第2種電気工事士の技能試験・候補問題の独学‐令和6年度(2024年度)インデックス

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第2種電気工事士 技能試験 候補問題の独学のインデックス。令和6年度(2024年度)の候補問題を文系向けに解説したページのリンクを挙げるほか、候補問題を難易度別のまとめている。技能の勉強の順番も併せて解説している。複線図についても言及。主に文系で独学者向け。

第2種電気工事士 技能試験 候補問題の独学

  1. 第2種電気工事士 技能試験 候補問題リスト(リンク)
  2. 第2種電気工事士 技能の独学:複線図について
  3. 第2種電気工事士 技能の独学:必読ではないけれど
  4. 【結論】とりあえず結論‐候補問題 難易度一覧
  5. 【最難関 候補問題】No.11
  6. 【難関 候補問題】No.1、No.6、No.7、No.12
  7. 【かんたん・やさしい候補問題】そんなに気にしなくてよい
  8. はじめて勉強する序盤は、この順番
  9. 中盤・終盤は、この順番
  10. 第2種電気工事士 技能独学ノウハウ:勉強時間が足りない
  11. 第2種電気工事士 技能独学ノウハウ:不安があるなら、プロの真似
  12. 【補助教材】独学向け教材

第2種電気工事士 技能試験 候補問題リスト(リンク)

 第2種電気工事士の技能試験の候補問題を見ていく前に、超ド級の注意事項です。

 電動工具(小型充電式電動ドライバ、家庭用電気ドライバ、ペン型インパクトドライバ、インパクトドライバ)を使わないでください。

 本試験では、電動工具の使用ができません。使うと失格になります。

 そして、です。

 本試験では、たとえ、“電源をオフ”にしても、電動工具を使うことができません。

 このことについては、公式で何度も広報されています。

 よって、各候補問題の練習に電動工具を使うと、まったく練習になりません。ノーマルのドライバで作業を行ってください。

 独学だと、こういう公式情報に疎くなります。注意してください。

 なお、「当方のTwitter」で、各種公式情報をつぶやいています。不安な人は、フォローしておいてください。

 んでは、令和6年度(2024年度)の技能試験の候補問題です。

第2種電気工事士 技能試験・候補問題 令和6年度

 技能独学インデックス

 複線図書き方インデックス

 No.1:位置表示灯

 No.2:確認表示灯(常時点灯)

 No.3:タイムスイッチ(TS)

 No.4:三相3線式200V

 No.5:20A 250Vコンセント

 No.6:3路スイッチ

 No.7:4路スイッチ

 No.8:リモコンリレー

 No.9:EET

 No.10:確認表示灯(同時点滅)

 No.11:ねじなし管

 No.12:PF管

 No.13:自動点滅器(A)

第2種電気工事士 技能の独学:複線図について

 第2種電気工事士の技能試験の候補問題の作業に当たっては、「複線図」を書く必要があります。

 当該「複線図」ですが、文系の方で特に独学だと、戸惑うものがあります。

 よって、文系独学者向けに、その書き方と完成図を、個別のページにまとめています。

 「複線図」が(いまいちわからんなー)という人は、「第2種電気工事士 技能試験 候補問題 複線図の独学 インデックス」を、参考にしてください。

第2種電気工事士 技能の独学:必読ではないけれど

 第2種電気工事士の技能試験ですが、例年、候補問題そのまんま(テキストそのまま)が出題されています。

 しかし、なのです。

 “本試験では、候補問題と絶対に同じものが出ると公言されていないので”、「問題文は命取り‐絶対的注意事項」は、読んでおいて欲しいです。

 独学だと、ついつい疎かになるので、注意してください。

 次に、作業“前”のヒントとして、「電源線で準備運動‐こころとゆびを慣らす」も、一読願います。

 独学だと、こういう“実際”的なノウハウに欠けるので、参考にしてください。

 上記ページは、慣れたら無用ですが、序盤では、大いに意味があると思います。

【結論】とりあえず結論‐候補問題 難易度一覧

 候補問題で絶対注意なのが最難関の「No.11」で、要注意なのが「No.1、No.6、No.7、No.12」です。

 これら、「No.11」と「No.1、No.6、No.7、No.12」は、固有部分が実に厄介なので、徹底して練習しておく必要があります。

 上記「No.11」と「No.1、No.6、No.7、No.12」のテキストのページには、付箋を貼っておいて、気になったら、すぐ確認・すぐ練習できるようにしておきましょう。

