令和5年度(2023年度)宮城県 登録販売者試験の過去問と解説。本問は、「医薬品」の「鎮咳去痰薬」についての出題です。生薬の選択肢が2つあるうえに、他の選択肢も、ほどほどに手ごわく、確答の難しい問題です。解けなくても致し方ないです。過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、復習だけはしておきましょう。
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本問の難易度は、「難」です。
選択肢aの「メチルエフェドリン塩酸塩は、交感神経系への抑制作用によって、心臓血管系や、 肝臓でのエネルギー代謝等にも影響が生じることが考えられる。」ですが、誤った記述です。
「アドレナリン作動成分」の「メチルエフェドリン塩酸塩」のゆるい「ひっかけ」です。
間違っているのは、「交感神経系への抑制作用」のところです。
正しくは、「交感神経系への刺激作用」です。
当該メチルエフェドリン塩酸塩は、禁忌の多い要注意成分です。テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢bの「グアイフェネシンは、粘液成分の含量比を調整して 痰 の切れを良くする。」ですが、誤った記述です。
「グアイフェネシン」は、「去痰成分」なのですが、その性質が異なっています。
間違っているのは、「粘液成分の含量比を調整して」のところです。
正しくは、「気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、最近は、「去痰成分」の細かいところを問う県が増えています。
以下の…、
・気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示すもの…グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム等
・痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるもの…エチルシステイン塩酸塩、メチルシステイン塩酸塩、カルボシステイン等
・粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くするもの…カルボシステイン
・分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示すもの…ブロムヘキシン塩酸塩
…以上の分類は、余裕があれば、試験勉強の後半以降に、押えていってください。
選択肢cの「セネガの摂取により糖尿病の検査値に影響を生じることがある。」ですが、正しい記述です。
「セネガ」の正しい記述です。
ついにこういう問題も出始めました。
「登録販売者「注意事項」のある生薬のまとめ」で、対策を練ってください。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢dの「カンゾウは、抗炎症作用のほか、気道粘膜からの粘液分泌を促す等の作用も期待さ れる。」ですが、正しい記述です。
「カンゾウ」は、「抗炎症成分」で、選択肢のいうように、「気道粘膜からの粘液分泌を促す等の作用も期待さ れる」となっています。
テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「正」です。
「d」は「正」です。
「正しい組み合わせ」は…、
正解:2
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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