8問‐H26の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第8問は、「不法行為」の問題です。これまた、「判例」で選択肢が構成されており、完答が難しいです。できる選択肢に尽力して、最終解答は運を天に任せましょう。

8問‐不法行為

 

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難易度・優先順位ひとこと

 本問のレベルは「難」です。

 本試験でこの種の問題に遭遇したら、解ける選択肢を判別して、好きな番号をマークして、他の問題に進みましょう。

 本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。

解説

 本問は、「正しいもの」を選ぶ出題形式です。

 別段、複雑な指示はないので、ふつうに選択肢の1つ1つを解けばいいです。

 他の問題は、「参考リンク」を参考ください。

選択肢1

 選択肢1の「不法行為による損害賠償請求権の期間の制限を定める民法第724条における、被害者が損害を知った時とは、被害者が損害の発生を現実に認識した時をいう。」ですが、正しい記述です。

 判例によると、「被害者が損害の発生を現実に認識した時」となっています。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢2

 選択肢2の「不法行為による損害賠償債務の不履行に基づく遅延損害金債権は、当該債権が発生した時から10年間行使しないことにより、時効によって消滅する。」ですが、誤った記述です。

 遅延損害金債権も、不法行為に基づく債権とされています。

 よって、除斥期間は、「20年」となります。

 選択肢は、「誤」となります。

選択肢3

 選択肢3の「不法占拠により日々発生する損害については、加害行為が終わった時から一括して消滅時効が進行し、日々発生する損害を知った時から別個に消滅時効が進行することはない。」ですが、誤った記述です。

 判例によると、「別個に進行する」と、解されています。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢4

 選択肢4の「不法行為の加害者が海外に在住している問は、民法第724条後段の20年の時効期間は進行しない。」ですが、誤った記述です。

 当該「20年」は、除斥期間と解されており、時効の中断は生じません。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「1」は「正」です。

 「2」は「誤」です。

 「3」は「誤」です。

 「4」は「誤」です。

 本問は、「正しいものはどれか?」ですので…

 正解:1

 …と相なります。

 >>> 次の問題へ。


参考リンク

 当該年度のぜんぶの問題(1~50)のリンクは、「こちら」です。

 当該年度の「権利関係」だけ、問題演習をしたい人は、「H26 権利関係一覧リスト」を、ご利用ください。

独学向け教材

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 はじめて法律を学ぶ方は「宅建(初学者向け)」を、参考にしてください。

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 試験勉強については、「宅地建物取引士(宅建)の独学」を、参考にしてください。

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