第7問は、「判例問題」の問題です。「借地」に関する判例から構成されており、完答の難しい試験と言えます。とはいえ、条文知識で解ける選択肢もあるので、ギリギリまで、選択肢を絞ってみてください。
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本問のレベルは「やや難」です。
本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。
本問は、「正しいものはどれか」を問う出題形式です。
なお、本問には、類似問題があるので、後述する「参考リンク」を活用ください。
選択肢1の「BがAに無断で乙建物をCに月額10万円の賃料で貸した場合、Aは、借地の無断転貸を理由に、甲土地の賃貸借契約を解除することができる。」ですが、誤った記述です。
乙建物は、Bのものです。
判例によると、賃貸借契約に基づき、その土地を使用収益しているのであり、無断で建物を貸しても、第三者に転貸したとはいえない、とされています。
チェックだけはしておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢2の「Cが甲土地を不法占拠してBの土地利用を妨害している場合、Bは、Aの有する甲土地の所有権に基づく妨害排除請求権を代位行使してCの妨害の排除を求めることができるほか、自己の有する甲土地の賃借権に基づいてCの妨害の排除を求めることができる。」ですが、正しい記述です。
判例によると、Aを代位行使することも、賃借権による妨害の排除も可能となっています。
チェックだけはしておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢3の「BがAの承諾を得て甲土地を月額15万円の賃料でCに転貸した場合、AB間の賃貸借契約がBの債務不履行で解除されても、AはCに解除を対抗することができない。」ですが、誤った記述です。
判例によると、債務不履行による賃貸借契約が終了した場合、転貸借は、履行不能により終了し、賃貸人は、転借人に解除を主張できる、とされています。
チェックだけはしておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢4の「AB間で賃料の支払時期について特約がない場合、Bは、当月末日までに、翌月分の賃料を支払わなければならない。」ですが、誤った記述です。
月末までに、当月分を支払えば、事が足ります。
参考:第六百十四条 『賃料は、動産、建物及び宅地については毎月末に、その他の土地については毎年末に、支払わなければならない。ただし、収穫の季節があるものについては、その季節の後に遅滞なく支払わなければならない。』
よって、選択肢は、「誤」となります。
「1」は「誤」です。
「2」は「正」です。
「3」は「誤」です。
「4」は「誤」です。
本問は、「正しいものはどれか?」ですので…
正解:2
…と相なります。
当該年度のぜんぶの問題(1~50)のリンクは、「こちら」です。
当該年度の「権利関係」だけ、問題演習をしたい人は、「H26 権利関係一覧リスト」を、ご利用ください。
当該論点の勉強には、「民法「判例」の過去問リスト」を、活用ください。
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