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第2種電気工事士 学科試験のCBT方式(パソコン試験)とは?‐メリット・デメリット・最大活用法

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

第2種電気工事士試験に、令和5年度(2023年度)より、学科試験に「CBT(Computer Based Testing)方式」が新しく導入される。当該CBT方式は、本年度の令和6年度(2024年度)試験にも継続して導入されている。当該CBT方式について、受験生の立場より、その内容・メリット・デメリット・最大活用法等を説述する。わたし個人は、事情が許すならCBT方式を「選択した方がよい」です。

第2種電気工事士の学科試験に「CBT(Computer Based Testing)方式」が令和5年度(2023年度)に新しく導入され、本年度(令和6年度:2024年度)も、継続して行われます。

当該CBT方式ですが、一口で言えば、「パソコン試験」です。

マークシートに代わって、主催者の指定する試験会場にて、パソコンで解答するといった体です。(自宅でのオンライン受験ではないので、注意してください。

さて、当該CBT方式ですが、結論から言うと、以下に…、

筆記方式の試験日(上期:5/26、下期:10/27)に、どうしても受験できない人。

実力者(直近過去問でコンスタントに8~9割取れる人、過去に2~3回受験経験があって“もはや”手慣れた人など。)

…該当する方は、CBT方式を受ける価値が大いにあると思います。

ところで、「わたし」の意見ですが、事情が許すなら、CBT方式を受けることを“推奨”します。

理由は、後述するように、「技能試験の勉強に、“最大1か月”早く着手できるので、技能試験のリスクを下げることができるから」です。

以前は、わざわざCBTなんて受けなくていいじゃんと思ってましたが、上記メリットに気づいてからは、「受けるのを推奨」するようになってます。

なお、とっとと本ページの要約を知りたい人は、当該ページ最後の「CBT方式最大活用法」をお読みください。

第2種電気工事士 CBT方式のメリット1‐利便性

CBT方式(パソコン試験)のメリットは、公式の資料が言うように、試験に関する場所・時間の利便性が増すところです。

これまでの筆記試験は、「○月×日 △時~。〇〇ビル××階△△室」といったように、試験日・試験時間・試験場所が『一律固定』されていましたが、CBT方式だと、ある一定の期間内なら、日時・場所を『選択可能』になります。

公式の資料に拠ると…、

「・予約枠に空きがあれば、全国どのCBT会場でも予約をすることができます。」

「・CBT 方式は、試験日の3日前まで試験会場及び試験日時の変更が可能です。」

…となっています。

身体の空いた日・時間、都合の良い場所で受験できるので、格段にスケジュール管理が楽になります。

出張等の多い人でも、安心して試験に臨めます。

第2種電気工事士 CBT方式のメリット2‐技能に早く着手できる

第2種電気工事士のCBT方式の第2のメリットですが、「技能に早く着手できる」ところです。

当該CBT方式の開催期間ですが、令和6年度(2024年度)試験だと…、

「上期試験:4 月 22 日(月)~5 月 9 日(木)(18日間)

「下期試験:9 月 20 日(金)~10 月 7 日(月)(18日間)

…となっています。

これに対して、通常の学科試験(つまり、筆記方式)は…、

「上期試験:5 月 26 日(日)

「下期試験:10 月 27 日(日)

…となっています。

よって、CBT方式だと、筆記方式に比べて、「2~4週間強(17日~33日)」ほど、早く試験を受けることになります。

CBT方式の場合、試験後に正解数がわかるので、そこで、即、受かったかどうかが判明します。(正解数は、マイページでも確認できます。)

よって、受かっていれば、その日から、本腰を入れて技能試験の勉強ができる、ってな塩梅です。

第2種電気工事士の独学」でも述べているのですが、技能試験は、1つもミスのできない試験のため、精神的にきついです。

正直、学科試験と技能試験、どっちが厳しいかと言うと、後者の技能試験です。欠陥1つ(ミス1つ)で即落ちするの試験だからです。

学科は、こういうとアレですが、4割も間違ってもいいので、てきとーでも受かる可能性があるのですが、技能は、てきとーだと絶対に受かりません。よって、技能試験の方に、時間を大きく割くべき、といった塩梅です。

