第24問は、筆記の定番論点の「回路計」の問題です。回路計の操作方法を問うているのですが、テキストでは、ここまで記載されていないはずです。そのため、焦るかもしれませんが、よく選択肢を読めば、解けるはずです。2電工でも、こういう問題が出るようになっているので、傾向把握の一環として、解いておきましょう。
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本問のレベルは「やや難」です。
一見すると、見たことのない記述のため、冷や汗をかくかもしれません。
しかし、常識を働かせて、選択肢を読み込めば、“おかしな選択肢”を見つけ出せます。
今後も、こういう“推理的”な問題が出そうなので、要領を掴んでおきましょう。
「こんなの知らん!→即、捨てる」は、もったいないので、少しはあがいてください。
本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。
回路計(テスタ)ですが、当該測定器は、『電流』『電圧』『抵抗』を測定する計測器です。
本問は、その操作を問うています。
常識を働かせつつ、選択肢を読んでいってください。今後、同じような問題が出る可能性があるので、傾向把握の一環です。
選択肢イの「回路計の電池容量が正常であることを確認する。」ですが、正しい記述と言えそうです。
電池なりバッテリーなりが減っていると、器械そのものが動きません。
常識的に推理して、正しいと判別します。
よって、本選択肢は、「○」と相なります。
選択肢ロの「抵抗測定レンジを切り換える。被測定物の概略値が想定される場合は、測定レンジの倍率を正しいものにする。」ですが、正しい記述と言えそうです。
選択肢の前半部分ですが、回路計には、レンジ切換用のダイヤルがあります。よって、正しそうです。
んで、後半部分ですが、これも、誤りといった雰囲気がありません。そうだろうね、という感じです。
変なところもないので、常識的に推理して、本選択肢は、「正しい」と判別します。
よって、本選択肢は、「○」と相なります。
選択肢ハの「赤と黒の測定端子(テストリード)を短絡し、指針が0Ωになるよう調整する。」ですが、正しい記述と言えそうです。
回路計の詳細は、わからないですが、こういう操作をしそうです。
興味のある人は、各メーカーの回路計の取扱説明書に当たってください。
よって、本選択肢は、「○」とします。
選択肢ニの「非測定物に、赤と黒の測定端子(テストリード)を接続し、そのときの指示値を読む。なお、測定レンジに倍率表示がある場合は、読んだ指示値を倍率で割って測定値とする。」ですが、 なんだか、変な記述です。
前半の「非測定物に、赤と黒の測定端子(テストリード)を接続し、そのときの指示値を読む。」は、変ではありません。
そうするだろうという、推定が成り立ちます。
問題は、後半の「測定レンジに倍率表示がある場合は、読んだ指示値を倍率で割って測定値とする。」です。
「倍率」なのですから、普通は、“掛ける”のではないでしょうか?
本選択肢は、「割って測定値とする」とあり、ここがおかしいといえます。
よって、本選択肢は、「×」と相なります。
本問のような、回路計の使い方は、テキストには載っていないと思われます。
んなもんで、「常識」を働かせつつ、答えを推理していくことになります。
一見して知らない内容でも、取り敢えずは、落ち着いて、選択肢を読んでいってください。
んで、(アレ、おかしいな?!)という『勘』を大事に、解答して下さい。大概、その『勘』で合っていることが大半です。
また、こういう問題は、他の受験生も、同様に解けません。
考えても、(わかんねえな)となったら、さっさと次の問題に駒を進めましょう。
ぜんぶ解いた後で、ゆっくり考えればいいです。
正解:ニ
…と相なります
第1問から第30問までは、「一般問題」です。
第31問から第50問までは、「配線図」です。
1問:合成抵抗・・・「ふつう」。文系可。
2問:交流回路・・・「ふつう」。
3問:抵抗値・・・「ふつう」。
4問:熱量・・・「ふつう」。文系可
5問:スター(Y)結線・・・「難」。
6問:電圧降下・・・「ふつう」。文系可。
7問:三線電圧・・・「ふつう」。取れる問題。
8問:許容電流計算・・・「ふつう」。取れる。
9問:許容電流・・・「ふつう」。文系取れる。
10問:分岐回路設計・・・「ふつう」。ド定番。
11問:漏電遮断器・・・「やや難」。
12問:地中配線・・・「ふつう」。
13問:回転速度Ns・・・「ふつう」。
14問:工具・・・「ふつう」。絶対レベル。
15問:太陽電池発電・・・「やや難」。
16問:ケーブル写真・・・「やさしい」。
17問:器具写真・・・「ふつう」。取れる問題。
18問:工具写真・・・「やさしい」。基礎。
19問:電線接続・・・「ふつう」。
20問:貫通工事・・・「ふつう」。
21問:施工場所・・・「ふつう」。
22問:D種接地工事・・・「ふつう」。取れる問題。
23問:電流減少係数・・・「やさしい」。絶対レベル。
24問:回路計操作・・・「やや難」。
25問:対地電圧・・・「やや難」。
26問:接地抵抗計・・・「ふつう」。取れる。
27問:開閉器・・・「やや難」。取れる問題。
28問:電気工事士法・・・「ふつう」。取る。
29問:電気用品安全法・・・「ふつう」。取る。
30問:電気設備技術基準・・・「ふつう」。取る。
31問:自動点滅器・・・「やさしい」。
32問:図記号・・・「ふつう」。
33問:図記号2・・・「ふつう」。基本問題。
34問:コンセント・・・「ふつう」。
35問:電線管図記号・・・「やや難」。
36問:接地抵抗許容値・・・「ふつう」。絶対レベル。
37問:図記号・・・「ふつう」。
38問:絶縁抵抗・・・「ふつう」。
39問:図記号目的・・・「難」。
40問:最少電線本数・・・「難」。
41問:スリーブ当て・・・「難」。
42問:電線管接続・・・「ふつう」。
43問:器具写真・・・「ふつう」。
44問:計測器・・・「やさしい」。
45問:図記号・・・「難」。
46問:圧着工具・・・「ふつう」。
47問:スイッチ・・・「ふつう」。
48問:リングスリーブ・・・「難」。
49問:差込形コネクタ・・・「難」。
50問:未使用コンセント・・・「ふつう」。1点取れる。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、危険物や消防設備士等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
わたしのようにクレカの使用が嫌いな人で、コンビニ支払いが多い人は、「Amazonギフト券(チャージタイプ)」を推薦します。
結論から言うと、「独学向けの良質な教材」を使うことが、独学合格の“キモ”です。
詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、
筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2023年版) 」を、
筆記用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2023 」を使います。
技能のテキストは、写真の多い「 2023年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、
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(教材には「年度」対応があるので、必ず、自分の受ける年になっているか、確認してください。)
(「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)
で、進み具合に応じて、独学の欠点を補う「ホーザン 合格クリップ」や、「ホーザン 合格ゲージ P-925
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先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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