第2種電気工事士・学科試験(筆記試験・CBT試験)用のテキスト・過去問、そして、マンガの紹介。独学で合格を目指す人向けの教材をリスト化している。第2種電気工事士の学科試験は、市販されているこれらのテキストと過去問で突破できる。とはいえ、中学・高校以来、「電気」に一切触れたことがないという人は、入門書的なマンガを読めば、弾みと勢いがつく。
試験勉強的には、ほとんど影響ないですが、令和5年度(2023年度)試験より、「筆記試験」が「学科試験」に、名称変更されています。
また、CBT試験(パソコン試験)が導入されましたが、試験問題に違いは「ない」です。同じ教材を使ってください。
先に結論から言うと…、
テキスト:「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」・・・写真が多い。とっつきやすい挿し絵が多い。文系ド素人向け。
過去問:「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」・・・コンパクトで軽量。出先で勉強できる。解説も合格点。
入門書:「マンガでそこそこわかる第2種電気工事士筆記+技能入門すい~っと合格コミック」・・・看板に偽りなし。そこそこわかるのでド素人の入門に最適。
先取り:「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」・・・今買っておくと、写真鑑別の1問が絶対に解ける。
…となっています。
先の教材・工具で、わたしを含めて、多くの「文系・電気ド素人」の人が受かっているので、これでよいかと思います。
独学向けの学科試験のテキストは、「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」です。
わたしが受験当時に利用したテキストのシリーズ最新版で、これで一発合格できました。
購入した理由は、「見やすかったから」という単純な理由です。
本体はB5サイズ、文字は大きくて読みやすく、写真も大きくて見やすく、苦手意識もある『電気』に対して、抵抗なく入っていけました。
写真の大きさが大事なのは、学科試験では、道具や工具、ケーブルや器具部品が問われるからです。ですから、小さい写真だと何が何だか分らなくなってしまいます。
本書は、結構大きめの写真がふんだんに使われているので、やきもきすることはありません。
また、本書は、毎年版が改まり、毎年、どこぞに加筆修正や挿絵の追加が行われています。
毎年、改善の『後』があるので、使いやすさやわかりやすさとともに、「改定の多さ」でも、本書を推薦するものです。
ところで、本書の特徴は、徹底して「学科試験合格」に特化している点です。
本書を3回ほど読めば、学科試験に十分すぎるほどの知識を得ることができます。
また、巻末に直近の過去問が掲載されているほか、精選問題が180問ほどあるので、問題演習量も“けっこう”確保できます。試験対策本としては、十分の内容です。
しかし、反面、本書は“試験に合格することだけ”を述べているので、「電気」について、そして「電気工事」についての理解は、あまり得られません。専門知識を求める方は、他の本の方が適切です。
まあ、試験対策本としては、本書で十分です。
過去問は、「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」を使います。
大きさは、テキストのB5版と違い、A5版(文庫本サイズ)となっています。わたしの場合、電車の中での勉強だったので、とても重宝しました。
当該過去問は、解説も詳しくて、過不足なく、内容的に不満はありません。
なにより、過去問が「分野別」になっているので、電気理論等を、集中して・特化して問題演習できるのが、実に便利です。
また、大半の解説に「まとめ」的なものがあるので、解説を読むだけで、知識の整理が付きます。
ただ、サイズゆえの欠点もあります。
コンパクトサイズなので、問題の写真や図が鮮明でないのです。これだけは辟易しました。
まあ、とはいえ、問題のレベルがレベルですので(この道具の名前は?とか、この道具は何に使うの?といった内容)、深刻に困ることはありません。
また、「意外にぶ厚い」のも、欠点といえば、欠点です。
しかし、本書に掲載された問題には、重複も多々あり、また、似たような問題もそこそこあるので、言うほど、ボリュームは多くありません。
意外に、さっくり、消化していけるかと思います。
ま、試験対策の過去問としては、本書で十分かと思います。
本書を3回繰り返しておけば、まず間違いなく合格します。
