第2種電気工事士の技能試験の勉強方法。文系ド素人の人向け。「教材」の紹介、技能の合格基準も解説。そのほか、技能のノウハウの「お手本のとおりにやる」や「常に時間を計測」も掲載。独学用の学習計画もある。候補問題を解説したページへの直リンクも。令和7年度(2025年度)試験対応令和7年度(2025年度)試験対応。
文系ド素人が技能を突破するには、独学に向いた間違いのない教材が必要になります。
テキストは、絵入り・写真入りの「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格2025年版 」を使ってください。「実力の伸び」が違います。まずは、ここです。
当該テキストは、ほとんどの作業に、お手本の写真が添えて解説しており、また、作業上の注意事項もふんだんに述べられているので、当該テキストの記述に従って消化していけば、間違いありません。
文系ド素人のわたしも、当該テキストで、合格できました。
んで、工具と素材は、電気工事で定番メーカーの
「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28
」と
「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット
」でいいです。
技能試験に必要なものは、上述のものですべて揃います。文系ド素人が工具等を1つ1つ買っていくのは困難で、セットを買うのが一番ラクで早くて安上りです。
参考:技能試験の教材
なお、技能の教材は、筆記の合格発表後は、品薄や品切れになることが多いので、早めに買っておきましょう。
筆記の自己採点で合格基準点が取れていたら、まず、受かっています。
合否の発表を待つことなく、速攻で買うことを勧めます。業者に足元を見られないためです。
技能試験は、「欠陥1つあれば、不合格」となるシビアな試験です。
毎年、なぜ落ちたのかわからないと言う方を散見しますが、それは、「欠陥」の見落としです。
たとえば、ねじなし管に使う「ロックナット」の向きとかです。
技能の勉強では、ついつい、手を動かすことばかりに頭が行きがちですが、どこで欠陥が取られるか、“欠陥箇所”を常に意識して、臨んでください。
本当に、取り違えないでください。
組めば終わりではなく、欠陥「ゼロ」こそが最終目標です。
文系ド素人の人で、筆記の複線図を「捨て問」にした人は、一抹の不安を抱いているように思います。
しかし、結論から言うと、「大丈夫」の一言です。
毎年、第2種電気工事士は、5~6万人も合格しているので、とどのつまり、万単位の人間が複線図を正しく書けているわけです。
皆さんも、ちゃんと練習すれば、穏当に、書けるようになります。
とはいえ、それでも、ムムムとなる方も、おられるかと思います。
そこで、文系ド素人向けの書き方を、「令和7年度(2025年度)第2種電気工事士の技能試験・候補問題の複線図 NO.1~NO.13 インデックス」に、挙げています。参考にしてください。
複線図は、基本的に「暗記」です。
書き方の手順を、“機械的に”憶えるだけで、「NO頭脳」の作業です。
「難しい」と感じるのは、単に、書き方が頭に入っていないだけです。
考えることはほとんどないです。お手本の書き方を、そっくりそのまま、頭の中にコピーしてください。
複線図の書き方は、テキストによっていろいろあるでしょうが、最後は皆同じなので、書き方の差を考慮する必要は皆無です。
お使いのテキストの書き方に、従ってください。それで問題ありません。
ちなみに、わたしは、「デンコ→テンコ→残り」といった感じで書いていきました。
「デンコ」は「接地側(白):電灯・コンセント」を、「テンコ」は「非接地側(黒):点滅器・コンセント」ってな寸法です。
複線図のキモですが、複線図を100%理解する必要はありません。
6~7割くらい理解できたら、即、候補問題の作成に進んでください。
(一応、お手本通りに書けることは書けるが、こんなんでいいのかいな?)くらいに、不安がある状態で、OKです。
というのも、複線図の理解は、実際の候補問題を組んでみないと、シックリ来ないからです。
候補問題を組んでみれば、(あー、複線図のこれは、こういう意味だったのか)と、腑に落ちるものがたくさんあります。
