危険物取扱者 丙種の公式過去問の第23問目の解説。第23問は、重油を問う問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
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本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
本問は、重油に関する問題です。
基本的な選択肢ばかりです。ダイレクトに答えが出せずとも、消去法で正解は導けます。
選択肢1の「無色の液体である。」ですが、誤った記述です。
重油は、褐色、または、暗褐色をしています。
よって、選択肢は、「×」と相なります。
危険物の色は、乙4でも、頻出論点です。乙4受験予定の方は、「色横断まとめ‐危険物取扱者 乙種4類(乙4)の性消」を、参考にしてみてください。
選択肢2の「ガソリンや灯油と混ざり合う。」ですが、正しい記述です。
少々、難しいかもしれません。
しかし、重油と、ガソリン・軽油は、“元が一緒”なので、混ざると推測できると思います。
よって、選択肢は、「○」と相なります。
まあ、この選択肢がわからなくても、他の選択肢の判別が容易なので、消去法で最終解答を求めてください。
選択肢3の「水に沈む。」ですが、誤った記述です。
『重油』という、文言に惑わされないでください。
配偶者のように陰険な出題者は、こういう、ついウッカリしそうな問題を好みます。
重油は、「重い油」ですが、油なので水に浮きます。字面にひっかからないようにしましょう。
よって、選択肢は、「×」と相なります。
ところで、乙4では、“水に浮く、浮かない”が頻出論点です。
乙4まで受けようと思っている方は、「比重が1以上の危険物の横断まとめと憶え方‐危険物取扱者 乙種4類(乙4)の性消」の方も、参考にしてください。
選択肢4の「引火点は常温(20°C)より低い。」ですが、誤った記述です。
重油の引火点は、「60~150度」です。
よって、選択肢は、「×」と相なります。
まあ、具体的な数字を知らなくても、灯油・軽油の引火点が「40度」と「45度」なのですから、重油がそれより低いわけがない、と推測することができます。
なお、乙4や甲種では、重油の引火点は、ほとんど出ないのですが、丙種試験では、重油の引火点「60~150度」がよく出ます。試験直前に、頭に叩き込んでください。
本問は、「正しいものはどれか?」です。
よって…、
正解:2
…と相なります。
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:危険物一般・・・「やや難」。
2問:仮貯蔵・・・「やさしい」。当然。
3問:指定数量・・・「やさしい」。絶対取れる。
4問:運搬・・・「ふつう」。基本問題。
5問:書換・・・「ふつう」。
6問:定期点検・・・「ふつう」。
7問:丙種危険物・・・「やさしい」。
8問:保有空地・・・「ふつう」。
9問:第5種消火設備・・・「難」。
10問:各種規制・・・「ふつう」。
11問:燃焼・・・「ふつう」。
12問:一酸化炭素の燃焼式・・・「難」。
13問:分解燃焼・・・「ふつう」。
14問:消火方法と消火原理・・・「ふつう」。
15問:静電気・・・「ふつう」。
16問:性状・・・「ふつう」。
17問:丙種の消火器・・・「ふつう」。
18問:専用タンク等の腐食・・・「ふつう」。
19問:水とガソリン・・・「やさしい」。
20問:引火性液体・・・「やさしい」。
21問:灯油の性状・・・「やさしい」。
22問:軽油の性状・・・「ふつう」。
23問:重油・・・「ふつう」。
24問:動植物油類・・・「ふつう」。
25問:引火点・・・「ふつう」。
「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、
「 チャレンジライセンス 丙種危険物取扱者テキスト 新訂版 」を使えばよいでしょう。
当該テキストには問題も多々掲載されているので、本書1冊で十分です。なにより、安いです。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
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危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。
試験科目個々の勉強方法は、「丙種の独学」をお読みください。
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