ちなみに、わたしは「2回繰り返し」でした。それでも「42問正解」だったので、十分な対策を本書で取ることができます。
なお、通年タイプの過去問は、公式のPDF過去問に解説を付与した「第2種電気工事士の過去問+解説」を、活用ください。
『電気』に関して、中学・高校以来一切触れたことがないという人は、入門書的な一冊(マンガ)を読めば、“かなり”弾みと勢いがつきます。
前述したテキストは、文面もやわらかく、イラストも写真もふんだんで、ド素人でも“かなり”抵抗少なく勉強できる一冊です。
しかし、それでも、初学者にとって億劫なものがあります。わたしもそうでした。
そこで、苦手意識を払拭するために、「マンガで゛そこそこ"わかる 新・第2種電気工事士 筆記+技能入門」を購入して、勉強開始後の1~2週間は、こればかりを電車内で読んでおりました。
構えずにてきとーに読める入門マンガ本なので、読むと言うよりも、ただただ目を通すうちに、多少の試験知識が身に付きます。タイトルどおり「そこそこ」わかります。「そこそこ」という点だけは看板に偽りなし、です。
「オームの法則も知らない奴に」という、衝撃的な内容もありますが、わたしは本書でかなり“自信”が付きました。
ホントに、電気についてまったくわからん、という人にオススメします。
一見すると、学科試験なのですから、技能試験用の工具を買う必要はありません。
しかし、文系ド素人の方は、今のうちに買っておくことを勧めます。
学科試験の写真鑑別には、『実物があると、かなり有利になる問題』があるからです。
代表的なのが、先の2つの工具です。
タイトルどおりなのですが、工具が手許にあれば、かなり有利なる問題が、そこそこ学科で出るのです。
たとえば、先の画像の「上」の取っ手が黄色の工具「圧着工具」です。
「2018年度下期:46問‐圧着工具」の問題なのですが…、
先の画像の「圧着工具」は、取っ手が黄色なので、「リングスリーブ専用」で、即、選択肢イが消去できてしまいます。
次に、「下」の方の「VVFストリッパ」も、よく出ます。
「2019年度下期:18問‐VVFストリッパ」の問題ですが…、
ちょいと形が違っても、手元のVVFストリッパでギザギザのところを触っていれば、即、正解を選べてしまいます。
手許に実物の工具があると、これらの問題は、本当に有利です。
対して、実物がないと、テキストの文言を、つらつら憶えるという手間をかけなくてはいけません。
ぶっちゃけ言うと、当サイトを読むようなマジメな人は、学科は、まず通ります。
技能でどのみち買うのですから、学科の段階で買って、ベタベタと工具の実物を触って、写真鑑別の問題を1問、楽して解けるようになったほうが、トクだと言わざるを得ません。
わたしは、学科の段階で、工具を買うべきだと思います。
なお、技能に使う工具は、毎年同じです。
最悪、学科がダメでも、次に受ける試験で、再利用可能です。試験を受けるなら、工具があって「損」になることはありません。
推薦工具は、定番メーカで、実務にも使える「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」です。
繰り返しになりますが、まとめます。
テキストには、「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」を、
過去問には、「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」を利用すれば、合格点の6割は確保できます。
電気に苦手意識のある人や、電気と縁のなかった人は「マンガでそこそこわかる第2種電気工事士筆記+技能入門すい~っと合格コミック」を読んで、準備運動をしてテキストや過去問に入ればいいでしょう。
わたしの場合、前記3冊の1ヶ月強の勉強で「42正解=84点」確保できていました。
上記テキストと過去問を、最低2回、推奨3回解いたり読んだりしておけば、まず、間違いなく合格できます。
昨今の資格試験は、難化がブームですが、2電工が難化したとしても、「3回」やっておけば、合格点は確保できるはずです。
あと、個人的には、「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を先買いして、鑑別の1問を、100%潰すのを勧めます。どのみち買うなら有効利用を、です。
「技能試験の教材」に続きます。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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