危険物取扱者 丙種の公式過去問の第12問目の解説。第12問は、引火点と発火点の定義を問う問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
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本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
本問は、引火点等を問う問題で、基本問題です。
テキストをしっかり読んで、過去問を解いていれば、穏当に取れるはずです。
漢字が多くてメンドウですが、乙4でも登場するので、今のうちに何度も読んで、頭に叩き込んでおきましょう。
選択肢1の「引火点とは、空気中で可燃性の液体に小さな炎を近づけたとき、燃え出すのに十分な濃度の蒸気を液面上に発生する最低の液温をいう。」ですが、正しい記述です。
キーワードは、「蒸気」と「最低の“液温”」です。
テキストを読んで、それぞれの意味を、正確に掴んでおきましょう。
選択肢は、「○」と相なります。
選択肢2の「発火点とは、空気中で可燃物を加熱した場合に、火源なしに、自ら発火し燃焼し始める最低の温度をいう。」ですが、テキストそのとおりの記述です。
キーワードは、「火源なしに自ら発火」と「最低の“液温”」です。
よく出るので、テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「○」と相なります。
選択肢3の「同一物質で引火点と発火点を比較すると、一般的に発火点の方が引火点より高い温度である。」ですが、正しい記述です。
一般的に言うと、発火点の方が引火点より高いです。
たとえば、ガソリンの発火点は、「300度」です。対して、引火点は、「-40度以下」です。
たとえば、灯油の発火点は、「220度」です。対して、引火点は、「40度以上」です。
たとえば、軽油の発火点は、「220度」です。対して、引火点は、「45度以上」です。
こんな次第で、発火点>引火点なので、選択肢の文言は、正しいといえます。
よって、選択肢は、「○」と相なります。
選択肢4の「発火点は、測定方法、装置の形、大きさ、材質、加熱方法、試料の量などに関係なく、物質固有の数値である」ですが、誤った記述です。
自然発火する差異は、空気の量や熱の蓄積度合い、置き方・置かれ方、熱伝導率等で異なるため、選択肢の言うような“固有の数値”であるとは言えません。
よって、選択肢は、「×」となります。
まあ、当該選択肢は、テキストに載っていないかもしれません。とはいえ、先の3つの選択肢が基礎・基本なので、消去法で、この選択肢が誤りと、判断できるように思います。逆を言えば、判断できるくらいに、テキストを読み込んでおきましょう。
本問は、「誤っているものはどれか?」となります。
よって…、
正解:4
…と相なります。
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:危険物一般・・・「やや難」。
2問:仮貯蔵・・・「やさしい」。当然。
3問:指定数量・・・「やさしい」。絶対取れる。
4問:運搬・・・「ふつう」。基本問題。
5問:書換・・・「ふつう」。
6問:定期点検・・・「ふつう」。
7問:丙種危険物・・・「やさしい」。
8問:保有空地・・・「ふつう」。
9問:第5種消火設備・・・「難」。
10問:各種規制・・・「ふつう」。
11問:燃焼・・・「ふつう」。
12問:一酸化炭素の燃焼式・・・「難」。
13問:分解燃焼・・・「ふつう」。
14問:消火方法と消火原理・・・「ふつう」。
15問:静電気・・・「ふつう」。
16問:性状・・・「ふつう」。
17問:丙種の消火器・・・「ふつう」。
18問:専用タンク等の腐食・・・「ふつう」。
19問:水とガソリン・・・「やさしい」。
20問:引火性液体・・・「やさしい」。
21問:灯油の性状・・・「やさしい」。
22問:軽油の性状・・・「ふつう」。
23問:重油・・・「ふつう」。
24問:動植物油類・・・「ふつう」。
25問:引火点・・・「ふつう」。
「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、
「 チャレンジライセンス 丙種危険物取扱者テキスト 新訂版 」を使えばよいでしょう。
当該テキストには問題も多々掲載されているので、本書1冊で十分です。なにより、安いです。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
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危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。
試験科目個々の勉強方法は、「丙種の独学」をお読みください。
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