第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第2種電気工事士・技能試験用のテキストと工具、教材の紹介。独学で合格を目指す人に、特に、文系で電気ド素人の人に向いた教材をリスト化し、個々に当否の詳細な説明を加えている。第2種電気工事士の技能試験は、以下に紹介する教材で練習すれば合格できる。追加教材も併せて述べているので、独学の欠点もカバーできる。

インデックス

  1. 先に結論
  2. やってはいけない
  3. 注意事項‐早めに買う
  4. 独学向け技能テキスト
  5. 技能試験の工具
  6. 技能試験の教材(器具・材料)
  7. あると便利な補助教材
  8. まとめ的なもの

先に結論-2電工技能・教材リスト

 結論から言うと、2電工の技能には、以下の教材を使用します。

・テキスト:「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」・・・写真が多く見やすい。配線図の練習帳もあり、文系ド素人に最適。

・工具:「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」・・・こだわりがないなら、定評メーカーのHOZAN製の一択。試験会場でも、使っている人多し。

・教材:「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」・・・必須。2回セット推奨。(参考:技能教材よくある質問

 以上が、“必須”のものです。

あると便利‐独学補助

 以下は、あると便利なもので…、

 ・ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222

 ・ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200

 ・ホーザン(HOZAN) 合格クリップ P-926

 ・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用

 …これらで、独学の欠点をカバーできます。どうしても受かりたい人は、使いましょう。教材にお金を惜しんではいけません。

やってはいけないこと

 技能の教材を買う際は、必ず【年度】を確認してください。

 技能試験の教材は、試験実施団体が1月中旬に行う「候補問題」の公表があってから、順次、製造・販売されます。

 技能の教材が出回るのは、おおむね「2月上旬から3月上旬」です。

 筆記試験の教材と、技能試験の教材には、発売日にズレがあります。一度に済ませたがる“揃え魔”の人は、必ず年度を確認のうえ、購入してください!

注意点‐早めに買う

 電気工事士にはかなりの受験生がいます。10万人ほどいます。

 上期と下期に分かれますが、それぞれの試験に数万人が“殺到”するわけです。

 このため、下手をすると、教材や工具が「売り切れ」になる可能性があります。

 わたしが受験生のときですが、後述する工具の「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を(買おうかな~)と思っていたら、本試験の数ヶ月前なのに、「入荷待ち」になっていたことがありました。

 その時は、怖くなって入荷即購入しましたが、全く正解でした。

 転ばぬ先の杖。人気の教材・定番の工具は、試験直前だと売り切れになる危険性があるので、早めに買っておくことを勧めます。

独学用技能テキスト

 技能試験の独学向けテキストは、「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」です。

 わたしが受験当時に利用したテキストのシリーズで、一発合格できました。

 購入した理由は、筆記試験同様に、「見やすかったから」という単純な理由です。

 本体はB5サイズなので、文字は大きくて読みやすく、写真も大きくて見やすいのが特徴です。

 

 本書には、個々の基本作業から道具の使い方、複線図の書き方、配線図の読み方、候補問題の作成まで、一通り載っています。

 写真が多用されているので、始めて電気工事用の工具や部品を手にする文系ド素人でも十分に合格レベルの練習が可能です。

 そして、付録として、「複線図」専門の冊子が付いてくるので、全くのド素人でも非常に安心できる一冊です。

 文系ド素人は、最初はサッパリわからず、要領もつかめないでしょうが、本テキストの言うように“順番”に練習していって、候補問題を2回ほど作り、苦手なところを数回特訓すれば、“必ず”合格レベルに達します。

 試験対策本としては、本書で十分です。

技能試験の工具

 工具は、HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」がいいです。

 わたしも、受験生当時は、HOZANのを使いました。

 HOZANなのでハズレはないかなと思って買いましたが、予想通り不具合は1つもなく、無事合格に漕ぎ着けることができました。

 試験会場でも、同じHOZAN製のを使う人を結構見かけたので、ド定番なのでしょう。

 こだわりやら何やらがないのであれば、HOZANの工具でいいでしょう。ちなみに、HOZANは、定評のある結構有名な工具メーカーです。(わたしでも知っていましたので^^)

 さて、いろんなメーカーや会社から電気工事士用の工具が販売されていますが、一番大事なことを言います。

 必ずVVFストリッパーのあるセットを買わなくてはいけません。

 もう一度言います。

 VVFストリッパーのあるセットを買います!

 

 VVFストリッパーがあるのとないのとでは、本試験及び練習時に、天と地ほどの「差」が生じます。圧倒的に『ラク』です。

 ケーブルの絶縁剥ぎや切断を、電工ナイフとペンチで行うのは、本当に、かなり練習しなくてはいけません。手を切るリスクもあります。

 正直、技能試験のあの独特の雰囲気と緊張感の中で、刃物を使うのはキツイです。猛練習して無我の境地に達しないと受からないと思います。

 VVFストリッパーがあると、想像を絶するほどラクなので、絶対に買いましょう。

 わたしを含めてほとんどの合格者は、VVFストリッパーのおかげで合格したようなものです。

 反対に言うと、電工ナイフとペンチで合格する人を、心から尊敬します。すげえっすよ。

 なお、「VVFストリッパのない、S19というセット 」もあります。家にVVFストリッパーのある人はこちらで全然かまいません。

 対して、家にVVFストリッパーのない人は、絶対に「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を買いましょう。そうでないと絶対に後悔します。

 少し安く上がるからといってVVFストリッパーをケチっては絶対にいけません!