複線図のマスターは、机上の勉強だけでは無理があります。
完全な理解を求めて、延々と複線図を練習するのは、やめてください。時間の無駄です。
候補問題の1から13までの複線図を、「2回」通して書いたなら、次の段階に進んでよい十分な練習量です。
技能試験では、自己流は、大厳禁です。
すべての作業を、テキストのお手本に従って、行ってください。
お手本に追加するのも、お手本を省略するのも、やめておく方が無難です。
お手本が、一番、効率的です。
お手本のとおりにやれば、「欠陥」を取られることはありません。
すべての作業・施工を、お手本のとおりにやれば、最短距離で合格です。
“個性”は、技能に無用です。“自分のやり方”なんて、犬も食いません。
電気工事の経験者でもない文系ド素人は、テキストのお手本のとおりに、やりましょう。己を知ってください。
大概のテキストには、個々の作業ごとに「目標時間」設定されていると思います。
各作業の練習では、必ず、時間を計測してください。
そして、その「目標時間」内に、作業を終えられるまで、繰り返し練習してください。
なぜ、「目標時間」を守らないといけないかというと、その時間内にできないと、「未完成」で落ちるからです。
技能の本試験は、「40分」です。
当該40分という時間は、すべての作業・施工を、設定された「目標時間」内に作業できて、“ようやく”間に合うというのが、実感とするところです。
よって、練習のときに「目標時間」内にできない場合、本試験では、まずもって時間が足りなくなり、「未完成」で落ちることになります。
本試験が終わった時に、周りを見渡してください。「未完成」のまま試験が終わり、呆然としている人を見かけるはずです。
技能は、時間との戦いです。
スマホのストップウォッチ機能でもいいし、100均でストップウオッチを買ってくるのもいいです。
練習の際は、必ず時間を計り、個々の作業に、どのくらい時間がかかっているかを把握しましょう。
そして、「目標時間」で完了できるように、余分な動作や余計な動作を洗い出して、“繰り返し”練習してください。
そして、1回目〇〇分、2回目××分といった感じで、時間をメモしておきましょう。上達の目安となります。
なお、当然ですが、候補問題の組み立てでも、時間内に完成できるよう、時間を計り、かかった時間をメモしていってください。
技能の試験勉強の大半は、候補問題を作ることであって、テキストの読み込みやDVDの鑑賞ではありません。
候補問題の作成は、テキストの内容を完全理解しないとできないわけではないです。
絵や写真を見てイメージがつかめたら、びしばしと技能試験用の教材を手にして、もりもりと作っていきましょう。
技能の勉強は、8割が手を動かす作業で、残りの2割がテキスト・DVDを見たり読んだり、といった感じです。
技能試験の勉強は、「練習」に尽きます。
技能試験は、技術能力の考査なので、手を動かさない限り、絶対に上達しません。
逆を言えば、文系・ド素人でも、練習さえすれば、本当にメキメキと上達していきます。
ホント、わたし自身もそうでしたが、候補問題の1回目は本当に手を焼いたのに、2回目以降は、ガッシガシ作業ができていました。
本試験では、練習の『数』だけが物を言います。作業主体で技能の勉強を進めてください。
作業の途中でこれどうやるんだっけ???)となったり、常にとちったりするところがあるなら、腰を据えて、テキスト・DVDに当たってください。
第2種電気工事士の独学用に、技能試験のおおまかな学習計画を挙げておきます。タイムスケジュール的に、参考にしてください。
「技能試験」の独学では、勉強期間を、おおむね「2~3カ月」を想定しています。
上達には、個人差があります。できるだけ、時間に余裕を見ておきましょう。
序盤は、「1~2週間」を見ておきましょう。
序盤では、複線図を機械的に練習します。
意味わからなくていいので、取りあえず、2回を通しで書きましょう。
当該複線図ですが、候補問題を実際に組んでようやく腑に落ちるものなので、序盤の時点でわからなくていいです。
「1日に1~2個」くらいを、テキストの書き方や、当方の「R6(2024)複線図練習」を見ながら書いていってください。
序盤は、「1~2カ月」を想定しています。
やることは、候補問題の組み立てです。
1回目は、テキストや動画を見ながら、お手本どおりに、組み立てていきます。
