ニートの兄を海に沈めろ。「比重が1以上の危険物」を憶えることは、「水に浮く、比重が1未満の危険物」を憶えることになる。当該浮く・沈むは、乙4でド頻出の論点なので、必ず押さえておく。当該ページでは、比重が1以上の危険物の整理仕方を述べて、憶えやすくしている。独学者向け。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 危険物・乙種, 危険物・乙4‐勉強, 危険物・乙4‐性消, 危険物・乙4‐性消:横断まとめ, 危険物取扱者
最初に言っておきますが、「重油は水に浮きます」。
本当によく出るので、意識してガチ暗記です。重油の「重」に釣られて、ついつい間違えます。ケアレスミス問題だからこそ、頻出なのです。
さて、本題ですが、本試験では、「比重」の論点が、実によく問われます。
比重が1以上の危険物は、以下の通りです(語呂・フレーズ、整理の仕方は、後述します)。
・二硫化炭素(特殊引火物)
・クロロベンゼン(第2石油類)
・氷酢酸(酢酸)(第2石油類)
・プロピオン酸(第2石油類)
・アクリル酸(第2石油類)
・クレオソート油(第3石油類)
・ニトロベンゼン(第3石油類)
・アニリン(第3石油類)
・グリセリン(第3石油類)
・エチレングリコール(第3石油類)
当該論点は、いい語呂ができなかったんで、以下のフレーズで整理してから憶えます。
ざっと…、
「語呂で、アニリン」
「特殊引火物で水に沈むのは、二硫化炭素のみ。」
「ぐりぐりは沈む」
「ベンゼン系は沈む。ただし、“ベンゼン”は浮く。」
「特徴で、クレオソート油」
「第2石油類の水溶性危険物は沈む」
…といった次第です。
アニリンは比重が1以上です。これを憶える語呂は以下です。
「ニートの兄を、水に沈めろ」
兄は、言うまでもなく、「“あに”リン」で、アニリンを示します。
いつも家に居て母に当たるニートの兄を見ている妹・弟の気持ちになって、「ニートの兄を、水に沈めろ」と唱えるか、「ニートの兄を、海に沈めてくれない?」的に台詞っぽくつぶやけば、すぐ頭に入ります。
二硫化炭素も、比重は1以上です。
これは…、
「特殊引火物で水に沈むのは、二硫化炭素のみ。」
…というフレーズで憶えます。けっこう、特徴を突いているので、記憶に残るフレーズとなっています。
なお、そのほかの憶え方としては、「二硫化炭素(CS2)は、その名の通り、硫黄(S)が含まれているので、重い」です。
火山口や温泉のごつごつしたイオウ臭い情景をイメージすれば、「二硫化炭素=重い=水に沈む=比重1以上」と憶えられます。
ところで、二硫化炭素は、保管方法が「水に漬ける」です。水に沈むから、こういう保管ができるわけですね。
「ぐりぐり」とは、「グリセリン」と「エチレングリコール」のことです。
これら2つも、水に沈みます。
これは、「ぐりぐり」という、なんともいい語感を利用します。
「ぐりぐりってさぁ~、水に沈むよね~」的なニュアンスで見ていけば、頭に入るかと思います。
なお、当該「グリセリン」と「エチレングリコール」は、同じ「第3石油類」の「水溶性」危険物です。
んなもんで、「第3の水溶性は、沈む」と、憶えるのも乙です。
ベンゼン系とは、「クロロベンゼン」と「ニトロベンゼン」です。当該ベンゼン系も、水に沈みます。
んなもんで、「ベンゼン系は沈む。ただし、“ベンゼン”は浮く。」と憶えます。
当該フレーズは、「ただし」書きのところが肝です。
「クロロベンゼン」と「ニトロベンゼン」は、水に沈みます。
しかし、「ベンゼン」は浮くので、ここだけ注意する、といった次第です。
まあ、こうとも考えられます。
クロロベンゼン(C6H5Cl)は、ベンゼン(C6H6)が「ハロゲン化(塩素化)」したものです。
ニトロベンゼン(C6H5NO2)は、ベンゼン(C6H6)が「ニトロ化」したものです。
理系の人が見たら笑うかもしれませんが、それぞれ、ベンゼンに何かしらが「付け加わった」という塩梅です。
んなもんで、ベンゼンは浮くんだけど、何かしらが付与された「クロロベンゼン」と「ニトロベンゼン」は沈む、と考えておけば、試験には間に合うでしょう。
次に、「クレオソート油」です。当該油は、コールタールを蒸留して得られるものです。
「グーグル画像検索:コールタール」で検索してみてください。
クレオソート油って、こういうもんから作られるんだから、水に沈みそうだよね、と皮膚感覚で憶えられるかと思います。
残るのは…、
・氷酢酸(酢酸)(第2石油類)
・プロピオン酸(第2石油類)
・アクリル酸(第2石油類)
…です。
これらは、「第2石油類」の「水溶性危険物」となっています。一度、テキストで調べてみてください。
んなもんで、「第2石油類の水溶性危険物は沈む・・・2水沈む」くらいに頭に放り込む、ってな塩梅です。
なお、先に見たように、「第3石油類」の水溶性危険物も水に沈むので、「2・3の水溶性は、水に沈む」と、併せて憶えるといいでしょう。
ぶっちゃけ、いい語呂じゃないですが、「プロは酢氷でアク取り」でとりあえず、おおまかに押さえるのも一手です。
詳細は…、
「プロ」は「プロピオン酸」で…、
「酢氷」は「氷酢酸」で…、
「アク取り」は「アクロン酸」…
…です。
「比重が1以上の危険物」の論点は、1回で憶えられるものではないので、通勤や通学時にでも、何回も目を通してください。
なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、
独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。
また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。
2017年3月6日 1:38 PM
★みんなとシェアする