基本知識 一問一答

医薬品による副作用等にかかる主な訴訟 その1(サリドマイド訴訟)

 テキストのページは、「医薬品による副作用等にかかる主な訴訟(サリドマイド訴訟)」です。

 んでは、スタート。

『サリドマイド訴訟とは、整腸剤として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。』

正誤はこちら。

 誤った記述です。

 間違っているのは、「整腸剤」のところです。

 正しくは、「催眠鎮静剤」です。

 問題の言う「整腸剤」ですが、スモン訴訟のキノホルム製剤ですね。

 超基本問題ですので、絶対に溶けるようになっておいてください。

『サリドマイドは催眠鎮静成分として承認された(その鎮静作用を目的として、瀉下薬にも配合された)。』

正誤はこちら。

 誤った記述です。

 間違っているのは、「瀉下薬」のところです。

 正しくは、「胃腸薬」です。

 こういうのも、定番の出題です。

 キッチリ読み込んでおきましょう。

『妊娠している女性が摂取した場合、サリドマイドは血液脳関門を通過して胎児に移行する。』

正誤はこちら。

 誤った記述です。

 間違っているのは、「血液脳関門」のところです。

 正しくは、「血液-胎盤関門」です。

 ホントこういう細かいところまで出ます。

 テキストを精読しておきましょう。

『胎児はその成長の過程で、諸器官の形成のため細胞分裂が活発に行われるが、血管新生が妨げられると細胞分裂が正常に行われず、器官が十分に成長しないことから、四肢欠損、視聴覚等の感覚器や心肺機能の障害等の先天異常が発生する。』

正誤はこちら。

 正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 本問のように、そっくりそのままの記述も、出ます。

 ガチ暗記は無用ですが、シッカリとテキストを読んでおいてください。

『血管新生を妨げる作用は、サリドマイドの光学異性体のうち、一方の異性体(R体)のみが有する作用であり、もう一方の異性体(S体)にはなく、また、鎮静作用はS体のみが有するとされている。』

正誤はこちら。

 難問です。

 R体とS体が入れ替わっています。

 正しくは…、

 「血管新生を妨げる作用は、サリドマイドの光学異性体のうち、一方の異性体(S体)のみが有する作用であり、もう一方の異性体(R体)にはなく、」

 「また、鎮静作用はR体のみが有するとされている」

 …となっています。

 出題実績があるので、注意してください。

 憶え方としては、「妨げる→さまたげる→“S”amatageru」の「S」で、S体と憶えるといいでしょう。

 R体は、「鎮静で“R”elax」くらいに憶えるといいでしょう。

『R体のサリドマイドを分離して製剤化すれば、催奇形性を避けることができる。』

正誤はこちら。

 誤った記述です。

 全体的に違いますね。

 手引きには…、

 「サリドマイドが摂取されると、R体とS体は体内で相互に転換するため、R体のサリドマイドを分離して製剤化しても催奇形性は避けられない。

 …とあります。

 定番論点ですよ!

『サリドマイド製剤は、行政の対応の遅さが問題視された。』

正誤はこちら。

 正しい記述です。

 昔からの定番論点です!

『サリドマイドによる薬害事件は、日本のみならず世界的にも問題となったため、WHO加盟国を中心に市販後の副作用情報の収集の重要性が改めて認識され、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。』

正誤はこちら。

 正しい記述です。

 「サリドマイド訴訟・・・副作用情報の収集体制の整備」は、ガチ暗記してください。

 結構入れ替えられます。たとえば…、

 「サリドマイドによる薬害事件は、(略)、各国における“承認審査体制の充実”が図られることとなった」とかです。

 「×」ですね。承認審査体制ウンヌンは、HIV訴訟の記述ですね。

 これも、昔からの定番論点です!テキストを精読しておきましょう。

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