登録販売者試験の「人体」に出てくる「カタカナ語句」のうち、「アルドステロン・アドレナリン・ノルアドレナリン(腎臓)」の憶え方と語呂合わせのページ。復習用に「手引き」の抜粋も併せて掲載。出先の勉強などに活用ください。
「アルドステロン・アドレナリン・ノルアドレナリン」ですが、実によく出るカタカナ語句です。
「人体」のカタカナ語句の中で、頻繁に問われます。
また、「副作用」や「医薬品」においても、頻繁に出てくる語句です。
特に、「ひっかけ」で出ることが多く、「副腎“皮”質」と「副腎“髄”質」の両語句には、慎重に当たってください。
何度もテキストを読んで、名称・働きをシッカリと押えておきましょう。
優先順位は、「最も高い」です。
当該アルドステロン・アドレナリン・ノルアドレナリンは、「4)泌尿器系」の「(a) 腎臓」の【副腎】に登場するカタカナ語句です。
「アルドステロン」自体は、それほど問われないのですが、副作用の「偽アルドステロン症」が、実によく問われます。
「関西広域連合 R2 第75問」や「高知県 R2 第78問」といった出題に気を付けてください。
次に、アドレナリン・ノルアドレナリンですが、これは、「ひっかけ」多発地帯です。
「山形県 R3 第66問」や「東京都 H28 第26問」といった問題が、超絶定番問題です。
また、当該アドレナリン・ノルアドレナリンは、令和4年度の改正で、「アドレナリン(エピネフリン)とノルアドレナリン(ノルエピネフリン)」と、括弧書きで別名が記載されています。
当該名称でも、出題されそうなので、キッチリと押えておきましょう。
「アルドステロン」ですが、手引きには…、
「副腎皮質では、副腎皮質ホルモン(※1)が産生・分泌される。」
「副腎皮質ホルモンの一つであるアルドステロンは、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用があり、電解質と水分の排出調節の役割を担っている。(※2)」
…とあります。
まずもって、アルドステロンは、「副腎皮質ホルモン」です。
副腎“髄”質ホルモンではないので、本当に注意してください。
次に、その役割ですが、「アルドステロンは、体内に塩分(ナトリウム)と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用があり、電解質と水分の排出調節の役割を担う」となっています。
ここは、「入れ替え問題」の“超絶”多発地帯です。
たとえば、「アルドステロンは、体内に“カリウム”を貯留し、“塩分(ナトリウム)と水”の排泄を促す」などと出ます。
また、「穴埋め問題」もあります。たとえば、「愛知県 R3 第110問」です。
曖昧に憶えてると、こういう問題を落とすので、本当に、シッカリと正確に憶え込んでおきましょう。
再度言いますが、「アルドステロンは、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用」です。
くだらない憶え方ですが、「汐留(しおどめ)狩り出し」くらいに頭に入れるといいでしょう。
「汐留(しおどめ)」は、「“塩”分(ナトリウム)と水を貯“留”」に掛かっています。
「狩り出し」は、「狩り」が「“カリ”ウム」の「カリ」で、「出し」は、「排泄」を意味してます。
「汐留」は、東京の地名ですが、そこにイベントがあって、強制的に狩り出されている姿をイメージしてみてください。悪くない語呂だと思います。
補足ですが、副作用の「偽アルドステロン症」は、当該アルドステロンの産生分泌が“増えていないのに”、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促している状態を指します。
アルドステロンが出てないのに、出ている状態なので、“偽”アルドステロン症なわけです。
先の手引きの「副腎皮質では、副腎皮質ホルモン(※1)が産生・分泌される。」の「※1」のところに、注記があります。
「副腎皮質ホルモン」ですが、手引きには…、
「ステロイドという共通する化学構造を持つことから、ステロイドホルモンともいう。医薬品に用いられるステロイド性抗消炎成分は、化学的に合成された副腎皮質ホルモンの誘導体である」
…とあります。
試験的には、選択肢の埋め草的に、そのまんまが出るくらいかと思います。
たとえば…、
「副腎皮質ホルモンは、ステロイドという共通する化学構造を持つことから、ステロイドホルモンともいう」とか…、
「医薬品に用いられるステロイド性抗消炎成分は、化学的に合成された副腎皮質ホルモンの誘導体である」など…、
…です。両方とも、「〇」です。
まあ、「ひっかけ」で、後者が「医薬品に用いられるステロイド性抗消炎成分は、化学的に合成された副腎“髄質”ホルモンの誘導体である」くらいに、変えられるのが関の山かと思います。
テキストを精読しておけば、大丈夫かと思います。