また、技能は、“実技”の試験なので、練習時間が多くある方が絶対的に有利です。

技能の勉強時間が最大で1ヶ月伸びるのは、圧倒的なメリットかと思います

受験経験者として、余裕をもって技能を勉強できるのは、“精神的”にとても大きいと思います。

CBT方式のデメリット

CBT方式のデメリットは、先に挙げたことの「反対」です。

CBT方式のデメリットは、学科の試験日が繰り上げられる(時間的に、早くなってしまう)点です。

CBT方式だと、通常よりも、「約2~4週間強(約17日~33日)」ほど、試験日が早くなるので、その分だけ、学科試験の勉強期間が短くなってしまいます。

繰り返しますが、当該CBT方式の開催期間は、令和6年度(2024年度)試験だと…、

「上期試験:4 月 22 日(月)~5 月 9 日(木)(18日間)」

「下期試験:9 月 20 日(金)~10 月 7 日(月)(18日間)

…となっています。

これに対して、通常の筆記試験は…、

「上期試験:5 月 26 日(日)

「下期試験:10 月 27 日(日)

…となっています。

よって、CBT方式だと、筆記方式に比べて、「2~4週間強(17日~33日)」ほど、早く試験を受けないといけなくなってしまう計算です。

学科の勉強が進んでない人、遅れがちの人にとっては、試験勉強期間の短縮は、大きなリスクです。

第2種電気工事士のCBT方式まとめ‐CBT方式をどうしたらいいのか?

最初に述べたように、通常の日程では本試験が受けられない人や、学科マスターの実力者は、積極的にCBT方式を選びましょう。

学科試験ですが、こういうとアレですが、ある程度まで行くと、実力は、頭打ちとなります。

先述したように、直近のPDF過去問で80点前後(40問前後の正解)が取れているなら、穏当に受かります。よって、CBT方式でさっさと学科試験を済ませて、余った時間で技能試験の勉強を開始するというのが、現時点で、最も効率がいいです。

(直近のPDF過去問は、こちら→第2種電気工事士 公式過去問+解説 インデックス

対して、別に技能試験を急ぎたくない人、学科の勉強が遅れがちな人・苦手な人、そのほか、嫌なことは先送りしたい人は、これまで通りの筆記方式を選べばいいでしょう。

無理からCBT方式を選ぶ必要はないです。

わたし的には、先述したように、実力や時間が許すなら、CBT方式で受けて、さっさと技能に臨むべき、と考えています。

しかし、先述したように、学科の勉強が遅れがちな人が、わざわざ学科の勉強期間が短くなるCBT方式を選ぶ理由はありません。

皆さんの状況に応じて、CBT方式で受けるかどうか、考えてみてください。

補足‐期間内なら筆記にできる

CBT方式は、何気に自由度が高く、たとえ、CBT方式を選んで試験会場等を予約しても、申請期限内ならば、その予約を解除して、元の「筆記方式」に戻ることも可能です。

「令和6年度第二種電気工事士上期 学科試験(CBT方式)‐https://cbt-s.com/examinee/examination/r6_ecee_denko2-1_cbt」によると…、

筆記方式への変更方法・・・改めて筆記方式へ変更する場合は、受験者マイページ「筆記方式へ変更」ボタンより申請してください。」

「※筆記方式へ変更すると、予約したCBT方式の席は予約解除されます。試験申込の取消ではありませんのでご注意ください。」

「※CBT方式への変更期間中の申請が必要となります」

…とあります。

こんな次第で、一度、CBT方式を選ぶと、絶対にCBT方式でないとダメってなわけではないです。(繰り返しますが、CBT→筆記への変更できる期間(申請期限)は、“7日間”と短いので、注意してください。

このあたり、結構柔軟なので、頭を柔らかくして、考えてみてください。

CBT方式最大活用法

ざっくり、現時点での結論を言うと…、

CBT方式だと、筆記方式より、最大1カ月早く技能の勉強を始めることができるので、技能試験の練習時間を多く取れる。練習的に余裕が生まれ、精神的にけっこうラクになる。

CBT方式には、はやめ試験を受けないといけないデメリットもあるが、学科の試験勉強を、上期なら2~3月から(下期なら6~7月から)始めれば、勉強時間を十分に確保できるので、デメリットを帳消しにできる。

「初めて第2種電気工事士を受ける人は、可能ならば、2~3月から(下期なら6~7月から)、学科の勉強を始めて、CBT方式を選べばよい。」

「受験経験者など、ある程度の実力者(直近のPDF過去問で7~8割は取れている人)なら、CBT方式のデメリットは、ほとんどないので、CBT方式を選ぶ。」

「学科の着手に出遅れた人、学科の進捗が遅い人等々は、無理して、CBT方式にしなくてよい。」

…ってな次第です。

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