第2種電気工事士(2電工)の技能試験に落ちた場合の教材の買い替えについて述べたページ。無駄な出費を抑えるためのページ。基本的に、「工具」の買い替えは、必要ない。「ケーブル」は、足りなければ、追加購入。「テキスト」と「器具」等は、候補問題が大幅に変わったら買い換えるが、その可能性は低い。よって、ほぼ、再利用可能。
ご存じのように、2電工試験は、「上期と下期」の「2回」、受験することができます。
んなもんで、上期の技能に落ちても、すぐさま、下期の技能を受験することができます。
そして、上期と下期とでは、候補問題に変わりありません。
よって、テキストと工具、器具・材料は、そっくりそのまま、再利用可能です。
しかしながら、上期の試験勉強で使った分だけ、ケーブル類が不足しているはずです。
通販では、ケーブルのみの販売も行なっているので、それを購入します。値段が一桁違うので、すぐわかるかと思います。
なお、ケーブル類は、ホームセンター等でも取り扱っているので、不足している分だけ、買いにいくのも一手です。
下期の技能に落ちた場合、テキスト等の買い替えは、「1月中旬」まで様子を見ます。
というのも、技能試験の候補問題は、例年1月中旬に公表されるからです。
さて、当該候補問題ですが、変わる年度と、変わらない年度があります、
候補問題が変わってないようなら、技能試験は、“実質、同じ”なので、テキストや器具類を買い替える必要はありません。
手許にあるほとんどの教材類は、次年度の試験に再利用可能です。
ただ、ケーブル類が不足しているはずです。
ですから、通販の「ホーザン(HOZAN) 第2種電気工事士 電線セット」や、ホームセンター等でケーブルを追加購入しましょう。
まずもって、「候補問題」の変更ですが、「軽い変更」と「超絶大きな変更」の2種類があります。
候補問題の改定は、ほぼほぼ、前者の「軽い変更」です。一番可能性が高いので、まずは、こちらを参考にしてください。
後者の「超絶大きな変更」は、まあまず起きないので、ざっと見ておいてください。
「軽い変更」は、候補問題のほとんどに変更はないが、一部にちょっとした作業が加えられたり、減らされたりした改定です。
たとえば、候補問題の番号が変わったり、丸形の引掛シーリングが角形に変えられたり、ボンド線の作業がなくなったり、アース線の作業が追加されたり、といった塩梅です。
当該軽い変更なら、テキスト・工具・教材類の買い替えは、無用なことが多いです。
改定内容に従って、新たに追加された器具等を追加すればいいです。
たとえば、令和6年度に、候補問題に「軽い変更」がありました。
2つの候補問題に、アース線の作業が追加されたのですが、軽い変更なうえに、従来の器具で対応可能なので、テキスト・工具・教材類の買い替えは、無用となっています。
参考:令和5年度以前に第2種電気工事士の技能に落ちたが、令和6年度以降の試験に再受験を考えている方に
先の落ちたのと同様に、不足したケーブルを追加購入すれば、旧セットでも間に合うはずです。
「超絶大きな変更」は、すべての候補問題の作業が一新するような、大きな改定です。
安心してください。当該超絶大きな変更は、滅多矢鱈に生じません。ちなみに、わたしは、まだ、経験していません。
しかしながら、候補問題の大変更の可能性を捨てきれないので、起きたときの対応策を述べておきます。
まず、テキストは、買い替え一択です。
大変更の場合、旧テキストでは、お手本になりません。「答え」がないのと一緒のため、買い替えなくてはなりません。
買い替えるテキストは、かつて自分が使っていたシリーズの新版でもいいですし、「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」や「第二種電気工事士技能試験イラストAtoZ」とかの定評系のテキストでもいいです。
これらのテキストなら、十分に新しいお手本となるでしょう。
次に、VVFストリッパといった工具の買い替えは、“ほぼ”無用です。
電気工事に使う工具が根底から変わることは、まず「ない」からです。
改定によって、新たに必要となる工具が発生したときに、それを新規追加すればいいです。
こんな次第で、工具全ての買い替えは、しなくていい、といった次第です。
最後に、ケーブル類やスイッチ類の教材類は、買い替えした方がいいでしょう。
新旧のセットを比較して、多少の追加購入で済みそうなら、そうするのもいいですが、以前の候補問題と、新しい候補問題とが全く異なるようなら、新しい教材セットに買い替えた方が無難です。
作業の途中で、アレがないコレがないで中断してしまい、買いに行くのは、非常に面倒です。集中力がガチ切れします。
万全を期したい人や、どれが使えてどれが使えないかをいちいち調べるのが面倒な人は、まとめてドンで買い替えましょう。安心や手間がお金で買えるなら、そうすべきです。
参考:技能試験の教材
第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。
とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものもあるので、参考にしてください。
高評価だったのは、まず、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。
利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。
独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。
わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。
独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。
次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。
多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。
これは、独学に関係なく、有用かと思います。
さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、
・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用
…です。
クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。
んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。
なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。
独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
教材にお金を惜しんではいけません。
なお、先の補助教材の使用感・レビュー等のある方、よろしければ、「当方のTwitter」や「メール」に、ご一報願います。
最後に、ASITAKAさん、情報提供ありがとうございました。
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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