アルドステロン・アドレナリン・ノルアドレナリン(腎臓)‐登録販売者 人体 カタカナ語句対策

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 登録販売者試験の「人体」に出てくる「カタカナ語句」のうち、「アルドステロン・アドレナリン・ノルアドレナリン(腎臓)」の憶え方と語呂合わせのページ。復習用に「手引き」の抜粋も併せて掲載。出先の勉強などに活用ください。

アルドステロン・アドレナリン・ノルアドレナリン(腎臓)

  1. 解説・優先順位
  2. 憶え方・語呂・働き・作用
  3. アルドステロン
  4. 注記1‐副腎皮質ホルモン
  5. 注記2‐アルドステロン症
  6. 憶え方1‐アルドステロン
  7. 憶え方2‐アドレナリン・ノルアドレナリン
  8. アドレナリン(エピネフリン)・ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)
  9. 手引き 抜粋
  10. リンク

解説・優先順位

 「アルドステロン・アドレナリン・ノルアドレナリン」ですが、実によく出るカタカナ語句です。

 「人体」のカタカナ語句の中で、頻繁に問われます。

 また、「副作用」や「医薬品」においても、頻繁に出てくる語句です。

 特に、「ひっかけ」で出ることが多く、「副腎“”質」と「副腎“”質」の両語句には、慎重に当たってください。

 何度もテキストを読んで、名称・働きをシッカリと押えておきましょう。

 優先順位は、「最も高い」です。

憶え方・働き・作用

 当該アルドステロン・アドレナリン・ノルアドレナリンは、「4)泌尿器系」の「(a) 腎臓」の【副腎】に登場するカタカナ語句です。

 「アルドステロン」自体は、それほど問われないのですが、副作用の「偽アルドステロン症」が、実によく問われます。

 「関西広域連合 R2 第75問」や「高知県 R2 第78問」といった出題に気を付けてください。

 次に、アドレナリン・ノルアドレナリンですが、これは、「ひっかけ」多発地帯です。

 「山形県 R3 第66問」や「東京都 H28 第26問」といった問題が、超絶定番問題です。

 また、当該アドレナリン・ノルアドレナリンは、令和4年度の改正で、「アドレナリン(エピネフリン)とノルアドレナリン(ノルエピネフリン)」と、括弧書きで別名が記載されています。

 参考:人体改正 最低限の“直前”チェックリスト

 当該名称でも、出題されそうなので、キッチリと押えておきましょう。

アルドステロン

 「アルドステロン」ですが、手引きには…、

 「副腎皮質では、副腎皮質ホルモン(※1)が産生・分泌される。」

 「副腎皮質ホルモンの一つであるアルドステロンは、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用があり、電解質と水分の排出調節の役割を担っている。(※2)」

 …とあります。

 まずもって、アルドステロンは、「副腎皮質ホルモン」です。

 副腎“”質ホルモンではないので、本当に注意してください。

 次に、その役割ですが、「アルドステロンは、体内に塩分(ナトリウム)と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用があり、電解質と水分の排出調節の役割を担う」となっています。

 ここは、「入れ替え問題」の“超絶”多発地帯です。

 たとえば、「アルドステロンは、体内に“カリウム”を貯留し、“塩分(ナトリウム)と水”の排泄を促す」などと出ます。

 また、「穴埋め問題」もあります。たとえば、「愛知県 R3 第110問」です。

 曖昧に憶えてると、こういう問題を落とすので、本当に、シッカリと正確に憶え込んでおきましょう。

 再度言いますが、「アルドステロンは、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用」です。

 くだらない憶え方ですが、「汐留(しおどめ)狩り出し」くらいに頭に入れるといいでしょう。

 「汐留(しおどめ)」は、「“塩”分(ナトリウム)と水を貯“留”」に掛かっています。

 「狩り出し」は、「狩り」が「“カリ”ウム」の「カリ」で、「出し」は、「排泄」を意味してます。

 「汐留」は、東京の地名ですが、そこにイベントがあって、強制的に狩り出されている姿をイメージしてみてください。悪くない語呂だと思います。

 補足ですが、副作用の「偽アルドステロン症」は、当該アルドステロンの産生分泌が“増えていないのに”、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促している状態を指します。

 アルドステロンが出てないのに、出ている状態なので、“”アルドステロン症なわけです。

注記1‐副腎皮質ホルモン

 先の手引きの「副腎皮質では、副腎皮質ホルモン(※1)が産生・分泌される。」の「※1」のところに、注記があります。

 「副腎皮質ホルモン」ですが、手引きには…、

 「ステロイドという共通する化学構造を持つことから、ステロイドホルモンともいう。医薬品に用いられるステロイド性抗消炎成分は、化学的に合成された副腎皮質ホルモンの誘導体である」

 …とあります。

 試験的には、選択肢の埋め草的に、そのまんまが出るくらいかと思います。

 たとえば…、

 「副腎皮質ホルモンは、ステロイドという共通する化学構造を持つことから、ステロイドホルモンともいう」とか…、

 「医薬品に用いられるステロイド性抗消炎成分は、化学的に合成された副腎皮質ホルモンの誘導体である」など…、

 …です。両方とも、「〇」です。

 まあ、「ひっかけ」で、後者が「医薬品に用いられるステロイド性抗消炎成分は、化学的に合成された副腎“髄質”ホルモンの誘導体である」くらいに、変えられるのが関の山かと思います。

