3問‐H26の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第3問は、「時効」を問う問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

3問‐時効

 

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難易度・優先順位ひとこと

 本問のレベルは「ふつう」です。

 大半の受験生は、「点」にする問題です。

 本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。

解説

 本問は、「正しいもの」を選ぶ出題形式です。

 別段、複雑な指示はないので、ふつうに選択肢の1つ1つを解けばいいです。

 問題演習には、「参考リンク」を活用ください。

選択肢1

 選択肢1の「売買契約に基づいて土地の引渡しを受け、平穏に、かつ、公然と当該土地の占有を始めた買主は、当該土地が売主の所有物でなくても、売主が無権利者であることにつき善意で無過失であれば、即時に当該不動産の所有権を取得する。」ですが、誤った記述です。

 「即時取得」の規定は、動産に対するもので、不動産には適用されません。“不”動産だからです。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢2

 選択肢2の「所有権は、権利を行使することができる時から20年間行使しないときは消滅し、その目的物は国庫に帰属する。」ですが、誤った記述です。

 債権と所有権は、消滅しません。

 参考:第百六十七条 2 『債権又は所有権以外の財産権は、二十年間行使しないときは、消滅する。』

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢3

 選択肢3の「買主の売主に対する瑕疵担保による損害賠償請求権には消滅時効の規定の適用があり、この消滅時効は、買主が売買の目的物の引渡しを受けた時から進行する。」ですが、正しい記述です。

 「判例問題」です。

 瑕疵担保による損害賠償請求権は、引渡しを受けた時から進行すると解されています。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢4

 選択肢4の「20年間、平穏に、かつ、公然と他人が所有する土地を占有した者は、占有取得の原因たる事実のいかんにかかわらす、当該土地の所有権を取得する。」ですが、誤った記述です。

 「所有の意思」が必要です。賃貸で占有しても、時効取得できないです。「借りてる」意思があるからです。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「1」は「誤」です。

 「2」は「誤」です。

 「3」は「正」です。

 「4」は「誤」です。

 本問は、「正しいものはどれか?」ですので…

 正解:3

 …と相なります。

 >>> 次の問題へ。


参考リンク

 当該年度のぜんぶの問題(1~50)のリンクは、「こちら」です。

 当該年度の「権利関係」だけ、問題演習をしたい人は、「H26 権利関係一覧リスト」を、ご利用ください。

 当該論点の勉強には、

独学向け教材

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