マルツエキスは、「胃腸に作用する薬」の「腸の薬」の「その他」に配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「瀉下成分」
「マルツエキス」
「主成分である麦芽糖が腸内細菌によって分解(発酵)して生じるガスによって便通を促すとされている。」
「瀉下薬としては比較的作用が穏やかなため、主に乳幼児の便秘に用いられる。」
「なお、乳児の便秘は母乳不足又は調整乳希釈方法の誤りによって起こることもあるが、水分不足に起因する便秘にはマルツエキスの効果は期待できない。」
「マルツエキスは麦芽糖を60%以上含んでおり水飴状で甘く、乳幼児の発育不良時の栄養補給にも用いられる。」
…と、相なります。
ご存じのように、「マルツエキス」は、「胃腸に作用する薬」の「腸の薬」の「その他」に登場します。
市販薬には、「 【第3類医薬品】和光堂 マルツエキス・ステイツク 9g×12 」などがあります。
当該成分は、そこそこの頻度で試験に登場します。「福島県 R5 第32問」と「奈良県 R5 第72問」といった出題例があります。
優先順位は「高い」です。
当該成分は…、
① マルツエキスは、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる。
② マルツエキスは、瀉下作用が強いため、乳幼児には使用できない。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「マルツエキスは、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる」ですが、誤りです。
マルツエキスは、「主成分の麦芽糖が腸内細菌の分解により生じるガスで排便を促す」作用があります。
「麦芽糖」や「ガス」といったキーワードの有無で、判断しましょう。
なお、問題文の言う「細菌感染による下痢の症状を鎮める」のは、「腸内殺菌成分」で、「木クレオソート」などが該当します。
よって、①は、「×」となります。
②の「マルツエキスは、瀉下作用が強いため、乳幼児には使用できない」ですが、誤った記述です。
「逆」です。
マルツエキスは、主に、乳幼児の便秘に用いられます。
よって、②は、「×」となります。
くだらない憶え方ですが、「おまる」くらいに頭に入れます。
「おまる」は、「“マル”ツエキス」の頭文字です。「おまる」を使うときなんで、乳幼児です。こうした連想から、「マルツエキスは、乳幼児に使える」と憶える次第です。
個人的には、自作の語呂の「お“まる”でお馴染み“マル”ツエキス」で、憶えました。気に入っています。
先に挙げた手引きに…、
「なお、乳児の便秘は母乳不足又は調整乳希釈方法の誤りによって起こることもあるが、水分不足に起因する便秘にはマルツエキスの効果は期待できない。」
…とあります。
よって、マルツエキスは、水分不足に起因する便秘には効き目がありません。
当該論点は、「関西広域連合 R2 第37問:瀉下成分」の選択肢4に、出題されています。
また、マルツエキスは、麦芽糖を多く含むので、水あめ状で甘く、乳幼児の発育不良時の栄養補給にも用いられます。おいしそうな論点なので、押えておきましょう。
ところで、先に見たように、マルツエキスは、乳幼児に使用できます。先に見た「お“まる”でお馴染み“マル”ツエキス」です。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「 【第3類医薬品】和光堂 マルツエキス・ステイツク 9g×12 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「胃腸に作用する薬」の「腸の薬」の「その他」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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