 テキストを精読しておけば、大丈夫かと思います。

注記2‐アルドステロン症

 次に、「副腎皮質ホルモンの一つであるアルドステロンは、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用があり、電解質と水分の排出調節の役割を担っている」の※2の注記について述べておきます。

 手引きには…、

 「アルドステロンの分泌が過剰になると、高血圧、むくみ(浮腫)、カリウム喪失などを生じる(アルドステロン症)」

 …とあります。

 アルドステロンは、「カリウムの排泄を促す作用」があるので、アルドステロンが分泌過剰になると、カリウム喪失が生じるわけです。

 試験では、副作用の「偽アルドステロン症」の方が出ますが、最近では、注記からの出題も多いです。

 傾向からすると、「アルドステロンの分泌が過剰になると、カリウム“増加”などを生じる」などと出そうなので、当該注記のアルドステロン症の記述も、押えておきましょう。

アドレナリン(エピネフリン)・ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)

 アドレナリン(エピネフリン)・ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)ですが、手引きには…、

 「一方、副腎髄質では、自律神経系に作用するアドレナリン(エピネフリン)とノルアドレナリン(ノルエピネフリン)が産生・分泌される。」

 …とあります。

 先述したように、アドレナリン・ノルアドレナリンは、令和4年度の改定により、それぞれ括弧書きが追加され、(エピネフリン)・(ノルエピネフリン)となっています。

 クソみたいな出題者は、アドレナリン・ノルアドレナリンではなく、エピネフリン・ノルエピネフリンで、問題を繰り出しそうです。

 たとえば、「副腎髄質では、自律神経系に作用するエピネフリンとノルエピネフリン等が産生・分泌」といった塩梅です。

 「エピネフリン・ノルエピネフリン=アドレナリン・ノルアドレナリン」と、判断がつくようになっておきましょう。

 さて、当該アドレナリン・ノルアドレナリンですが、試験で最も出るのは、「ひっかけ」です。

 「副腎髄質」のところが、「副腎“”質」に変えられます。たとえば…、

 「副腎“”質では、自律神経系に作用するアドレナリン(エピネフリン)が…」ウンヌンといった塩梅です。

 本試験という緊張する時間では、副腎髄質と副腎皮質という似たような文字を、本当に誤読することがあります。

 んなもんで、出題者は、何度も何回も、出題するしているわけです。

 出題者の底の浅い意図に引っかからないよう、注意してください。

 また、副腎皮質と副腎髄質は、受験生にとっては、記憶の混同が起きやすいところなので、何度も、テキストを精読することを勧めます。

 このページを「お気に入り」に入れておいて、空いた時間で、何回も、目を通すといいでしょう。

憶え方1‐アルドステロン

 くだらない憶え方あります。

 「副腎皮質…アルドステロン」なわけですが、「皮あるけど捨てる?」くらいに憶えます。

 「皮」は、「副腎“皮”質」の「皮」です。

 「ある」は、「“アル”ドステロン」の「アル」です。

 「捨て」は、「アルド“ステ”ロン」の「ステ」です。

 くだらないですが、「皮があるけど捨てる?」で、副腎“皮”質・副腎“髄”質の混同を防げるかと思います。

 なお、「皮」のところですが、「みかんの皮」あたりをイメージすれば、記憶に残りやすいですが、配偶者の足の皮を想像すれば、ぞっとして、(捨てろ捨てろ、汚ったねえな)的に、すぐに頭に残るかと思います。

憶え方2‐アドレナリン・ノルアドレナリン

 「副腎髄質…アドレナリン(エピネフリン)・ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)」なわけですが、「隋の風鈴はどれ?」くらいに憶えます。

 「隋」は、「“髄”質」の「ずい」です。(大丈夫かと思いますが、隋は、古代中国の王朝名です。)

 「風鈴」は「“フ”ウ“リン”」で、エピネ“フリン”とノルエピネ“フリン”です。

 「どれ?」は「ドレ」で、ア“ドレ”ナリン・ノル“ドレ”レナリンです。

 骨董市や骨董屋をイメージじしながら、「隋の風鈴はどれ?」と唱えてみてください。

手引き 抜粋

 「復習」用のため、手引きの該当部分を抜粋しておきます。

 「副腎」

 「左右の腎臓の上部にそれぞれ附属し、皮質と髄質の2層構造からなる。」

 「副腎皮質では、副腎皮質ホルモン(※1)が産生・分泌される。」

 「副腎皮質ホルモンの一つであるアルドステロンは、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用があり、電解質と水分の排出調節の役割を担っている(※2)。」

 「一方、副腎髄質では、自律神経系に作用するアドレナリン(エピネフリン)とノルアドレナリン(ノルエピネフリン)が産生・分泌される。」

 「※副腎皮質ホルモン 注記1」

 「ステロイドという共通する化学構造を持つことから、ステロイドホルモンともいう。医薬品に用いられるステロイド性抗消炎成分は、化学的に合成された副腎皮質ホルモンの誘導体である」

 「※アルドステロン 注記2」

 「アルドステロンの分泌が過剰になると、高血圧、むくみ(浮腫)、カリウム喪失などを生じる(アルドステロン症)」

リンク

 次の「リゾチーム・免疫グロブリン(涙器)」に続きます。

こまごましたもの

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