45問‐H30下期筆記の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第45問は、「図記号」を問う写真鑑別です。選択肢を残り2つまでは絞れますが、最終解答を出すのが困難です。テキストにも載っていない難問の類ですので、間違っても仕方がありません。運否天賦で解答しましょう。

45問‐図記号写真鑑別

 

 (クリックして拡大。)

 本問のレベルは「難」です。

 問題の言う「図記号」は、以下の画像のところです。

 

 配線図の資料(全体像)は、「こちら」です。

 本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。

解説1

 図示された図記号が問われています。

 当該図記号は、「リモコンリレー」です。

 よって、明らかに間違いの選択肢の「イ」と「ロ」は、誤りとなります。

 選択肢イは、「リモコントランス」です。図記号は、「○の中にT、R」です。

 選択肢ロは、「タイムスイッチ」です。図記号は、「□の中にTS」です。

 これで、残るのは、選択肢の「ハ」と「ニ」となります。

解説2

 選択肢の「ハ」と「ニ」も、ともに、「リモコンリレー」です。

 両方とも、同じように見えますが、違うところがあります。

 

 赤線で囲んだところを、目を凝らしてみると、「ハ」のほうは「単極」で、「ニ」のほうは「2極」であることがわかります。

解説3

 んでは、当該リモコンリレーをたどっていきます。

 そうすると…、

 

 …ってな感じで、「100V/200V」の配線であることがわかります。

 よって、「ニ」の「2極」の方を使用するってな塩梅です。

できなくても仕方がない

 本問は、過去問にもないし、テキストにも記載の“少ない”事項なので、解答に骨折ったと思います。

 ぶっちゃけ、できなくても仕方がありません。

 本試験にて、このような問題に遭遇したら、判別できる選択肢に尽力して、あとは、『運』で解答するのみです。

 先に見たように、選択肢の「イ」と「ロ」は、明らかに間違いなので、即断に、正否が付きます。

 最終解答は、わからないので、好きな方の選択肢を、マークすればいいでしょう。

 完答はできませんが、それでも、「50%」の確率で、正解を引けます。

 2電工試験では、例年、2~3問は、難問が出題されています。難問に拘泥するのは、時間の無駄です。

 できるところまで駒を進めたら、「運頼み」で解答して、他の問題に、活路を見出しましょう。

答え

 こうした次第で、答えは…、

 正解:ニ

 …と相なります。

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筆記過去問リスト

 第1問から第30問までは、「一般問題」です。

 第31問から第50問までは、「配線図」です。

一般問題

 1問:合成抵抗・・・「ふつう」。文系可。

 2問:交流回路・・・「ふつう」。

 3問:抵抗値・・・「ふつう」。

 4問:熱量・・・「ふつう」。文系可

 5問:スター(Y)結線・・・「難」。

 6問:電圧降下・・・「ふつう」。文系可。

 7問:三線電圧・・・「ふつう」。取れる問題。

 8問:許容電流計算・・・「ふつう」。取れる。

 9問:許容電流・・・「ふつう」。文系取れる。

 10問:分岐回路設計・・・「ふつう」。ド定番。

 11問:漏電遮断器・・・「やや難」。

 12問:地中配線・・・「ふつう」。

 13問:回転速度Ns・・・「ふつう」。

 14問:工具・・・「ふつう」。絶対レベル。

 15問:太陽電池発電・・・「やや難」。

 16問:ケーブル写真・・・「やさしい」。

 17問:器具写真・・・「ふつう」。取れる問題。

 18問:工具写真・・・「やさしい」。基礎。

 19問:電線接続・・・「ふつう」。

 20問:貫通工事・・・「ふつう」。

 21問:施工場所・・・「ふつう」。

 22問:D種接地工事・・・「ふつう」。取れる問題。

 23問:電流減少係数・・・「やさしい」。絶対レベル。

 24問:回路計操作・・・「やや難」。

 25問:対地電圧・・・「やや難」。

 26問:接地抵抗計・・・「ふつう」。取れる。

 27問:開閉器・・・「やや難」。取れる問題。

 28問:電気工事士法・・・「ふつう」。取る。

 29問:電気用品安全法・・・「ふつう」。取る。

 30問:電気設備技術基準・・・「ふつう」。取る。

配線図

 31問:自動点滅器・・・「やさしい」。

 32問:図記号・・・「ふつう」。

 33問:図記号2・・・「ふつう」。基本問題。

 34問:コンセント・・・「ふつう」。

 35問:電線管図記号・・・「やや難」。

 36問:接地抵抗許容値・・・「ふつう」。絶対レベル。

 37問:図記号・・・「ふつう」。

 38問:絶縁抵抗・・・「ふつう」。

 39問:図記号目的・・・「難」。

 40問:最少電線本数・・・「難」。

 41問:スリーブ当て・・・「難」。

 42問:電線管接続・・・「ふつう」。

 43問:器具写真・・・「ふつう」。

 44問:計測器・・・「やさしい」。

 45問:図記号・・・「難」。

 46問:圧着工具・・・「ふつう」。

 47問:スイッチ・・・「ふつう」。

 48問:リングスリーブ・・・「難」。

 49問:差込形コネクタ・・・「難」。

 50問:未使用コンセント・・・「ふつう」。1点取れる。

合格の生命線‐独学向け教材

 

 憶えられない、点数が伸びない、よく間違える、実力が付かない、何やってんのかわからないという人は、教材を見直してみてください。

 独学向けの良質な教材を使うことこそ、独学合格の“肝”です。

 教材の詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、

 筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」を、

 筆記用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」を使います。

 技能のテキストは、写真の多い「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、

 技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、

 技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。

 (教材には「年度」対応があるので、必ず、自分の受ける年になっているか、確認してください。

 (「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)

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PDF過去問の閲覧

 

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 先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

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