1回目は、制限時間を気にしないいいです。でも、時間は、計っておきましょう。どのくらい時間を食うか、明らかにして、今後に生かすためです。
さて、1回目で重要なのは、「答え合わせならぬ、欠陥チェック」です。
候補問題を作った後は、テキストを見ながら、見落とした欠陥がないか、厳密なチェックを行ってください。(あれ、これ欠陥なの?!)というのを「皆無」にしてください。「欠陥」を知ることが技能の勉強でもあります。
さて、1回目の候補問題ですが、ぶっちゃけ、とても時間がかかります。制限時間など度外視して、組み立ててください。
まずもって、ぜんぜん慣れていないときに組み立てる、No.1が一番時間を食います。んで、No.13になると、だいぶ早くなります。
最初のうちは、ものすごく時間がかかって気落ちするかもですが、杞憂です。候補問題は、共通する作業が多いので、数多く作るほどドンドン上達して、早く作れるようになります。
候補問題1回目は、時間を気にしなくていいときです。テキストや動画を見ながら、じっくり組み立てていってください。
さて、一通り、候補問題を組み立てたら、個々の候補問題の「固有部分」の練習を行います。
候補問題の1問丸ごとを組むのはメンドウです。よって、3路スイッチや4路スイッチ、ボンド線・ロックナットなどの「固有部分」だけをやるってな次第です。
「固有部分」の練習には、新品のケーブルを使う必要はありません。使用済みのケーブルを再利用してください。
候補問題の個々の「固有部分」については、「R6(2024)候補問題解説」に記載しているので、参考にしてください。
次に、「暗記」です。
特別な組み方をする「同時点滅」等々の接続は、「暗記」します。無念無想で接続できるようになっておきましょう。(詳しくは、先のリンクページの個々の候補問題の記述を参考にしてください。)
以上のことが終わったら、2回目の候補問題作りにチャレンジです。
2回目では、テキスト・動画を見ないで、自力のみで作っていきます。
2回目で重要なことは、「制限時間より、5分程度、早く組み立てて、見直しする」ことです。
本試験では、作った後の「5分の見直し」時に、意外なミスを見つけることが多々あります。わたしもそうでした!
大事なのは、「制限時間」ギリギリで組み立てるのではなくて、「制限時間」より、5分程度早く終わらせることです。
「5分の見直し」を確保するべく、素早く確実に候補問題を作れるよう、練習に励んでください。
2回目は、想像以上に、早く組み立てられるかと思います。それでも、各作業のスピードアップと正確さを、磨きに磨いてください。当然、「欠陥」もゼロです。
終盤は、「1~2週間」を想定しています。
この1~2週間で、固有部分の難しいところの特訓を行います。また、接続の「暗記」を続けます。
また、自分の苦手な作業の練習を行います。おそらく、「輪作り」になると思います。あと、文系ド素人の方は、「ウォーターレンチプライヤ」の使い方を、もう一回だけ、チェックしましょう。
そして、先述したノウハウの「わざと失敗する」をやりましょう。
当サイトの「R6(2024)候補問題解説」には、候補問題ごとに「わざと失敗する」ところを挙げています。
「わざと失敗する」ことで、本試験時の失敗やケアレスミスに格段に強くなります。
あと、保険の意味で、「ボンド線」の練習します。出る可能性を捨てきれないためです。
以上のようにやっていけば、穏当に、技能にも通るはずです。
なお、候補問題で「3回セット」を買った人は、総点検・総復習を兼ねて3回目の作業に入ってください。
もう既に2回分も作っているので、メチャクチャに早く組み立てられるはずです。3回目も、「欠陥ゼロ」なら、穏当に、本試験にも合格ですよ。
本試験当日が来たら、「技能 直前チェックリスト」や「持ち込める物・不可の物」を参考に、本番に臨んでください。
文系ド素人の「わたし」が、受験生当時に、技能試験の試験勉強で気づいたことを、メモ・ノート風にまとめました。
一部被るものもありますが、それだけ重要なことなので、参考になれば幸甚です。
「技能試験・練習編」には…、
「複線図はアウトラインを掴んだら、断固、実地に練習すべし。」
「各候補問題の固有部分を練習する。」
「パイロットランプ対策-常時点灯・同時点灯・異時点灯」
