第2種電気工事士の独学‐文系ド素人でも独学合格できるノウハウ・傾向対策‐令和6年度(2024年度)試験対応

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第2種電気工事士の独学で合格をめざす方(特に、文系ド素人の人)に、必須の学科試験ノウハウ、技能試験ノウハウなど、独学に必要な情報・データを提供する。独学向けの教材の紹介のほか、独学用の学科と技能の学習計画のサンプルも。やってはいけないダメ勉強、直近試験の傾向と対策も併せて説述。再受験対策あり。公式過去問の解説ページのリンクもあり。CBT方式について加筆。

第2種電気工事士の独学ガイダンス

 

 第2種電気工事士に独学で合格するためのページです。

 第2種電気工事士は、ちゃんと独学向けの教材を準備して、情報を集め、勉強すれば、文系ド素人の方でも、独学で一発合格です。

 落ちると、再受験には、受験料とケーブル代とで計2万円弱かかるので、経済的に“まったく”面白くありません。極力、一発合格をめざしましょう。

 長文のサイトですが、独学に必要なことのほとんどは、網羅していると思います。

第2種電気工事士の独学‐インデックス

第2種電気工事士 独学【重要告知】

 第2種電気工事士を独学で進めると、公式の情報に疎くなるため、令和6年度の上期学科の受験予定の方向けに、重要な告知事項を挙げていきます。

 まずもって、令和6年度より、試験の申し込みが、原則として、「インターネット」だけになっています。

 郵送申込は、団体申込か特定の人のみになっているので、注意してください。

 さて、現時点で、コロナ関係の広報はありません。試験日・試験時間等が変更される可能性がほぼ“ない”と思われますが、何らかの事情による変更の可能性を捨てきれません。

 「当方のTwitter」でも、各種告知を行うので、心配な人は、フォローしておいてください。

ふつう告知1

 本年度も、「学科試験」に「CBT方式」があります。

 メリット等は、当ページの「【必読】CBT方式で技能の不合格リスクを下げる」を、参考にしてください。

ふつう告知2

 はじめて第2種電気工事士を受ける人には、関係ないので読み飛ばしてください。

 今年は、技能の候補問題のうち2問に“ちょっとした問題変更”があります。

 過去の技能試験に落ちた人は、「令和5年度以前に第2種電気工事士の技能に落ちたが、令和6年度以降の試験に再受験を考えている方に」を一読願います。

第2種電気工事士の独学【必須】の学科試験ノウハウ5つ+1

 第2種電気工事士の独学に当たって、文系ド素人必須の学科試験ノウハウは、以下の「5つ+1つ」です。

 なお、科目別の傾向や勉強法など、勉強方法の詳細については、「学科の勉強方法」を一読願います。

学科ノウハウ1:電気理論5問捨てる

 第2種電気工事士を独学で進める上で重要なノウハウなのですが、文系の人は、「電気理論」の「5問」を捨てます。

 文系の人は、学科試験の「電気理論」の存在に、ぞっとしているかと思います。わたしもそうでした。

 しかし、「電気理論」を全部捨てても、写真鑑別や図記号当てなど、他の論点で合格点を確保することが可能です。

 実を言うと、学科試験は、暗記と記憶が物を言う「知識問題」の方が多いのです。

 「電気理論」の論点が、どうにもわからない・相性が悪い・問題が解けないなら、全問捨てて、他の論点で活路を見出してください。

 理系の人・電気が得意な人なら、「電気理論」に問題ないはずなので、得点源としてください。

補足:電気理論

 「電気理論」ですが、ガチの全捨ては、“もったいない”と、釘を刺しておきます。

 文系鬼門の「電気理論」ですが、やりようによっては、全滅を避けることができ、“運がいいと”、1~3点くらい取れます。

 

 まず、上の画像のような文章問題があります。「令和4年度 上期午前 第2問:抵抗・許容電流」の問題ですが、問いと答えを憶えたらいいだけです。

 また、文系でも解ける計算問題がそこそこあります。比較的簡単なオームの法則や合成抵抗の問題です。

 たとえば、「令和5年度 下期午後 第1問:消費電力」や「令和1年度 下期午後 第1問:合成抵抗計算」といった問題です。

 そして、後述しますが、試験問題の「使い回し」も多いのです。

 よって、文系でも、クソみたいな「電気理論」で、正解できる問題が割かしあるってな次第です。

 クソ「電気理論」で1~3点取れたら、得点勘定にかなーーーーーーり余裕が生まれます。

 試験勉強の終盤でいいので、文系でも取れそうな問題に、力を尽くしてください。

 なお、インピーダンスとかリアクタンスとか三相交流とかは、ガチ捨てでいいです!

