登録販売者 過去問+解説 関西広域連合 令和7年度(2025年度)第34問

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「瀉下成分」についての問題です。どれも代表的な論点なので、きちんと勉強していれば、100%、取れる問題です。取らないといけません。

第34問‐瀉下成分

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「センノシドは、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞 便のかさを 増やすとともに糞 便を柔らかくする。」ですが、誤った記述です。

 選択肢の記述は、「膨潤性瀉下成分」の「カルメロースナトリウム」などのものです。

 選択肢の言う「センノシド」は、「大腸刺激性瀉下成分」です。「大腸を刺激して排便を促すことを目的」としています。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢b

 選択肢bの「ピコスルファートナトリウムは、大腸に生息する腸内細菌によって分解 され、大腸への刺激作用を示すようになる。」ですが、正しい記述です。

 選択肢の言う「ピコスルファートナトリウム」ですが、「大腸刺激性瀉下成分」です。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「水酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることで糞 便中の水分 量を増し、また大腸を刺激して排便を促す。」ですが、正しい記述です。

 「無機塩類」の「水酸化マグネシウム」の正しい記述です。

 よって、選択肢は、「正」となります。

 禁忌まで、押えておきましょう。

 長いですが挙げると…、

 「マグネシウムを含む成分は、一般に消化管からの吸収は少ないとされているが、一部は 腸で吸収されて尿中に排泄 されることが知られている。」

 「腎臓病の診断を受けた人では、高マグネシウム血症を生じるおそれがあり、使用する前にその適否につき、治療を行って いる医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。」

 「硫酸ナトリウムについては、血液中の電解質のバランスが損なわれ、心臓の負担が増加 し、心臓病を悪化させるおそれがある。」

 「心臓病の診断を受けた人では、使用する前にその 適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべ きである」

 …となっています。

 禁忌は、全部出るんですよ。見ておきましょう。

選択肢d

 選択肢dの「ビサコジルは、主成分である麦芽糖が腸内細菌によって分解して生じる ガスによって便通を促す。」ですが、誤った記述です。

 麦芽糖といえば、「マルツエキス」ですよ。

 選択肢の言う「ビサコジル」は、「大腸刺激性瀉下成分」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:1

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 21問:かぜとかぜ薬

 22問:漢方処方製剤(かぜ薬)

 23問:かぜ薬の成分

 24問:解熱鎮痛成分

 25問:漢方処方製剤(マオウ入りのかぜ薬)

 26問:漢方処方製剤・生薬(鎮痛)

 27問:催眠鎮静薬の成分

 28問:漢方処方製剤(鎮静・疳)

 29問:乗物酔い防止薬

 30問:鎮咳去痰薬

 31問:口腔咽喉薬及び含嗽薬

 32問:胃腸に作用する薬

 33問:ロペラミド塩酸塩

 34問:瀉下成分

 35問:漢方処方製剤(胃腸)

 36問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 37問:胃腸に作用する薬

 38問:強心薬の配合成分

 39問:貧血及び貧血用薬(鉄製剤)

 40問:痔と痔疾用薬

 41問:漢方処方製剤(泌尿器用薬)

 42問:漢方処方製剤(婦人薬)

 43問:アレルギーと蕁麻疹

 44問:鼻炎用内服薬

 45問:漢方処方製剤(アレルギー)

 46問:鼻炎用点鼻薬

 47問:眼科用薬

 48問:外皮用薬

 49問:傷等への殺菌消毒成分

 50問:痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分

 51問:外皮用薬の配合成分

 52問:みずむし・たむし用薬

 53問:禁煙補助剤

 54問:滋養強壮保健薬

 55問:滋養強壮保健薬の配合成分

 56問:漢方処方製剤

 57問:漢方の特徴・基本的考え方

 58問:感染症及び食中毒

 59問:忌避剤

 60問:尿糖・尿タンパク検査薬

令和7年度 関西広域連合 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和7年度 インデックス

 ・基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(第61~第80問)

 ・薬事に関する法規と制度(第81~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '25年版 (2025年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者の独学方法については、「登録販売者の独学」を、参考にしてください。

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