独学資格ガイド

第2種電気工事士

(だいにしゅ でんきこうじし)

資格評価:4つ星

独学可否:独学合格可能。(学校等に行く必要はない。)


第2種電気工事士とは?

 第2種電気工事士の求人数は平均で3,900件前後と、数ある資格の中でも、ずば抜けた求人需要がある。

 著名資格の宅建が「平均求人数:1,224人」で、簿記3級が「平均求人数:1,332人」であるから、いかに第2種電気工事士の求人数が多いのかがわかる。

 「資格中の資格」といっても、過分でないように思われる。

 求人先は、電気工事業、建築業、建設業、一般工事業、通信業、ビルメンテナンス、設備管理・施設管理、家電取り付け等々、多岐にわたる。求人の機会に困ることはない。経験不問の求人も多い。

 就職事情の良さのみならず、経験を積めば、「職人」として独立開業も可能である。家電を売っていないのに「○○電気」と看板を挙げている家屋・建物を町で見かけるが、電気工事士の“それ”であることが多い。

 資格は業務独占資格で、法規制対象の「電気」自体が基本的になくならないため、とても安定して、かつ需要のある資格である。

 その人気ぶりは、受験生を見ればわかる。受験生はほとんどの年代にわたり、試験会場では、高校生から20代の見習い、壮年の職人、中年の再就職組、50~60歳代の姿をたくさん見た。このことからも、将来性のある、非常に有望な資格であるといえる。

 また、受験者数は、毎年10万人前後と多数である。そのまま、「支持」の現れと言えるだろう。


第2種電気工事士と女性

 試験会場や免状発行会場では、女性の姿をちらほらと見かけたが、やはり、少数である。

 技能試験では、握力を使う作業が多く、非力な女性では大変だと思う。男性のわたしでも最初のうちは手が痛くなった。しかし、握力は何度も練習するうちに鍛えられるので、そう大きな障害ではない。最初はきついだけなので、女性も大いに受験すべきである。

 電気工事士の仕事は、先述したように多岐にわたる。中には、真夏日のクーラー設置のように、20台の青年男子が1日1キロ体重が落ちるくらい、体力を使う仕事もある。女性は、そう体力やパワーが求められない業界に入る方が長続きするだろう。体力自慢の方はその限りではない。


試験の難易度

 第2種電気工事士の本試験は、「筆記試験」と「技能試験」の2部制である。

 まず、1次試験に当たる「筆記試験」があり、その合格者が、2次試験である「技能試験」を受けることになる。

 筆記試験の難易度は「やさしい」といっていいだろう。難易度は、「過去問レベル」であり、テキストと過去問の内容を理解し、必要なことを覚えれば必ず受かる試験である。6割の正解で合格する。

 技能試験は、「やや難しい」といえる。正確に言うと、「精神的にきつい」試験である。何しろ、重大欠陥を1つでも犯すと即不合格になるからで、失敗が許されない。心してかかるべき試験である。

 筆記試験の合格率は60%台、技能試験の合格率は70%台である。

 「カンタンそうな合格率」だが、落ちると再受験に1年待たねばならない。長い。1回で合格しよう。


受験で注意すること

 第2種電気工事士は、上期試験(6月・7月実施)と下期試験(10月・12月実施)と、1年に「2回」試験が行われる。

 第2種電気工事士の主たる仕事として、クーラーの設置がある。6月と7月に実施される上期試験は、まさに「書き入れ時に本試験がドンピシャ」である。ゆえに、下期に試験の機会を設けていると推測される。

 受験の申し込み期間は、上期試験と下期試験で別々に設けられている。

 上期はおおむね3月中旬から4月上旬までで、下期は6月中旬から7月早期までに、受験を申し込むことになる。

 なお、1年に2回、試験が実施されるとはいえ、「1人の人が、1年に2回受けられる」というわけではないので、要注意である。2回チャンスがあるわけではなく、試験は、どちらか1つしか受けられない。

 第2種電気工事士は有用な資格であるので、受験に迷っている人は、取りあえずでもいいので、下期に申し込んでおくべきである。試験勉強は何とかなる!


賃金収入等、まとめ

 第2種電気工事士は、基本的には「職人」の仕事である。そのため、賃金の高低は、当該本人の経験と技術のよしあしによる。

 見習や未経験・実績のないうちは、通常の仕事と同程度の、14万~20万前後の賃金であるが、経験や実績を積むにつれ、賃金は上昇する。

 一概には言えないが、30万~40万の月収も珍しくなく、先述したように、独立開業も目指せるので、収入的には、本人の努力次第でいくらでも望めるといえよう。

 ちなみに、わたしのおば一家は電気屋で、昔はソニーの家電や電池を売っていたが、今はクーラーの取付で飯を食べている。

 驚くべきは、“3世帯”が当該クーラー設置業で“食べている”のである。まず、おばの世帯、そして、子供2人の2世帯の計3世帯が電気工事業で生計を立てているのである。そして、夏場など、目が回るほどの繁盛している。