学科ノウハウ2:複線図ぜんぶ捨てる

 文系ド素人の人の独学にとって、かなりのクソなのが、「複線図」です。

 結論から言うと、学科の複線図は、ぜんぶ捨てます。

 「複線図」ですが、まさに、あー電気工事だなーという問題で、そのマスターには、そこそこの手間と時間を食います。

 

 上の画像は、「R5 上期午前 第34問:最少電線本数」の解答に必要な複線図です。初見時では、ナニガナンヤラです。

 端的に言うと、学科の複線図は、費用対効果(コスパ)が悪すぎるのです。

 「複線図」の問題は、例年「4~5問」出ます。

 当該複線図ですが、技能の候補問題とセットやらないと、本当に理解できない・腑に落ちないところなのです。んで、点が取れるまでの時間・手間を考慮すると、やっとれん、といった寸法です。

 学科では、憶えることが多いため、複線図のマスターまで手が回らないのが実情です。

 よって、学科の「複線図」を捨てるってな次第です。

 当方も、受験生当時は、ガチで「複線図」を捨ててましたが、80点(40問正解)くらい取れてました。近年の受験生でも、そのくらい取れている人はざらにいます。

 「複線図」は、技能のときに、本腰を入れたらいいです。

学科ノウハウ3:順番だいじ

 独学では、順番を強く意識してください。

 独学で学科を進める重要ノウハウは、点の取り易いところからやります。

 一番最初の「電気理論」がまったくわからなくても、以降の論点に、全く支障ありません。

 文系ド素人の方は、図記号とか写真鑑別とか、直観的にできるところから着手してください。

 ざっくり言うと、「写真鑑別→図記号→電気機器→検査→法令→配線設計・配線理論→電気工事」といった感じです。

 法律に素養がある人(法学部卒・宅建とかを持ってる)なら、「法令」からやるのも一手です。

 電気理論とか配線設計・配線理論とか電気工事とか、一目見て嫌になるところは、「後回し」でいいです。

 当方推奨の過去問の「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」の順番が参考になると思います。

 最初から、文系鬼門の「電気理論」や「電気工事」などからやると、配偶者の態度くらいに、嫌気が差します。挫折や放棄は、目の前です。

 写真鑑別と図記号、電気機器でカンタンなやつは、誰でも、即、点が取れます。検査や法令も、そこそこの勉強で点が取れます。

 勉強しやすくて、点の取れやすいところから初めて、ある程度、点を確保できてから、面倒な科目に着手しましょう。

 先に挙げた順番で勉強する方が長続きします。加えて、試験への精神的な準備期間(ウォーミングアップ)にもなるし、最低限度の点数も確保できるし、挫折率も下がるしで、悪いことないです。

学科ノウハウ4:暗記ポイント

 第2種電気工事士の学科の独学は、「暗記と記憶」の連続です。

 当サイトには、本試験でほぼ毎回問われる、1点に最も近い暗記ポイントを、「最低限の暗記リスト」にまとめています。

 

 

 先のリンクページに挙げている、上のような表・リストは、超絶最優先で、ガチ暗記です。

 これらの表を憶えるだけで、即、1点です。他の論点と比べると、100倍は、暗記コスパがいいです。

 毎日毎日、ヒマさえあれば目を通して、即、表・公式・リストを余白に書けるようになっておきましょう。

 独学の利点は、自由度の高さです。ガチ得点となるものから、ガチ暗記していきましょう。

学科ノウハウ5:過去問・過去問・過去問

 学科試験の独学ノウハウのうち、知っておくべきが、第2種電気工事士における「過去問」の重要性です。

 学科の本試験問題の“7~8割”が過去問の「使い回し」です。

 よって、過去問を機械的に繰り返すだけ(過去問ブン回し)で、そこそこ点数が取れるのです。

 まずもって、当方が推奨する過去問の「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」の制覇を、第1に考えてください。

