基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(数字のみ)」です。
本問は、「違反するものはどれか」を選ぶ問題です。
問題文に、指示があります。
「建築工事完了前の建物」を「5000万円」で売買する契約との指示があるので、読み落とさないようにしてください。
なお、本問には、類似問題があるので、後述する「参考リンク」を活用ください。
選択肢1の「Aは、宅地建物取引業者であるBと契約を締結し、保全措置を講じずに、Bから手付金として1,000万円を受領した。」ですが、正しい記述です。
選択肢の場合、業者間の取引なので、保全措置は、適用除外となります。
よって、保全措置なくして、手付金を受け取れます。
よって、選択肢は、「違反しない」となります。
選択肢2の「Aは、宅地建物取引業者でないCと契約を締結し、保全措置を講じた上でCから1000万の手付金を受領した。」ですが、正しい記述です。
設問は、「建築工事完了前の建物」なので、「5%超」の手付金で、保全措置が必要となります。
「50000000*5%」なので、「250万円」超の手付金の場合に、保全措置が必要です。
選択肢では、保全措置を講じた上で、Cから1000万の手付金を受領しているので、間違ったことはありません。
次に、手付金の限度額を見てみましょう。
2割超の手付金は受け取れませんが、限度額は、「50000000*0.2」で「1,000万円」を超える手付金は受け取れなくなります。
選択肢の手付金は「1,000万円」なので、1,000万円超ではありません。
参考:以下・以上・未満・超える
限度額にも抵触しないので、「1,000万円」の手付金を受け取ることができます。
選択肢は、「違反しない」となります。
選択肢3の「Aは、宅地建物取引業者でないDと契約を締結し、保全措置を講じることなくDから100万の手付金を受領した後、500万円の保全措置を講じた上で中間金500万円を受領した。」ですが、誤った記述です。
手付金の保全措置は、「全額」を対象とします。
選択肢の場合、500万円だけしているので、誤っています。100万円も、保全しなくてはいけません。
よって、選択肢は、「違反する」となります。
選択肢4の「Aは、宅地建物取引業者でないEと契約を締結し、Eから手付金100万円と中間金500万円を受領したが、既に当該建物についてAからEへの所有権移転の登記を完了していたため、保全措置を講じなかった。」ですが、正しい記述です。
基本問題です。
所有権の移転登記が済んでいるので、つまり、買主の権利が確定しているので、保全措置は要りません。
よって、選択肢は、「違反しない」となります。
「1」は「違反しない」です。
「2」は「違反しない」です。
「3」は「違反する」です。
「4」は「違反しない」です。
本問は、「違反するものはどれか?」ですので…
正解:3
…と相なります。
当該年度のぜんぶの問題(1~50)のリンクは、「こちら」です。
当該年度の「宅建業法」だけ、問題演習をしたい人は、「H26 宅建業法一覧リスト」を、ご利用ください。
類似問題あります。テーマ別の問題演習は、「宅建業法「手付金」の過去問リスト」を、活用ください。
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