令和5年度(2023年度)宮城県 登録販売者試験の過去問と解説。本問は、「医薬品」の「にきび、吹き出と抗菌作用」についての問題です。難しいところはありません。基礎や基本ばかりの出題です。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「バシトラシンは、細菌の細胞壁合成を阻害することにより抗菌作用を示す。」ですが、正しい記述です。
「バシトラシン」の正しい記述です。
細胞壁のところは、「壁にバシっと!」くらいに、憶えてしまいましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「フラジオマイシン硫酸塩 は、細菌のDNA合成を阻害することにより抗菌作用を示 す。」ですが、誤った記述です。
選択肢の「硫酸フラジオマイシン」ですが、「いずれも細菌のタンパク質合成を阻害することにより抗菌作用を示す」です。
選択肢の言う「細菌のDNA合成を阻害」ウンヌンは、「サルファ剤(スルファジアジン)」が該当します。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「皮膚常在菌であるにきび桿菌(アクネ菌)が毛穴から侵入し、皮脂腺、汗腺で増殖 して生じた吹き出物を毛嚢炎(疔)という。」ですが、誤った記述です。
新手の出題で、要注意です。
間違っているのは、「皮膚常在菌であるにきび桿菌(アクネ菌)が」のところです。
正しくは、「皮膚常在菌であるにきび桿菌(アクネ菌)でなく、黄色ブドウ球菌などの化膿菌が」です。
端的に言えば、「毛嚢炎(疔)」の原因は、「黄色ブドウ球菌などの化膿菌」です。
「皮膚常在菌であるにきび桿菌(アクネ菌)」が原因となるのは、ふつうの吹き出物やにきびです。
全国的に症例・症状の出題が増えているので、遺漏なく、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢dの「油分の多い化粧品はにきびを悪化させることがあり、基礎的ケアとしては、水性成 分主体のものを選択することが望ましい。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
「(a) にきび、吹き出物等の要因と基礎的なケア」ですが、手引きには…、
「洗顔等により皮膚を清浄に保つことが基本とされる。吹き出物を潰したり無理に膿を出そ うとすると、炎症を悪化させて皮膚の傷を深くして跡が残りやすくなる。」
「ストレス等を取り除き、バランスの取れた食習慣、十分な睡眠等、規則正しい生活習慣を 心がけることも、にきびや吹き出物ができやすい体質の改善につながる。」
「油分の多い化粧品 はにきびを悪化させることがあり、水性成分主体のものを選択することが望ましい。」
…とあります。
テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
「a」は「正」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「正」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:3
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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