2電工(第2種電気工事士)の技能試験は、合格率が7割と高合格率であるが、3割は落ちている。技能に不合格になった人を対象に、不合格となった「チェックポイント」や、試験勉強にてやってはいけない「べからず集」について述べる。
技能に落ちる3大原因を、以下に挙げます。
再勉強の前に、チェックしてみてください。
なお、技能教材の買い替えについては、「技能 教材買い替え」を一読ください。
そもそもなのですが、ちゃんと、技能試験用の教材を買ったでしょうか?
職人の人や、電気工事の経験者の人に多いのですが、(まあ、大丈夫だろうー)ってな感じで、教材をきちんと揃えないまま試験に臨む人がおられます。
本試験と、実際の電気工事とは、かなりの『差』があります。
技能試験は、本当に“独特なもの”があるので、教材だけは一通りを買って、技能試験独自の作業に慣れておくべきです。
参考:技能教材よくある質問
なお、工具類は、手持ちにあるなら、試験用のものを、新たに買う必要はありません。(職人風の人は、自分の工具を持ってきていました。)
技能試験に落ちる大きな原因に、「複線図」があります。
複線図が正確に書けないと、技能はほぼまず落ちます。
複線図が苦手な人に共通するのは、『難しく考えている』ところです。
複線図の作業は、完全な定型作業で、その書き方を、ソックリそのまま、真似するだけです。
個性も独自性もクソもないし、頭を使うところでもないので、書き方をガチ暗記してください。
んで、「憶える」には、何度も、紙に書いて練習するしかありません。
出先でも、手の平になぞる感じで、練習できます。
参考:複線図インデックス
「複線図」は、練習さえすれば、必ず、書けるようになります。何度も何回も、“できるまで”繰り返しましょう。
わたしの場合だと、すべての複線図を「3回」書いて、ようやくわかってきました。
技能試験は、『欠陥』が、“1つでも”あると落ちます。
不合格になる人は、当該欠陥に対して、意識が“甘い”です。
ぶっちゃけ言うと、どこが『欠陥』なのか、曖昧のまま、作業をしています。
『欠陥』が意識できてないと、ミスに気づかないまま、作業をしてしまいます。
たとえば、コンセントで、極性間違いや、枠の上下を間違えるなどして、落ちるのです。
カンタンな端子台だって、『欠陥』が3つは取られるので、甘く見ていると、落ちます。
不幸にも不合格になった人は、『欠陥』をテキストで再チェックして、見落としていた『欠陥』がないか、今一度、確かめてください。
事実として落ちているのですから、どこぞで『欠陥』をやらかしているはずだからです。
もし、見落とした『欠陥』があったら、それが故に、不合格になった可能性が「大」です。
次の試験勉強では、“常に”『欠陥』を意識しながら、練習に取り組んでください。
『欠陥』を意識付けさえすれば、合格はすぐそこです。
電気工事の経験者や職人といった人の中には、「技能試験」がカンタン過ぎるのか、あまり、勉強しないで試験に臨む人がいます。
それは、完全な誤りです。
「実務は実務」ですが、「試験は試験」だからです。
技能の試験会場は、得てして、おっさん密度が高く、異様な空間になるので、常の能力は発揮できないです。
よって、予想外のところで手間取ったり、間違いを犯したり、ケアレスミスをしたりします。
他のページでも述べているのですが、わたしは、本試験のその時に、練習中には1度もしなかった、リングスリーブの接続ミスをやらかしてしまい、危うく、落ちるところでした。
参考:技能試験・本試験ミス
技能試験は、『ミス』との戦いでもあります
経験者であっても、技能用の教材を購入して、最低1回は、すべてを解いてください。
プロからすれば、たとえば、端子台の作業なぞ、噴飯ものでしょう。
しかし、そこにだって、「欠陥」が取られます。そして、ミスがあれば、即、不合格です。
頭の中だけで考えず、実際の作業を通して、自分がどういうミスをするのか、実際どういうミスをしたのか、どこでヒヤリとしたか、どこで手間取ったのかを、チェックしてください。
ホント、経験者であっても、技能試験は、油断大敵です。
技能試験の練習で、「やってはいけないこと」を、まとめています。
今一度、チェックしてください。
技能の勉強には、ストップウオッチが必須です。
必ず、ストップウォッチを用意して、時間を計測しながら、作業してください。
テキストには、「大」は候補問題から、「小」は輪作り等まで、「目標:○○分」的な記載があるはずです。
本試験は、「40分」しかなく、体感的に、予想以上に短く感じます。ホント、あっという間です。
よって、先の「目標時間」内に作業できないと、「未完成」で落ちます。
また、見直し時間が取れず、ミスを修正できない・チェックできないで、落ちます。
時間を意識せず、まんぜんと作業しても、実力は付きません。
必ず、ストップウォッチで時間を計測します。
「目標時間」内なら、安心していいです。
しかし、「目標時間」を過ぎているなら、その時間内で作業できるまで、練習です。
各作業は、“100%”確実に、できるようにしてください。
(こんなで、ええんとちゃうかー)といった、適当で、あいまいなままでは、落ちます。
技能の試験会場は、異質な空間なので、ちょっとしたことで、混乱したり困惑したりします。
たとえば、「施工省略」でさえ、(アレレ、ここは、どうしてたっけ?)となるのです。
苦手なところは、言うまでもなく、できるところ・得意なところでさえ、100%できるよう、油断なく練習してください。
ホント、身体が覚えるまで、個々の作業を練習です。
わたしは、「輪作り」が苦手でしたが、20~30回もやると、完璧にできるようになりました。
まあ、技能の勉強は、多少、アルコールが入ってもOKなので、晩酌ついでに、個々の作業を練習しましょう。
技能の勉強は、ポイント絞りましょう。
各候補問題の“ぜんぶ”をクソ真面目にやるのは、推奨できません。時間がもったいないからです。
各候補問題には、「固有部分」や「難関部分」があります。
個々の候補問題で、手をジュウジュウと焼くところは決まっているのです。
んなもんで、1~2回ほど通して組んだなら、後は、先の「固有部分」等に絞って、練習すればいいだけです。
こっちの方が練習の「数」がこなせるので、格段に上達します。時間も食いません。
要領よく、練習してください。
バカみたいに、1から10まで、作りに作らないでください。
技能試験は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。
参考:技能試験の教材
とはいえ、試験向けに「あると便利」なものが多々あります。
「ホーザン 合格クリップ」や…、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や…、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
教材の買い替えについてですが、長くなったので、別ページにまとめています。
「技能 教材買い替え」に続きます。
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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