技能試験の教材(器具・材料)

     

 技能試験の試験勉強では、試験主催者が前もって公開する『候補問題』を作る練習を行います。

 この練習には、ケーブルやIV線、コンセントやランプレセレクタブル、スイッチ類など、こまごまとした部品が必要となります。

 

 

 これらはホームセンターや業者用マーケットでも買えますが、1つ1つ買い揃えるのは絶対的にめんどくさいです。んなもんで、電気工事士用にセットになったものを利用しましょう。

 さて、技能の教材ですが、現時点では、「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」が最も使いやすいです。

 先に見た工具と同じ定評メーカーなので、品質の点で、折り紙つきです。

 特に、「文系ド素人」の方は、「合格クリップ」が付いていたり、「コンセント枠」に余裕があったり、DVDが良質だったりで、多少割高ですが、使い勝手は“かなり”いいはずです。

 

 わたしが再度受験するなら、割高でも、「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。

 なお、「何回分」を買えばいいか、迷っている人も、おられるかと思います。

 「技能教材よくある質問」を参考にして、皆さんの環境に適したものを、ご購入ください。

 ところで、推薦教材を述べてきたのですが、先述したように、技能試験で使用するものは、すべて、「電気用品安全法」によって、「規格化」されたものです。

 よって、このメーカーの、このシリーズでないと絶対ダメ、というものではありません。

 品切れ等の場合は、「第2種電気工事士 技能試験対応」とかの文言が付されたものなら、おおむね大丈夫なので、それらで間に合わせてください。

 参考:第2種電気工事士 技能試験 練習材料

あると便利な補助教材

 以下に紹介するものは、必須ではありません。

 なくても構わないのですが、あると技能試験の練習が、格段に捗ります。

 基本、上述したテキストと工具と教材さえあれば大丈夫なのですが、どうにも技能が苦手という方は、以下の補助教材を、積極的に取り入れるのが賢明です。

 「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」は、『先生の代わり』です。

 独学だと、自分の組んだ回路が本当に良いのか悪いのか、判断してくれる人がいないので、試験勉強の序盤では困ってしまいます。

 「図面通りの接続なのでこれでいい“はず”」とか、「DVDの通りに作ったのでこれでいい“はず”」という感じに、「はず」で終わってしまい、一抹の不安が残ります。

 ちゃんと組めていると通電する本追加教材があれば、適否が一目でわかるので、とても心強いものがあります。

 最終解答に一抹の不安が残る人は、当該教材を導入して、確実にできているかどうかを調べるとよいでしょう。

 「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」は、電工版8徳ナイフです。これ「1つ」で7つの“ちょっとした作業”が可能になります。工具の持ち換え数が減るので便利かつ時短です。

 「ホーザン(HOZAN) 合格クリップ P-926」は、頭のこんがらがる配線を、すっきり整理できます。(ホーザンの教材に付いてくるので、ホーザン性の教材を使っている人は、無用です。)

 「ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用」は、神経質な人にオススメで、ケーブルの切断や皮膜の剥ぐ際に、気になってしまう人に勧めます。ストリッパを使う際に、安定感が格段に増すはずです。

 あると便利な追加教材は以上です。

 先述したように、必須ではないのですが、気になる人は、買うべきです。個人的には、「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」があったら、精神的に楽ができたなーと思っています。

まとめ的なこと

 2電工の受験料は、約1万円です。落ちると、厳しい金額です。

 また、2電工は、資格としての価値が高いため、持ってないと、就職・転職の際、書類でさえ通らないことが多いです。

 どうしても今年この時に、2電工に合格しないといけない人は、お金を惜しまないようにしてください。

 それを使うことで、少しでも、合格の可能性が上がるのなら、追加購入しましょう。

 勝つためにコストを追加するのは、恥でも何でもありません。

 お金をケチって落ちるほうが、よほどに「」で、再受験の手数料を考えれば、圧倒的に「」です。

 1回で合格したい人は、キッチリお金を使いましょう。結局、1回合格が一番“安上り”です。

技能教材まとめ

 んでは、以下に、技能教材のまとめです。

 テキストは、「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」で…、

 工具は、VVFストリッパのある「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、

 教材は「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を利用すれば、下手を打ちません。

 で、進み具合に応じて、「ホーザン 合格クリップ」や、「ホーザン 合格ゲージ P-925」、「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」、「ホーザン-HOZAN-合格マルチツール」を追加投入して、独学の欠点をカバーしてください。

 上記のテキストと教材で、内容的に作業的に試験的に、第2種電気工事士の技能試験対策は十分です。

 わたしのような文系ド素人の不器用でも、これらの工具・教材を無難に使いこなせて合格できたので、同じような境遇にある人は、同じように買って同じように練習すれば、同じように合格できると思います。

 さて、先述しましたが、技能試験用の教材は、試験実施団体の「電気技術者試験センター」が、その年度の「候補問題」を発表してから、製造・販売されます。

 「候補問題」の発表は、例年「1月中旬から下旬」にかけてです。

 んなもんで、新年度版の教材が販売されるのは、「2月中旬以降」となります。

 くれぐれも旧年度のものを、誤購入しないよう、注意してください。

 また、「技能教材よくある質問」を参考にして、皆さんの環境に適したものを、ご購入ください。

第2種電気工事士のこまごましたもの

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

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