の申請をしたらよいと、個人的に思う。
参考:危険物取扱者・消防設備士の合格証(試験結果通知書)に有効期限はない=合格はずっと有効
なお、乙2は、危険物取扱者:甲種の受験資格となるが、大半の受験生は「乙種4類」を取得しているため被ってしまい、甲種の受験資格には、ほとんどならない。
ハローワーク平均求人数:2人(2018年8月調査)
当該資格の最新データは、「ハローワーク資格別求人数データ」にあります。
ところで、ハロワ登録資格の求人数1位~200位は…、
…を、参考ください。
危険物取扱者:乙種2類に関する、一般的事柄や試験日程・日時、取得に要する費用等を、以下にまとめました。
乙2は、「国家資格」であり、取得者には一定の評価がある。
乙2は、必置資格であり、法的需要が、あることにはある。(参考:必置資格とは?)
乙2は、ほとんど知られていない資格である。不用意に履歴書に書いていると、面接官から突っ込まれる可能性がある。説明に四苦八苦したくないなら書かない方がよい。
乙2は、受験資格がない。誰でも受験できる。が、相応の理由がない限り、受ける必要はない。
危険物取扱者試験は、都道府県ブロックで実施されるので、全国で統一された試験日等があるわけではない。
ゆえに、本試験日は、都道府県ごとに異なり…、
申込日も、都道府県ごとに異なるし…、
願書の配布先も、都道府県ごとに異なることになる。
公式を見て、試験日等を間違えないようする。
ちなみに、願書の配布先で一番手ごろなのは、消防署である。自宅か勤務先の近くの消防署に取りに行けばよい。郵便で請求するのは切手代がもったいない。
超蛇足だが、官公署的な建物の掲示板に、「危険物取扱者」や「消防設備士」の“試験のお知らせ”が貼られているのなら、当該建物で願書を入手できる可能性が高い。(公示しているので。)
またも超蛇足だが、危険物取扱者の願書は、例年ほとんど同じ書式で、試験日を書き換えただけの「使いまわし」である。
配布先の管理がいい加減だと、「去年」の願書がそのまま残っていたり、混じったりしていて、当該古い願書を渡されることもある。“そっくり”なので、一目見ただけでは違いがわからないのである。
受け取った際は、ちゃんと今年の日付になっているかを確かめておく。古い願書で提出しても弾かれる公算が大。
なお、本ページの作成時では、「消防試験研究センター」が試験主催ですが、一度は公式を見て、試験情報を確認しておいてください。
一口で言うと、免状の交付までに「1万円前後」かかる。
なお、合格だけなら、『7千円弱』である。
適当かつ曖昧な内訳は、以下。
テキストは、おおむね1,000円~1,500円前後。
受験料が、4,600円(本年度価格)。
免状交付に要する印紙代:2,800円(2014年度価格)。
交通費や切手代などの雑費が2,000円。
総計で、10,000円強。
使用教材の詳細については、「乙1~6類のテキスト・問題集」を参考にしてみてください。
なお、2類のテキストは、ほとんどが「1~6類までが一緒くたになった合本」となっています。
乙2の合格率は、おおむね「60%」です。
乙2の難易度を一口で言うなら、「やや簡単」です。
もっと言うと、試験の負担は、「ものすごく軽い」となります。
というのも、大半の受験生は、「試験の一部免除」を受けるからです。
乙種2類の正式な試験科目は、以下の3科目です。
・基礎的な物理学及び基礎的な化学(略して物化)
・危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法(略して性消)
・危険物に関する法令(略して法令)
とはいえ、乙2を受験する受験生は、ほとんどが「乙種4類」を取得済みなので、「物化」と「法令」は免除されての受験となります。ですから、乙2の試験科目は、実質1科目の「性消」しかありません。
乙2の合格率が「60%台」なのも、1科目:10問の出題で、6問正解の6割を取れば合格だからです。
なお、乙4の合格率が「30~40%台」と、他の乙種と比べて低い理由は、一番最初の受験となる乙4では、試験科目が3科目もあって、それぞれで合格点を満たさなければならないためです。「物化」があるのも、合格率の下がる理由です。
乙種2類は、試験科目が1科目のため、試験勉強の負担は低いです。試験勉強でそう苦労することはないでしょう。
なお、乙2の試験の難易度は、得てして「過去問レベル」です。
まじめにテキストを読み、過去問を解いておけば、まず合格点を確保できます。
乙2は、危険物の数がそんなに多くないし、危険物の性質もそう特殊なものでないし、「鉄粉」など、身近でイメージが湧きやすいので、他の類と比べても、そう苦労しないと思います。
4類が受かった人なら、まず、2類も通ることでしょう
試験勉強期間は、「1ヶ月」を見ておくと、とてもとても余裕のある勉強ができます。
ちなみに、管理人の乙2の受験は、「2類と6類」の併願受験でした。試験勉強の期間は「5日間」でした。時間的に超ギリギリでしたが、乙2は満点の10割取れてました。
さて、以下は、「乙4の雑記」でも述べたことであるが、2類にも関係があるので、転載しておく。
危険物取扱者試験は、遅刻に、実にうるさい。
わたしは、乙4から、1~6類まで受験したが、「遅刻をした人の記憶がない」のである。
電話にて、遅刻の是非を尋ねた方が居られたのだが、当該電話では、「遅刻をしても受けられると思うが、保証はできない」という、何とも腰の定まらない返答であった。
試験の実施先の対応如何だが、「遅刻をすると受けられない」と考えていた方が無難である。
また、危険物取扱者試験は、身分証明に、実にうるさい。
大阪府の事情だが、試験会場の入室にあっては、受験票の顔写真を確認され、トイレ等で退室する際も、受験票の照会がなされた。
もちろん、携帯やスマホの電源もうるさい。試験中に鳴ると不正扱いで即退室になりかねない厳重さであったので、要注意である。
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