第2種電気工事士 合格体験記

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 筆記1ヶ月+技能2ヶ月の3ヶ月で合格できました。結論から言うと、“電気”工事士と銘を打っていますが、あまり理系・理系していない試験なので、文系でも普通に合格できる資格です。もっというと、文理関係ないです。

データ的なこと

第2種電気工事士の免状画像

・受験回数/1回。

・受験勉強期間/筆記1ヶ月+技能2ヶ月の3ヶ月

・使用テキスト・問題集
 -筆記用テキスト:オーム社『筆記試験すいーっと合格
 -技能用テキスト:オーム社『技能試験すいーっと合格
 -過去問:オーム社『ぜんぶ解くべし! 2種電工筆記過去問
 -入門書:ツールボックス『マンガでそこそこわかる第2種電気工事士
 -技能試験用工具:HOZAN『電気工事士技能試験セット S18
 -技能試験用教材:ジェイメディアネット『準備万端:2回分

・模試/模試自体なし。

・予算/テキストと過去問、技能試験用の教材費+受験料+交通費で、総計50,000円強の費えでした。

【注意】テキストは毎年改められるので最新版を利用ください。「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」を必ず参考ください。

筆記試験は、全く恐れることはない。

 筆記試験は、「文系のための第2種電気工事士-筆記試験」で詳細に書いているので、ここでは概略的に述べます。

 “電気”とあるので、オームの法則やらコイルやらコンデンサやら、理系の勉強をしないといけないとお思いの方。

 それは半分正解ですが、半分は間違っています。

 筆記試験は、それら電気理論的なことが一切できなくとも、わからなくとも、理解できなくても、合格はできます。

 参考:「オームの法則も知らないやつに

 電気理論の出題もあります。確かに、それらを知っていれば、合格に「有利」になります。しかし、絶対的に必要なわけではありません。

 配線図記号や法令など、文系的な勉強でいくらでも点の稼げる科目があり、それらだけで、たっぷりと合格点を確保できます。

 電気は知らんなーとか、理系資格だからなーという感じで躊躇されている方。

 全く大丈夫、全く案ずることはないと、ガチ文系からアドバイスしたく存じます。

 正直なことを言うと、勉強自体は、本格的にやれば難しいです。しかし、ぶっちゃけ、「合格することだけ」を考えたならば、運転免許の筆記より受かりやすいです。

 先のリンク先のページでも述べていますが、小学生の学力と中学生の行動力と、多少の社会人の知性があれば、筆記は大丈夫です。

 ちなみに、電車のなかの勉強がメインで、電気なんてほとんど知らないガチ文系のわたしでさえ、約1ヶ月の試験勉強で「42点」取れていたので、普通に勉強していれば、筆記に落ちることはないでしょう。

技能試験は、勉強は楽しいも、本試験は露ほど油断できない

 技能試験については、他で詳細に述べているので、ここでは簡単に述べておきたく思います。

 技能試験の勉強は、一言、「楽しい」です。

 一口で言えば、「工作」なので、勉強由来の苦痛や忍耐などほとんどなく、楽しく勉強できます。わたしは、精神的に苦しいと思ったことはありませんでした。

 ただ、女性には、ケーブルの切断やIV線の切り揃えなどの、“握力”の要る作業が多数あるため、肉体的にしんどいかもしれません。

 本試験のときに女性を1名見かけました。彼女は、頑丈そうな手袋をして作業してましたので、手は痛くなるのでしょう。

 ところで、候補問題を問題分の指示通りに施工するのが、試験勉強なのですが、それらの作業自体は単調なものが多く、反対に言えば、物凄く職人的な作業がないので、やればやるほど、メキメキと作業時間が短くなっていき、実力の伸びを実感できます。

 この点でも、精神的に凄く充実感があって、たとえ、文系であっても、深刻に苦しむことはありません。

 技能試験の勉強で蹉跌を味わい、挫折するようなことは、そうないでしょう。

 手先があまり器用でないわたしでも“楽しめた”のですから、初めて電気工事用の工具を持つという人でも、大丈夫だと思います。

 試験勉強が“楽しめる”のに対して、本試験の技能試験は、実に厄介・・・というよりも、「油断のできない」試験です。

 試験自体は、全然難しくないのです。普段の練習どおりに作業できれば、合格します。

 ただ、「重大欠陥」が1つでもあれば「不合格」になることが、否が応でも、緊張感を高めるのです。

 この緊張感と試験会場の独特の空気が、普段ではしないミスを催します。

 わたしの場合、練習のときには一度も間違ったことのない、「リングスリーブ」の結線を間違えていました。(えーなんで、小結線なのに、“極小”で結線してんの?→冷や汗ドバッ)という感じで、最後の見直しのときに慌てて修正した次第です。

 候補問題13問×2回分の練習で、リングスリーブの練習は、のべ26回はやったはず。当該26回の作業で一度も間違えなかったのに、本試験でリングスリーブの選択を間違え、あやうく、不合格になるところでした。

 こんな風に、技能試験の試験勉強は「楽しい」のですが、本試験は精神的に厳しいです。決して、油断しないようにしてください。

 技能試験の合格率は「70%」ですが、決してその数字に欺かれないように。たった1つのミスが来年受験です。

 無意識のミスで、落ちた人は結構いるはずです。わたしも、もし、作業に手間取って見直し時間がなかったなら、先のリングスリーブ結線ミスで重大欠陥を取られて、完全に落ちていたはずです。以上、首の皮一枚で合格できたわたしの本試験体験でした。

第2種電気工事士の使用教材など

 他のページで述べているので、詳細はそちらで。

 →筆記試験の教材

 →技能試験の教材

 一言だけ言いますと、早めに買いましょう。結構、売り切れ表示になることが多かった気がします。特に、本試験直前になって買うなんて事は止めましょう。

独学の勉強方法の詳細

 「第2種電気工事士の独学」をご参考ください。なお、「第2種電気工事士の勉強時間」と「第2種電気工事士の難易度」は、受験の決断に資すると思います。

第2種電気工事士のこまごましたもの

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

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