 この過去問がすらすら解けるようになれば、テキストの読み込みが甘くても、ぎりっちょで合格できる可能性があります。そのくらい、威力があります。

 最近では、昔の問題が先祖返りで出題されており、過去問演習さえしていれば、穏当に得点できます。

 学科では、過去問の繰り返すことが最も合格に近い勉強です。最低2回、推奨3回は、繰り返しましょう。

 次に、過去問演習では、選択肢の1つ1つに、正誤の理由を付しながら、解いてください。

 ダメダメなのは、問題の正誤だけを追求する過去問演習です。

 選択肢の1つ1つに、なぜそれが正しいのか、なぜそれが誤りとなるのか、根拠を明らかにして、問題を解いていってください。

 たとえば、当方の過去問解説ページの「第23問‐令和5年度 上期午前 学科:2種金属製可とう電線管工事」の解説のように、1つ1つの選択肢に、何が間違っているのか、どういう理由で間違っているのかを明らかにしつつ、最終的な答えを導いてください。

 手間も時間もかかりますが、実力が付くのは、折り紙付きです。(独学最大のコツでもあります。)

補足ノウハウ:先に技能試験の工具・教材を買う

 文系ド素人の方は、学科の勉強の時点で、技能試験の工具・教材を買いましょう。独学が少しラクになります。

 写真鑑別等の問題では、技能の工具・教材からの出題があるためです。実物があると記憶の残りやすいため、勉強負担が5問くらい減ります。

 たとえば、下のような…、

 

 …写真鑑別です。

 写真のケーブルは、「EM-EEF」なのですが、技能の教材には、当該EM-EEFのケーブルが入っているので、実物を見たり触っていたりすれば、この種の問題を即答できるわけです。

 

 また、VVF・VVR・IVというケーブルと電線が「耐燃温度‐R3 上期午前 第12問」といった感じで、しばしば出題されますが、これらも、技能の教材に入っているので、(あーこれがそうなのね)的に、頭に入りやすいのです。

   

 工具だと、「リングスリーブ用圧着ペンチ」がおいしいです。

 

 第2部「配線図」で、実によく出ます。

 「R4 上期午前 第48問‐工具 写真鑑別」や「R2 下期午前 第50問‐写真鑑別」、「R2 下期午前 第42問‐接続作業」といった感じで、頻出の工具となっています。

 当該リングスリーブ用圧着ペンチも、「実物」があれば、その用途など、すぐに頭に入ります。

 独学だと、どうしても紙の上だけの勉強となるため、実感の乏しいものになりがちです。

 そこで、どのみち買うことになる工具・教材を先に買って、実物で勉強していく、といった塩梅です。(技能の教材を技能試験だけに使うのでなく、学科の勉強に活かして使い倒す方が賢明かと思います。)

 それに、技能の教材は、筆記の合格発表以降は、品薄や品切れになることが多く、買いそびれを防ぐ意味もあります。(業者の足元価格は、エグイです。)

 ちなみに、技能の候補問題は、ほぼ毎回同じなので、たとえ、筆記に落ちたとしても、技能の教材は、次回・次々回の試験に利用可能です。お金が無駄になることはありません!

 技能の教材は、「技能 教材レビュー」にまとめていますが、読むのが面倒な人は、定番メーカーの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」 と、 「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」で揃えればよいでしょう。全く支障ないです。

