登録販売者 過去問+解説 関西広域連合 令和7年度(2025年度)第21問

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「かぜとかぜ薬」についての出題です。あまり問われてなかった記述が出題されています。遺漏なくテキストを精読しておきましょう。傾向把握の一環としても解いておきましょう。

第21問‐かぜとかぜ薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「上気道の急性炎症であるかぜは、単一の疾患であり、予後は良好である。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「単一の疾患であり」のところです。

 手引きには…、

 「「かぜ」は単一の疾患ではなく、医学的にはかぜ症候群といい、」

 「主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる 上気道の急性炎症の総称で、通常は数日~1週間程度で自然寛解し、予後は良好である。」

 …とあります。

 「かぜ」は、単一の疾患ではないですね。

 珍しいところが出てます。チェックしておきましょう。

 なお、超絶定番論点の「かぜ・・・ウイルス」も、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢b

 選択肢bの「かぜによく似た症状の疾患は、喘 息、肺結核、関節リウマチなど多数ある。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 こういう記述も出ます。手引きには…、

 「かぜとよく似た症状が現れる疾患に、喘 息、アレルギー性鼻炎、リウマチ熱、関節リウマチ、 肺炎、肺結核、髄膜炎、急性肝炎、尿路感染症等多数がある。」

 「急激な発熱を伴う場合や、症状が4 日以上続くとき、又は症状が重篤なときは、かぜではない可能性が高い。」

 …とあります。テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「インフルエンザ(流行性感冒)は、細菌の呼吸器感染によるものであり、 感染力が強く、また重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。」ですが、誤った記述です。

 基本問題ですね。

 間違っているのは、「細菌」のところです。

 正しくは、「ウイルス」です。

 手引きには…、

 「インフルエンザ(流行性感冒)は、かぜと同様、ウイルスの呼吸器感染によるものであるが、 感染力が強く、また、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。」

 …とあります。

 かぜの記述の「かぜの約8割はウイルス」も、思い出してください。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢d

 選択肢dの「かぜは様々な症状が組み合わさって現れるため、かぜであれば、どのよう な場合でも総合感冒薬を選択すべきである。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「かぜであれば、どのよう な場合でも総合感冒薬を選択すべきである。」のところです。

 手引きには…、

 「かぜであるからといって必ずしもかぜ薬(総合感冒薬)を選択するのが最適とは限らな い。」

 「発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合には、症状を効果的に緩和させるため、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、鼻炎を緩和させる薬などを選択することが望ましい。」

 「存在しない症状に 対する不要な成分が配合されていると、無意味に副作用のリスクを高めることとなる」

 …とあります。

 まあ、本問では、「どのような場合」なる強い語句があるので、この点でも、おかしいなーと判断が付くかと思います。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は…、

 正解:3

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 21問:かぜとかぜ薬

 22問:漢方処方製剤(かぜ薬)

 23問:かぜ薬の成分

 24問:解熱鎮痛成分

 25問:漢方処方製剤(マオウ入りのかぜ薬)

 26問:漢方処方製剤・生薬(鎮痛)

 27問:催眠鎮静薬の成分

 28問:漢方処方製剤(鎮静・疳)

 29問:乗物酔い防止薬

 30問:鎮咳去痰薬

 31問:口腔咽喉薬及び含嗽薬

 32問:胃腸に作用する薬

 33問:ロペラミド塩酸塩

 34問:瀉下成分

 35問:漢方処方製剤(胃腸)

 36問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 37問:胃腸に作用する薬

 38問:強心薬の配合成分

 39問:貧血及び貧血用薬(鉄製剤)

 40問:痔と痔疾用薬

 41問:漢方処方製剤(泌尿器用薬)

 42問:漢方処方製剤(婦人薬)

 43問:アレルギーと蕁麻疹

 44問:鼻炎用内服薬

 45問:漢方処方製剤(アレルギー)

 46問:鼻炎用点鼻薬

 47問:眼科用薬

 48問:外皮用薬

 49問:傷等への殺菌消毒成分

 50問:痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分

 51問:外皮用薬の配合成分

 52問:みずむし・たむし用薬

 53問:禁煙補助剤

 54問:滋養強壮保健薬

 55問:滋養強壮保健薬の配合成分

 56問:漢方処方製剤

 57問:漢方の特徴・基本的考え方

 58問:感染症及び食中毒

 59問:忌避剤

 60問:尿糖・尿タンパク検査薬

令和7年度 関西広域連合 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和7年度 インデックス

 ・基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(第61~第80問)

 ・薬事に関する法規と制度(第81~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '25年版 (2025年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者の独学方法については、「登録販売者の独学」を、参考にしてください。

 登録販売者のブログ記事などは、「サイトマップ」に、挙げています。

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