第2種電気工事士試験に、令和5年度(2023年度)より、筆記試験に「CBT(Computer Based Testing)方式」が新しく導入される。当該CBT方式について、受験生の立場より、その内容・メリット・デメリット・受けるべきかどうかを説述する。わたしは試験勉強期間が長くなる通常の日程を受けるが、CBT方式を選択するのも大いに「あり」。
令和5年度(2023年度)より、第2種電気工事士の筆記試験に「CBT(Computer Based Testing)方式」という試験方式が新しく導入されます。
当該CBT方式ですが、一口で言えば、「パソコン試験」です。
マークシートに代わって、主催者の指定する試験会場にて、パソコンで解答するといった体のようです。自宅でのオンライン受験ではないので、注意してください。
さて、当該新試験ですが、結論から言うと、以下に…、
・本試験日(上期:5/28、下期:10/29)に、どうしても試験が受けられない人。
・実力者(直近過去問でコンスタントに8~9割取れる人、過去に2~3回受験経験があって“もはや”手慣れた人など。)
…該当する方は、CBT方式を受ける価値が大いにあると思います。
ちなみに、当該CBT方式(パソコン試験)ですが、受験生に不利になることは「一切ない」ので、この点は、安心してください。
付け加えると、「わたし」は、CBT方式を受けないです。後述するように、2~4週間強(16日~33日)、試験勉強期間が短くなるからです。
CBT方式(パソコン試験)のメリットは、公式の資料が言うように、試験に関する場所・時間の利便性が増すところです。
これまでは、「○月×日 △時~。〇〇ビル××階△△室」といったように、試験日・試験時間・試験場所が『一律固定』されていましたが、CBT方式だと、ある一定の期間内なら、日時・場所を『選択可能』になります。
公式の資料に拠ると…、
「① CBT方式での開催期間(3週程度を予定)内で、曜日、時間を選択して受験可能となります。試験会場は、全国に約200箇所を予定しており、その中から選択可能となります。」
「② CBT 方式は、試験日の3日前まで試験会場及び試験日時の変更が可能です。」
…となっています。
これだけ見ると、身体の空いた日・時間、都合の良い場所で受験できるので、格段にスケジュール管理が楽になり、かなり結構なのですが、そこそこのデメリットもあります。
CBT方式のデメリットは、試験日が繰り上げられる(時間的に、早くなってしまう)点です。
CBT方式だと、通常よりも、「約2~4週間強(約16日~33日)」ほど、試験勉強期間が短くなってしまいます。
当該CBT方式の開催期間ですが…、
「上期試験:4 月 24 日(月)~5 月 11 日(木)」
「下期試験:9 月 25 日(月)~10 月 12 日(木)」
…となっています。
これに対して、通常の筆記試験は…、
「上期試験:5 月 28 日(日)」
「下期試験:10 月 29 日(日)」
…となっています。
よって、CBT方式だと、通常の筆記試験に比べて、「2~4週間強(16日~33日)」ほど、早く試験を受けないといけなくなってしまうのです。
んなもんで、CBT方式だと、相対的に、試験勉強期間も短くなってしまう、といった塩梅です。
一般的に言えば、CBT方式は、圧倒的に受験生の利便性が増すので、トクと言えばトクです。
デメリットについては、一口で言えば、2~4週間ほど早く筆記の勉強すれば、問題ないです。
ただ、受験生の心理的な問題が、つまり、「嫌なことは、できるだけやりたくない。先送りか、引き延ばしをしたい。」があります。
よほどに意識の高い受験生なら、ささっと2月:6月あたりから筆記の勉強を始められるでしょう。
しかし、そうでない受験生なら、後々で試験を受ければいいのに、早く本試験を迎えるというのは、メンタル的に実にかったるいです。
第2種電気工事士の筆記の勉強のスタートは、おおむね3月中旬:8月下旬あたりで、受験の申し込みをしてからの人が多いです。
端的に言うと、「気になるなら、CBT方式を選べばよい」です。
最初に述べたように、通常の日程では筆記試験が受けられない人や、筆記マスターの実力者は、積極的にCBT方式を選べばよいと思います。
筆記試験は、ある程度の実力があれば、まずもって受かるものなので、さっさと筆記を済ませて、技能の勉強を開始するのも、「一手」です。
対して、ふつうに試験が受けられる人・別段、急がない人・嫌なことは先送りしたい人は、これまで通りの方式を選べばいいと思います。
わたしなら、試験勉強期間が相対的に長くなる、通常日程を選びます。
さて、問題は、「もしかしたら、早く試験を受けるかもしれない、どっちつかずの人」ですが、CBT方式を、試験の申込時に選択すればいいと思います。
というのも、CBT方式を選択しても、通常日程での受験も可能だからです。
公式の資料には…、
「(4)CBT 方式を希望する場合は、受験申込確定後、指定された会場申込期間内に、別途、CBT会場申込手続(試験会場及び試験日時の選択手続き)を行う必要があります。」
「期間内にCBT会場申込手続を行わなかった場合は、これまでの筆記方式での受験となります。」
…とあります。
んなもんで、気が変わったり予定の変更等があったりで、CBT方式で受けられなくなったら、公式の言うCBT会場申込手続を“行わず”、通常の日程で受験すればいいだけの話です。
まとめます。
CBT方式ですが、資料を読む限り、受験生が不利になることは「ない」です。
通常日程で試験が受けられない人、さっさと筆記を済ませたい実力者、どうしようか気になっている人は、とりあえずCBT方式を選んでおくといいでしょう。
んで、わたしみたいに、(早めに試験を受けるなんてとんでもない!)という人は、通常日程を選べばいいでしょう。
現時点でわかっていることは、以上です。公式に追加情報があれば、再度、アップする予定です。
2022年12月13日 10:46 AM
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