「輪作り。」
「必ず時間を計る。」
…といった雑文があります。
「技能試験・練習ミス編」には…、
「一番最初に電源線を作る。」
「ランプレセクタブルの受止め金口への結線時は、必ず指差し確認する。」
「寸法取りは、切る前に必ず指差し確認。」
「渡り線を使うところは最後に作る。」
「VVFストリッパの癖をつかむ。」
…といった雑文があります。
技能の試験勉強の「序盤」「中盤」「終盤」で読んでおくとよいものを、以下にまとめています。
このページを「お気に入り」に入れておいて、時期が来たら、目を通してください。
独学だと、見落としがちになることをまとめているので、参考になれば幸甚です。
技能の直前対策ですが、長くなったので「第2種電気工事士 技能試験 直前チェックリスト」に移動しました。一読願います。
んで、技能独自の規定なのですが、本試験に持ち込める物は、「持ち込める物・不可の物」にまとめています。
公式にて、電動工具等は使えないと何度もアナウンスされています。注意事項を再度確認してください。
そして、わたしが本試験で体験したことを…、
…に、挙げています。実際の本試験がどういうものか、参考になると思います。
練習に飽きたときなどに、ざっと目を通しておいてください。
そして、以下は、直近試験の合格者からのメールで、教えてもらったことです。
技能試験の本試験ですが、自分の練習環境とは、物理的に異なる点に、注意してください。
まず、椅子が備え付けで、固定されているところがあります。
体格の大きい人・恰幅のある人(要は、太っている人)は、かなり狭い思いをして、作業する可能性が高いです。
次に、机の大きさ(奥行・幅)が、自分ちのより、格段に狭いことがあります。
よって、工具や器具、ケーブルの取り扱いに、支障が出ることがあります。
椅子や付けなどは、事前の対策が取れません。
技能の本試験を受けるにあたっては、いつも通りの作業環境でないことを、頭の片隅に置いて臨んでください。
文系ド素人の方が、技能で落ちる最たる要因が、「輪作り」です。
技能の数ある作業のうち、最も苦労するのが「輪作り」です。
わたしもそうでしたし、当該輪作りが余裕だったという人に、会ったことがありません。
「輪作り」で手間取って、時間切れになったり、見直し時間がなくなって落ちます。文系ド素人の鬼門です。
当該輪作りは、毎日必ず練習して、無意識でも、朝起きた直後でも、べろべろに酔ったときでも、配偶者が近くにいるときでも、迅速かつ確実かつ短時間で完成できるよう、徹底練習してください。本試験前日まで練習しましょう。
次に、鬼門なのが、「ウォータレンチプライヤ」です。独学の盲点となりがちなところで、使い方が思っている以上に“違い”ます。
当該ウォータレンチプライヤを使う候補問題は、「11問:ねじなし管」と「12問:PF管」です。
文系ド素人の方で初ウォータレンチプライヤな方は、必ず、その正しい使い方を押さえておいてください。
技能試験の当日の超絶ノウハウです。
技能の本試験では、試験開始前に、試験に使う器具・ケーブル等がそろっているか、確認する時間が設けられています。
そのため、試験開始前に、どの候補問題なのか、“ある程度”把握が付くのです。
また、問題冊子が透けて中が見えることもあり、これまた、どの候補問題が出ているのか、“ほんのり”わかるのであります。
試験開始前に、どの候補問題なのか把握して、頭の中で複線図を書いていってください。
当該プチカンニングで、複線図を書く時間をかなり短縮できます。
技能試験は、時間との戦いで、1分1秒とも無駄にできません。
“合法的なプチカンニング”で、試験の始まる前の確認時間も、有効利用すべし!ってな塩梅です。
技能試験は、前もって、本試験問題(通称:候補問題)が、全部で「13問」、公開されます。
独学者向けに、各候補問題のポイントや注意点、作成要領を、まとめました。
んで、インデックスページは、「令和7年度(2025年度)第2種電気工事士の技能試験・候補問題」となっています。
以下、各候補問題への直リンクです。
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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