次に、「副腎皮質ホルモンの一つであるアルドステロンは、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用があり、電解質と水分の排出調節の役割を担っている」の※2の注記について述べておきます。
手引きには…、
「アルドステロンの分泌が過剰になると、高血圧、むくみ(浮腫)、カリウム喪失などを生じる(アルドステロン症)」
…とあります。
アルドステロンは、「カリウムの排泄を促す作用」があるので、アルドステロンが分泌過剰になると、カリウム喪失が生じるわけです。
試験では、副作用の「偽アルドステロン症」の方が出ますが、最近では、注記からの出題も多いです。
傾向からすると、「アルドステロンの分泌が過剰になると、カリウム“増加”などを生じる」などと出そうなので、当該注記のアルドステロン症の記述も、押えておきましょう。
アドレナリン(エピネフリン)・ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)ですが、手引きには…、
「一方、副腎髄質では、自律神経系に作用するアドレナリン(エピネフリン)とノルアドレナリン(ノルエピネフリン)が産生・分泌される。」
…とあります。
先述したように、アドレナリン・ノルアドレナリンは、令和4年度の改定により、それぞれ括弧書きが追加され、(エピネフリン)・(ノルエピネフリン)となっています。
クソみたいな出題者は、アドレナリン・ノルアドレナリンではなく、エピネフリン・ノルエピネフリンで、問題を繰り出しそうです。
たとえば、「副腎髄質では、自律神経系に作用するエピネフリンとノルエピネフリン等が産生・分泌」といった塩梅です。
「エピネフリン・ノルエピネフリン=アドレナリン・ノルアドレナリン」と、判断がつくようになっておきましょう。
さて、当該アドレナリン・ノルアドレナリンですが、試験で最も出るのは、「ひっかけ」です。
「副腎髄質」のところが、「副腎“皮”質」に変えられます。たとえば…、
「副腎“皮”質では、自律神経系に作用するアドレナリン(エピネフリン)が…」ウンヌンといった塩梅です。
本試験という緊張する時間では、副腎髄質と副腎皮質という似たような文字を、本当に誤読することがあります。
んなもんで、出題者は、何度も何回も、出題するしているわけです。
出題者の底の浅い意図に引っかからないよう、注意してください。
また、副腎皮質と副腎髄質は、受験生にとっては、記憶の混同が起きやすいところなので、何度も、テキストを精読することを勧めます。
このページを「お気に入り」に入れておいて、空いた時間で、何回も、目を通すといいでしょう。
くだらない憶え方あります。
「副腎皮質…アルドステロン」なわけですが、「皮あるけど捨てる?」くらいに憶えます。
「皮」は、「副腎“皮”質」の「皮」です。
「ある」は、「“アル”ドステロン」の「アル」です。
「捨て」は、「アルド“ステ”ロン」の「ステ」です。
くだらないですが、「皮があるけど捨てる?」で、副腎“皮”質・副腎“髄”質の混同を防げるかと思います。
なお、「皮」のところですが、「みかんの皮」あたりをイメージすれば、記憶に残りやすいですが、配偶者の足の皮を想像すれば、ぞっとして、(捨てろ捨てろ、汚ったねえな)的に、すぐに頭に残るかと思います。
「副腎髄質…アドレナリン(エピネフリン)・ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)」なわけですが、「隋の風鈴はどれ?」くらいに憶えます。
「隋」は、「“髄”質」の「ずい」です。(大丈夫かと思いますが、隋は、古代中国の王朝名です。)
「風鈴」は「“フ”ウ“リン”」で、エピネ“フリン”とノルエピネ“フリン”です。
「どれ?」は「ドレ」で、ア“ドレ”ナリン・ノル“ドレ”レナリンです。
骨董市や骨董屋をイメージじしながら、「隋の風鈴はどれ?」と唱えてみてください。
「復習」用のため、手引きの該当部分を抜粋しておきます。
「副腎」
「左右の腎臓の上部にそれぞれ附属し、皮質と髄質の2層構造からなる。」
「副腎皮質では、副腎皮質ホルモン(※1)が産生・分泌される。」
「副腎皮質ホルモンの一つであるアルドステロンは、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用があり、電解質と水分の排出調節の役割を担っている(※2)。」
「一方、副腎髄質では、自律神経系に作用するアドレナリン(エピネフリン)とノルアドレナリン(ノルエピネフリン)が産生・分泌される。」
「※副腎皮質ホルモン 注記1」
「ステロイドという共通する化学構造を持つことから、ステロイドホルモンともいう。医薬品に用いられるステロイド性抗消炎成分は、化学的に合成された副腎皮質ホルモンの誘導体である」
「※アルドステロン 注記2」
「アルドステロンの分泌が過剰になると、高血圧、むくみ(浮腫)、カリウム喪失などを生じる(アルドステロン症)」
次の「リゾチーム・免疫グロブリン(涙器)」に続きます。
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