 ホント、「No.11」と「No.1、6、7、12」は、ガチンコにヤバイ問題で、練習不足だと、まず間違いなく落ちます。

 まず、最難関候補問題のリンクを挙げると…、

 …です。

 次いで、難関候補問題のリンクは…、

 …です。

 まずもって、すべての候補問題に、等しく全力を尽くす必要はありません。

 上述した5つの候補問題には、時間と労力を大きく割いて、徹底練習してください。

 これ以外の候補問題は、正直、何とでもなるので、ざっくりでいいです。

【最難関 候補問題】No.11

 令和6年度(2024年度)の第2種電気工事士・技能試験の候補問題で、最も念入りに練習しておかねばならないのは、先に述べたように、「候補問題 No.11」です。

 参考:No.11:ねじなし管

 本問が、凶悪かつヤバイのは、『ボンド線』が出題される可能性があるからです。

 当該ボンド線の存在が、No.11を、配偶者なみに厄介な存在としています。

 まず、当該ボンド線は、厄介なことに、「7箇所」も「欠陥」が取られるところで、間違えられないところです。

 

 しかも、ボンド線の作業は、細かいものが多く、たとえば、「ボンド線を輪作りする」や「ボンド止めねじで、ボンド線を挟んで、固定する」、「ボンド線の先端を出して切断する」など、作業そのものも、手を焼くのです。

 そのうえ、当該ボンド線は、当該No.11にしか登場しないため、練習不足で手薄になりがちです。

 これは私事ですが、当該No.11を、「ボンド線あり」の条件で組み立てた場合、技能試験直前の、最も実力が充実していたときでさえ、制限時間ギリギリの「40分」もかかりました。

 つまり、ボンド線があるだけで、大幅に作業時間が増え、結果として、「見直し時間」が割を食うのであります。

 「見直し時間」は、ケアレスミスや誤りを発見する、試験時間中、最も重要な「とき」です。おおむね、見直しの際に、致命的な誤りを発見し、修正し、何とか合格に滑り込めるのであります。(当方、経験者です。)

 「見直し時間」が少ないと、それだけ、欠陥の発見・修正ができなくなるので、不合格の危険性が、このうえなく増すのであります。

「省略」されないかもしれないから、手を抜けない

 さて、当該ボンド線ですが、例年、「省略」となっています。

 しかし、公式が公表している「欠陥の判断基準」には、下の画像の「欠陥」箇所に、「ボンド線」が掲載されています。

 

