登録販売者 過去問+解説 関西広域連合 令和7年度(2025年度)第31問

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「口腔咽喉薬及び含嗽薬」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

第31問‐口腔咽喉薬及び含嗽薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「口腔 咽喉薬には、鎮咳 成分や気管支拡張成分、去痰 成分は配合されていない。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 手引きには…、

 「口腔 咽喉薬は、鎮咳 成分や気管支拡張成分、去痰 成分は配合されていない

 …とあります。

 また、「注記」には、「これらの成分が配合されている場合には、鎮咳 去痰 薬に分類される」とあります。

 なんとなく出るようになってます。併せて、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「含嗽 薬の殺菌消毒効果は、含嗽 薬の使用後すぐに食事を摂った場合でも 影響はない。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「すぐに食事を摂った場合でも 影響はない。」のところです。

 手引きには…、

 「含嗽 薬の使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消 毒効果が薄れやすい。」

 …とあります。

 こういう、「使用上の注意」は、頻出論点なので、チェックしておきましょう。

 まあ、本問は、日本語的に変です。「影響がない」のなら、わざわざ試験で問われたりテキスト等に書かれないですよね。

 「影響がある」から、試験問題になったり、テキストに書かれるんですよねー。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「グリチルリチン酸二カリウムは、喉の粘膜を刺激から保護する成分とし て配合されている」ですが、誤った記述です。

 選択肢の説明は、「局所保護成分」の「グリセリン」のものです。

 選択肢の言う「グリチルリチン酸二カリウム」は、「抗炎症成分」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢d

 選択肢dの「バセドウ病や橋本病の甲状腺疾患の診断を受けた人が、ヨウ素系殺菌消 毒成分が配合された含嗽 薬を使用する場合、その適否について、治療を行っ ている医師等に相談する必要がある。」ですが、正しい記述です。

 手引きには…、

 「ヨウ素系殺菌消毒成分が口腔 内に使用される場合、結果的にヨウ素の摂取につながり、甲 状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある。」

 「バセドウ病や橋本病などの甲 状腺疾患の診断を受けた人では、その治療に悪影響(治療薬の効果減弱など)を生じるおそ れがあるため、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行 った薬剤師に相談がなされるべきである」

 …とあります。

 こういう禁忌は、すべて出るようになっています。数多いですが、押さえていきましょう。

 なお、「ヨウ素系殺菌消毒成分」ですが、「ポビドンヨード」や「ヨウ化カリウム」、「ヨウ素」などがあります。これらに共通する禁忌です。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は…、

 正解:2

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 21問:かぜとかぜ薬

 22問:漢方処方製剤(かぜ薬)

 23問:かぜ薬の成分

 24問:解熱鎮痛成分

 25問:漢方処方製剤(マオウ入りのかぜ薬)

 26問:漢方処方製剤・生薬(鎮痛)

 27問:催眠鎮静薬の成分

 28問:漢方処方製剤(鎮静・疳)

 29問:乗物酔い防止薬

 30問:鎮咳去痰薬

 31問:口腔咽喉薬及び含嗽薬

 32問:胃腸に作用する薬

 33問:ロペラミド塩酸塩

 34問:瀉下成分

 35問:漢方処方製剤(胃腸)

 36問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 37問:胃腸に作用する薬

 38問:強心薬の配合成分

 39問:貧血及び貧血用薬(鉄製剤)

 40問:痔と痔疾用薬

 41問:漢方処方製剤(泌尿器用薬)

 42問:漢方処方製剤(婦人薬)

 43問:アレルギーと蕁麻疹

 44問:鼻炎用内服薬

 45問:漢方処方製剤(アレルギー)

 46問:鼻炎用点鼻薬

 47問:眼科用薬

 48問:外皮用薬

 49問:傷等への殺菌消毒成分

 50問:痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分

 51問:外皮用薬の配合成分

 52問:みずむし・たむし用薬

 53問:禁煙補助剤

 54問:滋養強壮保健薬

 55問:滋養強壮保健薬の配合成分

 56問:漢方処方製剤

 57問:漢方の特徴・基本的考え方

 58問:感染症及び食中毒

 59問:忌避剤

 60問:尿糖・尿タンパク検査薬

令和7年度 関西広域連合 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和7年度 インデックス

 ・基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(第61~第80問)

 ・薬事に関する法規と制度(第81~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '25年版 (2025年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者の独学方法については、「登録販売者の独学」を、参考にしてください。

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