(だいにしゅ でんきこうじし)
第2種電気工事士とは? ‐ 2電工と女性 ‐ 難易度について ‐ 勉強方法 ‐ 1年で2回受験が可能 ‐ 賃金収入等 ‐ まとめ ‐ 資格メモ‐試験日程・費用など ‐ 関連リンク
第2種電気工事士の求人数は、「令和6年当月の求人数:9,905件」と、数ある資格の中でも、ずば抜けた求人需要がある。
著名資格の宅建が「平均求人数:1,224人」で、簿記3級が「平均求人数:1,332人」であるから、いかに第2種電気工事士の求人数が多いのかがわかる。
「資格中の資格」といっても、過分でないように思われる。
なお、第2種電気工事士は、“余裕”でハロワ登録資格の求人数TOP100にランクインしている。
求人先は、電気工事業、建築業、建設業、一般工事業、通信業、ビルメンテナンス、設備管理・施設管理、家電取り付け等々、多岐にわたる。求人の機会に困ることはない。経験不問の求人も多い。
就職事情の良さのみならず、経験を積めば、「職人」として独立開業も可能である。家電を売っていないのに「○○電気」と看板を挙げている家屋・建物を町で見かけるが、電気工事士の“それ”であることが多い。
資格は業務独占資格で、人気がある。
その人気ぶりは、受験生を見ればわかる。受験生はほとんどの年代にわたり、試験会場では、高校生から20代の見習い、壮年の職人、中年の再就職組、50~60歳代の姿をたくさん見た。このことからも、需要のある非常に有望な資格であるといえる。
また、受験者数は、毎年10万人前後と多数である。そのまま、「支持」の現れと言えるだろう。
ハローワーク求人数:令和6年当月の求人数:9,905件
当該資格の最新データは、「ハローワーク資格別求人数データ」にあります。
ところで、ハロワ登録資格の求人数1位~200位は…、
…を、参考ください。
試験会場や免状発行会場では、女性の姿をちらほらと見かけたが、やはり、少数である。
技能試験では、握力を使う作業が多く、非力な女性では大変だと思う。男性のわたしでも最初のうちは手が痛くなった。しかし、握力は何度も練習するうちに鍛えられるので、そう大きな障害ではない。最初はきついだけなので、女性も大いに受験すべきである。
電気工事士の仕事は、先述したように多岐にわたる。中には、真夏日のクーラー設置のように、20台の青年男子が1日1キロ体重が落ちるくらい、体力を使う仕事もある。女性は、そう体力やパワーが求められない業界に入る方が長続きするだろう。体力自慢の方はその限りではない。
第2種電気工事士の本試験は、「学科試験」と「技能試験」の2部制である。
まず、1次試験に当たる「学科試験」があり、その合格者が、2次試験である「技能試験」を受けることになる。
学科試験の難易度は「やさしい」といっていいだろう。テキストと過去問の内容を理解し、必要なことを覚えれば必ず受かる試験である。合格点は「6割」で、50問中「30問」取れたら、筆記は「合格」となる。
技能試験は、「やや難しい」といえる。正確に言うと、「精神的にきつい」試験である。なにしろ、『欠陥』を1つでも犯すと即不合格になるからで、失敗が許されない。心してかかるべき試験である。
学科試験の合格率は60%台、技能試験の合格率は70%台である。
ちなみに、学科試験には、「筆記方式」と「CBT方式」の2つがある。
前者の「筆記方式」は、従来のペーパー試験である。
後者の「CBT方式」は、令和5年度より新設された方式で、一口で言えば、パソコン試験である。
当該CBT方式については、「第2種電気工事士 学科試験のCBT方式(パソコン試験)とは?‐メリット・デメリット・最大活用法」や「第2種電気工事士 学科試験 CBT方式 はやわかりレジェメ‐願書・お知らせの抜き書き」を、参考をば。
第2種電気工事士の勉強方法だが、長くなったので、別ページにまとめている。
「第2種電気工事士の独学」を参考願いたい。
第2種電気工事士は、上期試験と下期試験と、1年に「2回」試験が行われる。
受験生は、上期試験と下期試験の両方の試験が受けられる。
有体に言うと、「上期試験」を受験するが、筆記なり技能なりで不合格となっても、「下期試験」でリベンジが可能になった、という次第だ。
受験機会が増えたので、格段に取得しやすくなった。ぜひとも、「1年でパス」しよう。
試験の申込期間は、上期試験は「3月中旬から4月上旬」まで、下期試験は「筆記‐7月中旬」「技能‐8月下旬~9月上旬」となっている。
第2種電気工事士は、基本的には「職人」の仕事である。そのため、賃金の高低は、当該本人の経験と技術のよしあしによる。
見習や未経験・実績のないうちは、通常の仕事と同程度の、14万~20万前後の賃金であるが、経験や実績を積むにつれ、賃金は上昇する。
一概には言えないが、30万~40万の月収も珍しくなく、先述したように、独立開業も目指せるので、収入的には、本人の努力次第でいくらでも望めるといえよう。
ちなみに、わたしのおば一家は電気屋で、昔はソニーの家電や電池を売っていたが、今はクーラーの取付で飯を食べている。
驚くべきは、“3世帯”が当該クーラー設置業で“食べている”のである。まず、おばの世帯、そして、子供2人の2世帯の計3世帯が電気工事業で生計を立てているのである。そして、夏場など、目が回るほどの繁盛している。
最近では、工事単価も安くなっているようだが、それでも「クーラーはなくならない」ので、今後も飯を食べていけるだろう。