 最近では、工事単価も安くなっているようだが、それでも「クーラーはなくならない」ので、今後も飯を食べていけるだろう。

 なお、第2種電気工事士の試験勉強の負担は低い。筆記試験・技能試験ともに、1~2ヶ月を見ておけば、大丈夫である。電気ド素人でも、そのくらいで合格圏に滑り込める。取得に要する費用は、おおむね「5万円」と、独学からすると高い。しかし、技能試験用の工具とケーブル等の教材がどうしても入用なので仕方がないコストである。

 まとめる。第2種電気工事士は、求人数と求人機会の多さ、求人対象業種の裾野の大きさ、賃金の伸び方、独立開業の可能性、社会インフラに欠けることのできない電気需要の高さから、将来性もあり、しかも、安定しており、取っておいて全く損のない、有望な資格といえる。

 先述したように、資格中の資格である。

 ただ、第2種電気工事士の仕事は「職人」であり「専門性」が高く、反対に言うなら、「汎用性」に欠けると言えなくもない。そして、体力的に厳しい仕事もあるため、老若男女すべてに大推薦できるとは言い難い。このため、ほとんど最高評価のSクラスなのだが、敢えて“Aクラス”資格とした。

 ハローワーク平均求人数:3,964人 (H26.9.30)

 →最新データは、こちら。

 →他の作業系資格は、こちら。

 →関連資格の求人数は、こちら。

第2種電気工事士の資格メモ

 第2種電気工事士に関する、一般的事柄や試験日程・日時、取得に要する費用等を、以下にまとめました。

第2種電気工事士の一般事項

 第2種電気工事士は、電気技術者試験センターの実施する「国家資格」であり、定番の評価がある。

 第2種電気工事士は、業務独占資格であり、資格の価値は高い。

 参考:「業務独占資格とは?

 第2種電気工事士は、知名度の高い資格なので、面接で説明を省略できる。

 このことは、何気に大きいのです。マイナー資格をどれほど熱心に説明しても、興味のない面接官は「フーン」です。

 第2種電気工事士は、受験資格がなく、誰でも受験できる。

第2種電気工事士のめやす取得費用

 一口で言うと、「50,000円強」が、第2種電気工事士の取得に要する費用である。

 適当かつ曖昧な内訳は、以下。

 テキスト(筆記)は、2,000円前後。

 テキスト(技能)も、2,000円前後。

 筆記の過去問も、2,000円前後。

 技能試験用の工具が、10,000円前後。

 技能試験用の資材代が、20,000円前後。

 交通費や弁当代などの雑費は、約2,000円。

 受験料が、郵送申込みが「9,600円」で、インターネット申込みが「9,300円」(2015年度価格・非課税)。

 総計で、「50,000円強」といった次第。

 使用教材の詳細は…、

 筆記は、「筆記試験の教材」を、

 技能は、「技能試験の教材」を参考ください。

第2種電気工事士の試験日程・日時

 例年、「2回」行われる。

 上期試験のスケジュールは、おおむね「筆記:6月」、「技能:7月」である。

 下期試験のスケジュールは、おおむね「筆記:10月」、「技能:12月」である。

 申込み日は、おおむね本試験日の3ヶ月前より受付開始である。

 願書配布も、おおむね本試験日の3ヶ月前より受付開始である。

 願書の正確な配布先は、公式で確認だが、何気に大きな書店で配られている。受付に聞いてみるのが吉。

 わたし個人は、願書を書店で入手したものの、申し込みは「インターネット」で済ませた。

 なお、本ページの作成時では、第2種電気工事士は、「電気技術者試験センター」が主催しています。念のため、「第2種電気工事士 公式」などで検索をかけて、必ず正式なソースで情報を検証してください。

試験に関すること

 第2種電気工事士の難易度を、一口で言えば、「筆記簡単・技能難」である。

 筆記は、技能試験に必要となる知識を押さえただけで、“そこそこ”点が取れるし、難儀な電気理論を捨ててしまっても、『合格はできる』ようになっている。

 筆記は、きちんとテキストを読んで、過去問を2回はやっておけば、まず間違いなく通る。

 ちなみに、筆記の合格点は「60点」であるが、そう、気にする必要はないだろう。

 一方、技能試験は、「難しい」のだが、正確に言うと、「少しも油断ができないので、気が抜けず、難しい」のである。

 技能試験は、独自の基準があり、重大欠陥1つで不合格、軽微欠陥3つで不合格と、「失敗ができない」試験なのである。

 このため、1つのケアレスミスで、落ちることとなる。

 合格率は、筆記が60%台で、技能が70%台と、筆記の方が難しく見えるが、試験の内容的には、技能の方が厳しい。

 ま、第2種電気工事士の難易度の詳細については、「第2種電気工事士の難易度」を参考ください。

 試験勉強の時間・期間については、筆記試験、技能試験のそれぞれに、1ヶ月から2ヶ月を見ておくとよい。

 詳細については、「第2種電気工事士の勉強時間」をば。

補足コンテンツ/関連リンク

 第2種電気工事士の独学そのものについては、「第2種電気工事士の独学」を参照ください。

 勉強方法については…、

 「筆記試験対策」や、

 「技能試験対策・練習編」や、

 「技能試験対策・練習ミス編」や、

 「技能試験対策・本試験レポート」や、

 「技能試験対策・本試験ミス」などが、参考になるかと思います。

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

 なお、合格すると入手できる免状は、こんなんです。→「第2種電気工事士の免状

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