 そのため、「出題されても文句が言えない」のであります。

 第2種電気工事士は、やや難化しており、試験制度も少しずつ変っているため、いつ、『ボンド線』が出題されるか、わかったものではありません。

 もし、無対策・無練習だと、ボンド線が出た時点で、不合格確定です。

 ですから、保険の意味で、どうしても、ボンド線を、練習せざるを得ません。

No.11は、それ以外も、ヤバイ

 No.11ですが、先に見た「ボンド線」以外に、「ねじなし管」の作業もメンドウです。

 「ねじなし管」には、「絶縁ブッシング」と「ロックナット」の、2大欠陥エリアがあり、とても厄介です。

 こんな次第で、候補問題11は、本当に『欠陥』ポイントだらけで、かつ、難施工ばかりで、ヤバさ極まります。

 No.11は、『全13問』の候補問題中、最も厄介な『ガチ最難関』です。

 お使いのテキストのNo.11のところは、大きな付箋を貼り付けて、何度も練習できるようにしておきましょう。

 ボンド線は言うまでもなく、苦手なところ・間違ったところは、最低『5回以上』は、組み立てましょう。

 候補問題のNo.11だけは、絶対に甘く見てはいけません。

【難関 候補問題】No.1、No.6、No.7、No.12

 令和6年度(2024年度)の第2種電気工事士・技能試験の候補問題で、難関なのは、「No.1・No.6・No.7・No.12」です。

 『どこがヤバイ』のか、ヤバい順に、その理由を見ていきます。

候補問題 No.12のヤバい理由

 難関の候補問題のうち、気をつけるべき筆頭は、「No.12」です。

 そのわけは、「PF管」があるからです。

 参考:No.12:PF管

 当該作業では、工具の「ウォータポンププライヤ」を使うので、当該工具に慣れていないと、かなり手間取ってしまいます。

 手間取るだけならいいのですが、力を入れすぎて、ロックナットを「なめて」しまうと、損壊の「欠陥」を取られかねません。

 ロックナットの施工には、3箇所も「欠陥」があり、まったく気の抜けない作業となっています。

 「No.12」も、しっかり練習しないと落ちる問題です。

 特に、ロックナットの『裏表』には、注意してください。見落としがちな「欠陥」ポイントです。

候補問題 No.6・No.7のヤバい理由

 次に注意すべき候補問題は、「No.6」と「No.7」です。

 候補問題No.6には、難論点の「3路スイッチ」があります。

 候補問題No.7には、「4路スイッチ」が鎮座しています。

 両候補問題とも、練習不足だと、時間切れで100%落ちます。

 何回も何回も、練習しておく必要があります。

 なお、No.6には、ここでしか出ないレア器具「露出型コンセント」があるので、個別的な練習が必要です。

 このように、No.6とNo.7もヤバイので、苦手意識が磨り減るまで、練習を重ねてください。

 参考:No.6:3路スイッチ

 参考:No.7:4路スイッチ

候補問題 No.1のヤバい理由

 さて、残る候補問題は、「No.1」ですが、本問には、スイッチが『3つ』も出てきます。

 このため、接続ミスが続出する、受験生キラーの問題となっています。

 練習不足だと、ついウッカリして、異なるスイッチとケーブルとを接続し、「誤接続」で、不合格の憂き目に遭います。

 No.1は、しっかり練習していないと、即、パニックに落ちります。

 文系ド素人最強の技「指差し確認」の練習も兼ねて、何回も解いておくべきです。

 落ち着いてやれば大丈夫なのですが、本試験では“絶対に”落ち着かないので、「焦っている自分」を想定して、練習に臨んでください。

 参考:No.1:位置表示灯

【かんたん・やさしい候補問題】そんなに気にしなくてよい

 最難関・難関以外の候補問題は、「No.2、No.3、No.4、No.5、No.8、No.9、No.10、No.13」です。

 当該候補問題の難易度は、「かんたん・やさしい」です。

 というのも、これらは、「他の候補問題を解くうちに、自然とできてしまう」ものだったり、「端子台を使うので、そこんとこだけ念入りにやっておけば、事が済む」ものだったりする次第です。

