本問は、「医薬品」の「かぜ薬の成分」についての出題です。すべてよく問われる定番の論点なので、全選択肢が解けるようになっておきましょう。
(クリックして拡大。)
本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「解熱鎮痛成分の胃腸障害の軽減を目的として、胃酸を中和する成分が含 まれています。」ですが、誤った記述です。
「胃酸を中和する成分」ですが、これは、制酸成分です。
かぜ薬の制酸成分には、「ケイ酸アルミニウム」や「酸化マグネシウム」、「水酸化アルミニウムゲル」があります。
これらの制酸成分は、問題のかぜ薬には入ってないですね。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢bの「口渇を起こしやすい成分が含まれています。」ですが、正しい記述です。
口喝の起きる成分に、「抗ヒスタミン成分」があります。
このかぜ薬には、「抗ヒスタミン成分」の「クロルフェニラミンマレイン酸塩」が入っています。
手引きには…、
「抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗コリン作用も示すため、排 尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがある。」
「排尿困難の症状がある人、緑内障の診 断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがあり、使用する前にその適否につき、治療を 行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである」
…とあります。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢cの「服用後、尿が黄色になったら直ちに服用を中止してください。」ですが、誤った記述です。
この薬には、リボフラビン(ビタミンB2)が入っています。
確かに、リボフラビン(ビタミンB2)を摂ると尿が黄色になりますが、それは、使用を中止するほどのものではないです。
滋養強壮保健薬の「ビタミンB2 」も、参考にしてください。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢dの「この薬を服用している間は、飲酒を控えてください。」ですが、正しい記述です。
手引きには…、
「かぜに対する民間療法として、しばしば酒類(アルコール)が用いられるが、アルコールは 医薬品の成分の吸収や代謝に影響を与えるため、肝機能障害等の副作用が起こりやすくなる。」
「 したがって、かぜ薬の服用期間中は、飲酒を控える必要がある。」
…とあります。
こういう「使用上の注意」の記述も、押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「正」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「正」です。
「正」の組み合わせを探せば、
正解:5
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '25年版 (2025年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者の独学方法については、「登録販売者の独学」を、参考にしてください。
登録販売者のブログ記事などは、「サイトマップ」に、挙げています。
★みんなとシェアする