登録販売者試験の「人体」に出てくる「カタカナ語句」のうち、「リゾチーム(唾液腺)」の憶え方と語呂合わせのページ。復習用に「手引き」の抜粋も併せて掲載。出先の勉強などに活用ください。
「リゾチーム」ですが、「1 胃・腸、肝臓、肺、心臓、腎臓などの内臓器官」の「1)消化器系」の「(a) 口腔」の③「唾液腺」の節で登場するカタカナ語句です。
過去の出題実績は、そうありませんが、「医薬品」の成分に「リゾチーム塩酸塩」という頻出成分があるので、狙われやすいと言えます。
かつては、「医薬品」に「リゾチーム塩酸塩」という成分がありましたが、改正により、削除されました。
しかし、「人体」には、「リゾチーム」という文言が残っているので、依然として、出題対象です。シッカリと見ておきましょう。
優先順位は、「ふつう」です。
なお、当該リゾチームは、「鼻腔」や「涙器」にも登場します。併せて、押えておきましょう。
参考:リゾチーム(鼻腔)
当該リゾチームですが、手引きには…、
「唾液は、リゾチーム等の殺菌・抗菌物質を含んでおり、」
…と、述べられています。
そのまんまですが、リゾチームは、唾液に含まれている成分で、殺菌・抗菌物質です。
試験的には、当該文言が問われるくらいです。
たとえば、「大分県 R2 第21問」です。
テキストを精読して、「唾液…リゾチーム…殺菌・抗菌」と、名称とその働きを憶えてしまいましょう。
よく、切り傷をしたら、「唾を塗っとけ」と言われるのも、唾液には殺菌・抗菌物質のリゾチームがあるからかと思われます。
くっだらない憶え方ですが、「理想のチームは、菌に強い」くらいに、把握しましょう。
「理想のチーム」は、「“りそ”うの“チーム”」で、「リゾチーム」です。
「菌に強い」は、「殺菌・抗菌」の意味です。
なお、「リゾチーム」ですが、手引きには、注記があります。
その注記ですが…、
「リゾチームには細菌の細胞壁を分解する酵素作用のほか、消炎作用などもあり、生体防御因子として働く。」
「唾液以外に、鼻汁や涙液にも含まれている。」
「なお、医薬品に用いられるリゾチーム塩酸塩は、卵白から精製したものである。」
…となっています。
最近では、注記からの出題も増えています。当該注記の文言も、押えておきましょう。
なお、「なお書き」の卵白ウンヌンのところは、削除されたので、憶える必要はありません。
注記の「細菌の細胞壁を分解する酵素作用のほか、消炎作用などもあり、生体防御因子として働く」のところですが、試験に出るとしたら、当該記述がそっくりそのまま出るくらいかと思います。
たとえば、「唾液に含まれるリゾチームは、細菌の細胞壁を分解する酵素作用のほか、消炎作用などもある」といった感じです。
ガチ暗記はしなくていいですが、「酵素作用・消炎作用もある」くらいは、チェックしておきましょう。
あと、個人的には、最後の「生体防御因子」を注意すべきかと思います。
というのも、こういう“小難しい”語句が好きな出題者もいるからです。
たとえば、「リゾチームは、生体防御因子である」などと、正面から出されると、多くの受験生は、(ナンノコッチャ?)と、面食らうことでしょう。
「生体防御因子」も、ガチ暗記は無用ですが、チェックだけはしておきましょう。
次に、注記の「唾液以外に、鼻汁や涙液にも含まれている。」のところですが、横断問題でも出そうだし、知識の整理にもなるので、押えておくべきです。
「リゾチーム」は、感覚器官の「鼻」の鼻汁や、「眼」の涙液にも、登場します。
それぞれの手引きを抜粋すると…、
「涙液の主な働きとしては、(略) 、リゾチーム、免疫グロブリン等を含み、角膜や結膜を感染から防御する、等がある。」
「鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。かぜやアレルギーのときなどには、防御反応として大量に鼻汁が分泌されるようになる。」
…といった感じに登場します。
ガチ暗記は無用ですが、「顔の液体・・・唾液・鼻汁・涙液・・・リゾチーム」と、まとめて憶えるといいでしょう。
そして、最後の「なお書き」部分の「医薬品に用いられるリゾチーム塩酸塩は、卵白から精製したものである」ですが、これは、リゾチーム塩酸塩のド定番論点なので、大丈夫でしょう。
「リゾチーム塩酸塩」ですが、「鶏卵アレルギーの既往歴がある人では使用を避ける必要がある」という禁忌があります。
これは、「医薬品」のド定番論点なので、自然と憶えられるはずです。
参考:食べ物アレルギー系(鶏卵アレルギー・牛乳アレルギー・ゼラチン)のまとめ‐登録販売者
先述したように、改正により、当該記述は、削除されました。憶える必要はありません。
「リゾチーム」のポイントは、ざっとかくの如しです。
「復習」用のため、手引きの該当部分を抜粋しておきます。
「唾液腺」
「唾液は、リゾチーム※等の殺菌・抗菌物質を含んでおり、口腔粘膜の保護・洗浄、殺菌等の作用もある。また、唾液によって口腔内は pH がほぼ中性に保たれ、酸による歯の齲蝕を防いでいる」
※注記事項
「リゾチームには細菌の細胞壁を分解する酵素作用のほか、消炎作用などもあり、生体防御因子として働く。」
「唾液以外に、鼻汁や涙液にも含まれている。なお、医薬品に用いられるリゾチーム塩酸塩は、卵白から精製したものである。」
次の「ペプシノーゲン・ペプシン・ペプトン」に続きます。
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