第2種電気工事士(2電工)の令和5年度(2023年度)の合格率や一発合格率とか

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 令和5年度(2023年度)の第2種電気工事士(2電工)の直近の合格率について。学科の合格率は「59.4%」、技能の合格率は「71.1%」と同じような合格率が続いている。一発合格率は、単純計算で「50.5%」。

第2種電気工事士(2電工)の直近の合格率

 

 直近の令和5年度(2023年度)の上期・下期平均の合格率は…、

 学科の合格率は「59.4%」で、技能の合格率は「71.1%」でした。

 んで、1回の試験で、学科と技能をパスする「一発合格率」は、「50.5%」でした。

 前年と比べると、学科の合格率が「プラス3.4ポイント」と、増加しています。

 当該年度の学科は、上期・下期とも、例年通りの問題が多く、点の取れる問題が多かったからかと思います。

 まあでも、学科は、新傾向の問題も出るようになっているので、最低限度、過去問は、シッカリ勉強しておくべきです。

 対して、技能の合格率は、例年通りの数字です。

 前年比で、「マイナス1.5ポイント」で、ほぼ誤差の範囲です。

 「一発合格率」ですが、昨年の「48.9%」と比べると、微増の「50.5%」となっています。

 以下に、過去の合格率を見ていきます。

過年度の合格率

 過去の合格率を挙げると…、

 令和4年度の学科は「56.0%」で、技能は「72.6%」でした。

 令和3年度の学科は「59.2%」で、技能は「72.8%」でした。

 令和2年度の学科は「62.1%」で、技能は「72.4%」でした。

 令和1年度は、学科の合格率は「65.9%」で、技能の合格率は「65.3%」でした。

 平成30年度は、学科の合格率は「55.4%」で、技能の合格率は「67.5%」でした。

 平成29年度は、学科の合格率は「59.1%」で、技能の合格率は「68.8%」で…、

 平成28年度は、学科の合格率は「58.6%」で、技能の合格率は「73.4%」で…、

 平成27年度は、学科の合格率は「58.8%」で、技能の合格率は「70.7%」で…、

 平成26年度は、学科「59.0%」で、技能「74.2%」…、

 …となっています。

 これより前の合格率は、「[PDF]受験者数などの詳細」を、参考ください。

 こんな次第で、例年、同じような合格率が続いており、学科はおおむね「60%前後」、技能はおおむね「70%前後」と考えればいいでしょう。

一発合格率は約50%

 学科60%・技能70%と、高い合格率を誇る2電工ですが、決して油断はできません。

 当該年度の試験に申し込み、学科と技能をストレートに合格する、いわゆる『一発合格率(※)』は、「50%~58%」となっているからです。

 また、ときおり、平成29年度のように、「49.8%」と、50%を切ることもあります。

 数字からすると、1回の試験で合格できているのは、半分強しかいない、という塩梅です。

 言い換えれば、2電工は、半数の人は1回の試験で資格が取得できていない、という次第です。

 もっというなら、2電工は、半数の人が、複数回の受験をしている、という寸法です。

 学科試験と技能試験の双方の合格率だけを見れば「高い」のですが、学科・技能を1発で受かる一発合格率は「50%台」と、下がります。(後述あり)

 2電工の受験料は1万円前後と、資格試験の中では高額な部類に入ります。

 ちゃんと準備して勉強すれば受かるのですから、高合格率に惑わされず、みっちり練習して1回でパスしましょう。

 (※「一発合格率」とは、その年の技能試験の合格者数を、その年の学科の受験者の数で割った数字です。)

補足:一発合格率はもっと低い

 なお、付け加えると、技能試験の申込者数には、前回落ちて再受験する人数が含まれています。

 もっと言うと、「ある年度の技能合格者」には、初めて受験して合格した人と、前回落ちて再挑戦して合格した人の、2通りの人が含まれている、という次第です。

 先の「一発合格率」は、単純に、その年の技能試験の合格者数を、その年の学科の申込者数で割っただけです。

 再受験の人数がつまびらかでないために、「50%台」という数字は、正確ではありません。

 ただ、間違いなく言えるのは、「実質的な一発合格率」は、先の数字より低くなる、ってことです。

 はじめて2電工を受ける人は、「実質的な一発合格率」は、50%を切っているくらいに、慎重に考えておいてください。甘く見るよりかは、きっといい結果が待っているはずです。

 そして、実感として、2電工は、年々難しくなっている“感じ”がします。

 学科は、難問の比重が増えており、また、応用的・複合的な問題がチラホラ姿を現しています。

 技能は、かつては、「軽欠陥3つで不合格」だったのが、現状では、当該軽欠陥が廃止されて「欠陥」に一本化され、『ミス=即、不合格』となり、採点基準が厳しくなっています。

 当該難化傾向は、今後も続くと予想されます。

 こんな次第で、またまた同じ結論ですが、2電工試験は、「油断しない」で臨むのが賢明です。

第2種電気工事士のこまごましたもの

 なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

 独学向け教材については、「学科試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

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