第2種電気工事士は、数ある資格でも、かなり有用な資格である。
第2種電気工事士は、求人数と求人機会の多さ、求人対象業種の裾野の大きさ、賃金の伸び方、独立開業の可能性、社会インフラに欠けることのできない電気需要の高さから、将来性もあり、しかも、安定しており、取っておいて全く損のない、有望な資格といえる。
それに、試験勉強の負担も、そんなに高くない。
学科試験・技能試験ともに、1~2ヶ月を見ておけば、受かることはできるが、相性問題もあるので、3カ月くらいは見ておくといいだろう。
電気ド素人でも、1~2ヶ月で合格圏に滑り込めるが、ややリスクが高いし、土日祝がつぶれる強行軍となるので、ある程度の覚悟が必要である。
さて、後述するが、取得に要する費用は、おおむね「5~6万円」と、独学からすると高い。しかし、技能試験用の工具とケーブル等の教材がどうしても入用なので仕方がないコストである。
第2種電気工事士は、先述したように、資格中の資格である。
ただ、第2種電気工事士の仕事は「職人」であり「専門性」が高く、反対に言うなら、「汎用性」に欠けると言えなくもない。そして、体力的に厳しい仕事もあるため、老若男女すべてに大推薦できるとは言い難い。このため、ほとんど最高評価のSクラスなのだが、敢えて“Aクラス”資格とした。
第2種電気工事士に関する、一般的事柄や試験日程・日時、取得に要する費用等を、以下にまとめました。
第2種電気工事士は、電気技術者試験センターの実施する「国家資格」であり、定番の評価がある。
第2種電気工事士は、業務独占資格であり、資格の価値は高い。
参考:「業務独占資格とは?」
第2種電気工事士は、知名度の高い資格なので、面接で説明を省略できる。
このことは、何気に大きいのです。マイナー資格をどれほど熱心に説明しても、興味のない面接官は「フーン」です。
第2種電気工事士は、受験資格がなく、誰でも受験できる。
要する費用は、一口で言うと、「6万円前後」。その内訳は…、
学科:テキスト‐2,000円前後。
学科:過去問‐2,000円前後。
技能:テキスト‐2,000円前後。
技能試験用の工具が、12,000円前後。
技能試験用の資材代が、30,000円前後。
本試験当日の交通費や弁当代などの雑費で、約2,000円。
受験料が、「9,300円」(2024年度価格・非課税)。
総計で、「60,000円強」。
なお、技能試験用の“あったら便利な補助教材”をフルにそろえると、プラス「6,000円」といった塩梅となる。
使用教材の詳細は…、
筆記は、「筆記試験の教材」を、
技能は、「技能試験の教材」を参考ください。
例年、本試験は上期と下期の「2回」行われ、受験生は両方の試験を受けれるようになった。(要は、連続受験が可能になった。)
上期試験のスケジュールは、おおむね「学科‐筆記方式:6月(CBT方式:4月下旬から5月初旬の約18日間)」、「技能:7月」である。
下期試験のスケジュールは、おおむね「学科‐筆記方式:10月(CBT方式:9月下旬から10月初旬の約18日間)」、「技能:12月」である。
申込み日は、おおむね本試験日の3ヶ月前より受付開始である。
願書配布も、おおむね本試験日の3ヶ月前より受付開始である。
受験の申し込みは、令和6年度(2024年度)より、原則として、インターネットのみの受付となった。
例外的に、団体申し込みや特定の人のみ、郵送申し込みを受け付けている。
願書の配布等については、公式を確認をば、
現在のところ、第2種電気工事士は、「電気技術者試験センター」が主催しています。念のため、「第2種電気工事士 公式」などで検索をかけて、必ず正式なソースで情報を検証してください。
第2種電気工事士の難易度を、一口で言えば、「学科簡単・技能難」である。
学科は、過去問をブン回すだけでも、“そこそこ”点が取れるし、難儀な電気理論を捨ててしまっても、『合格はできる』ようになっている。
学科は、きちんとテキストを読んで、過去問を2回はやっておけば、まず間違いなく通る。
ちなみに、学科の合格点は「60点」であるが、そう、気にする必要はないだろう。
一方、技能試験は、「難しい」のだが、正確に言うと、「少しも油断ができない、気が抜けないので、難しい」のである。
技能試験は、『欠陥』1つで不合格となるので、失敗ができない試験となっている。
このため、1つのケアレスミスで、落ちることとなる。
合格率は、筆記が60%台で、技能が70%台と、筆記の方が難しく見えるが、試験の内容的には、技能の方が厳しい。
ま、第2種電気工事士の難易度の詳細については、「第2種電気工事士の難易度」を参考ください。
試験勉強の時間・期間については、学科試験、技能試験のそれぞれに、推奨2~3カ月だが、強行軍なら1ヶ月~2ヶ月でも受かることは受かる。
第2種電気工事士の独学そのものについては、「第2種電気工事士の独学」を参照ください。
勉強方法については…、
「筆記試験対策」や、
「技能試験対策・練習編」や、
「技能試験対策・練習ミス編」や、
「技能試験対策・本試験レポート」や、
「技能試験対策・本試験ミス」などが、参考になるかと思います。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
なお、合格すると入手できる免状は、こんなんです。→「第2種電気工事士の免状」
★みんなとシェアする