 全体を1~2回組み立てたら、後は、固有部分や不安のあるところだけを、集中して練習しておけば、まあ、大丈夫です。

 ふつう・やさしい候補問題のリンクは…、

 …です。

 油断は大敵ですが、固有部分だけに絞って練習しておけば、まあ大丈夫でしょう。

 こういうとアレですが、本試験では、上述の“やさしーい”候補問題に当たることを祈りましょう。

はじめて勉強する序盤は、この順番

 まずもって、候補問題のNo.どおりに、組み立てていく必要は、まったくありません。

 先に見たように、候補問題のNo.1からNo.13までですが、そこそこ難易度の高低があるので、最初は、かんたんなものから組んでいくべきです。

 さて、技能の候補問題の難易度をまとめると…、

 最難関なのが「No.11」。

 難関なのが「No.1、No.6、No.7、No.12」。

 そして、比較的やさしいのは、「No.2、No.3、No.4、No.5、No.8、No.9、No.10、No.13」。

 …でした。

 上記リストを「逆」にしたのが、はじめて勉強する序盤の「順番」になります。

 つまり、慣れないうちは、かんたん・やさしい「No.2、No.3、No.4、No.5、No.8、No.9、No.10、No.13」に着手します。

 ほいで、勝手や要領に慣れてきたら、難関の「No.1、6、7、12」に挑戦します。

 自信が付き始めたら、最難関の「No.11」に、手をつければいい、ってな次第です。

 最初に難しいものに手を付けると、配偶者なみに手を焼くし、自信も失ってしまうので、まずは、「かんたん・やさしい」候補問題から、始めてください。

 重複しますが、リンクを挙げると、まずは、「かんたん・やさしい」候補問題の…、

 …これらから組んでいって…、

 …んで、ある程度、要領がつかめたら、難関の…、

 …に着手します。

 ほいで、最後あたりに、ラスボスの「No.11:ねじなし管」に挑戦、ってな次第です。

中盤・終盤は、この順番

 中盤・終盤の技能の独学について述べておきます。

 試験の中盤・終盤では、最もヤバイ「No.11」が“完璧”になるまで練習します。

 次いで、「No.1、No.6、No.7、No.12」の固有部分や不安のあるところの練習を行います。

 残る「No.2、No.3、No.4、No.5、No.8、No.9、No.10、No.13」は、ポイントを確認したり、個別事項をチョメチョメするだけです。

 中盤・序盤となると、「できるものは、まずできる状態」になっているので、各候補問題のぜんぶがぜんぶを組み立てる必要は、「ない」です。

 部分・ポイントに絞って、練習しましょう。

第2種電気工事士 技能独学ノウハウ:勉強時間が足りない

 第2種電気工事士の技能を独学で進めているが、仕事が忙しいなどで、勉強時間が足りない人向けのノウハウです。

 時間がないなら、候補問題のぜんぶを作るのではなく、各問題の固有部分だけ、練習します。

 候補問題は全部で13問ありますが、被っている作業がたくさんあります。

 たとえば、ランプレセプタクルの作業や、ケーブルの採寸などは、どの候補問題でもやるので、すぐに上達します。

 できるようになったら、後は、単なる「重複する作業」なだけです。

 こういうものに、時間を割く必要性は、皆無です。

 んなもんで、省略します。

 その省略して捻出した時間を、候補問題の個々の固有部分に充てます。

 固有部分だけなら、15分前後で済みます。

 漫然とすべてをやらず、各問題の固有部分に絞って、練習してみてください。時間効率は、はるかにいいです。

第2種電気工事士 技能独学ノウハウ:不安があるなら暗記

 第2種電気工事士の技能試験は、実技試験のため、文系・ド素人の方は、独学だと(これでいいのか?!)的な、一抹の不安があるものです。こうした方へのノウハウです。

 不安を払拭したいなら、テキストの作り方を『暗記』してください。

 たとえば、No.2の「確認表示灯の常時点灯」と、No.10の「確認表示灯の同時点滅」は、作り方を暗記すれば、自信を持って作業できます。

 端子台のある問題なら、つなぎ方や接続方法を暗記すれば、即、作業を終えることができます。

 面倒な三路スイッチや四路スイッチも、作り方を暗記していれば、何とか凌げます。

 例年、技能試験では、候補問題がそのままで出題されるので、『暗記』で何とかなってしまうのです。

 ド素人の考えることなど、高が知れています。

 アレコレ考えるよりも、テキストに載っている作り方や作業の順番をそっくり暗記してください。

 下手な自己流より、プロの真似です。

 わたしも、『暗記』で、技能を切り抜けた者です。

【補助教材】独学向け教材等

 最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利な補助教材を紹介します。

 たとえば…、

 「ホーザン 合格クリップ」や、

 「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、

 「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。

 絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。

PDFや動画の閲覧

 

 PDFや動画の閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 受験が終わっても、危険物や消防設備士等の過去問演習で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。

第2種電気工事士のこまごましたもの

 「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。

 先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

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