 学科独学の必須ノウハウは、以上です。

 なお、勉強の詳細については、「学科の勉強方法」を一読願います。

 次に、技能独学のノウハウに続きますが、学科の勉強中の人は、飛ばして、「はやわかり第2種電気工事士‐合格率・費用」にお進みください。

 技能独学ノウハウは、このページを「お気に入り」に入れておいて、学科合格後に、お目汚しください。

第2種電気工事士の独学【必須】の技能試験ノウハウ5つ

 第2種電気工事士の独学に当たって、文系ド素人必須の技能試験ノウハウは、以下の以下の「5つ+1つ」です。

 なお、科目別の傾向や勉強法など、勉強方法の詳細については、「技能の勉強方法」を一読願います。

技能ノウハウ1:独学向けのセット教材を買う

 結論から言うと、文系ド素人の方は、独学用にセットになった教材を買ってください。早くて安上がりで手間もかからず、買いそびれもなく、何より確実です。

 技能に必要なものを、1つ1つ買うこともできますが、わたしが受験生の当時、1つ1つ買ったときの総額と、セットの金額とを計算したところ、ほとんど変わらなかったです。

 正直、技能の試験勉強は、時間的に余裕がないので、準備段階のところでぐずぐずしてる暇はないです。独学用のセットを買いましょう。

 なお、技能に使う工具・教材ですが、いろんな会社のいろんなシリーズがありますが、どれも大差ないです。

 というのも、電気工事に使う物は、電気用品安全法で規制されているので、ほとんど一緒なのです。

 好きなのを買えばいいです。考えるのが面倒な人は、定番メーカーの 「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」 と、 「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」でいいでしょう。

 なお、何回分がいいのかとかは、「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」を参考にしてください。

技能ノウハウ2:お手本どおりにやる

 技能試験の独学では、自己流は、厳禁です。

 すべての作業を、テキストのお手本に従って、行ってください。お手本のやり方を省略するのも、お手本に付け加えるのも、やめましょう。

 お手本が、一番、効率的です。

 お手本のとおりにやれば、「欠陥」を取られることはありません。

 すべての作業・施工を、お手本のとおりにやれば、合格です。

 技能に“個性”は、無用です。“自分のやり方”なんて、犬も配偶者も食いません。

 電気工事の経験者でもない文系ド素人は、テキストのお手本のとおりに、やりましょう。これが一番確実でラクで、“安心”です。

 なお、とりわけ注意すべきは、経験者・職人の方です。試験なので、試験のやり方を順守してください

 “現場では・実務では”といった観念は、封印です。現場重視・実務重視でやって試験に落ちるのは、本末転倒です。現場は現場で、試験は試験の別物です。

 試験が望むことをしてください。

技能ノウハウ3:必ず時間を計る

 第2種電気工事士の技能の独学で重要なものに、「必ず時間を計る」があります。

 端的に言うと、作業の時間を計らないと、合格できないです。

 技能のテキストには、候補問題や個々の作業に、「目標時間」が設定されているはずです。

 たとえば、「輪作り」なら「90秒」といった塩梅です。

 技能試験の勉強では、当該「目標時間」内に作業を完了させることを、「最優先目標」としてください。

 なぜ、「目標時間」を守らないといけないかというと、その時間内にできないと、「未完成」で落ちるからです。

 技能の本試験は、「40分」です。

 当該40分という時間は、すべての作業・施工を、設定された「目標時間」内に作業できて、“ようやく”間に合うというのが、実感とするところです。

 よって、練習のときに、個々の作業が「目標時間」内にできない場合、本試験では、まずもって時間が足りなくなり、「未完成」で落ちます。

 技能は、時間との戦いです。のんびり考える時間は、一切ないです。

 時間内にできたかどうかを把握するには、作業の時間を計測する必要があります。

 スマホの時計アプリでもいいし、100均でストップウォッチを買ってくるのもいいです。

 練習の際は、必ず時間を計り、個々の作業に、どのくらい時間がかかっているかを把握してください。

 そして、「目標時間」で完了できるように、余分な動作や余計な動作を洗い出してください。

 図った時間は、1回目〇〇分、2回目××分といった感じで、テキストの余白なりにメモしておきましょう。

 そうすっと、上達の目安となって、独学の結構な励みになります。成長の実感は、かなりのやる気になります。自信もつきます。

技能ノウハウ4:わざと失敗して直す

 第2種電気工事士の技能の独学の最大ノウハウです。

 技能の試験勉強の終盤あたりで結構です。

 わざと失敗して、その修正をしてみてください。これが、実に効き目があります。

 詳細については、長くなったので、「最後の仕上げはわざと間違えて敢えて直す」にまとめています。

 試験で最も怖いのが、ケアレスミスなのですが、当該作業で、“あまりにもケアレスミスが怖くなる”ので、ケアレスミスの発生を最小限度に押さえられます。加えて、ケアレスミスが生じても、そのカバーが可能になります。

 プラスしかないです。ぜひ、「わざと失敗して直す」を、取り入れてください。

 「R6(2024)候補問題解説」の個々の候補問題に、「わざと失敗するところ」を挙げているので、参考にしてください。

技能ノウハウ5:プチカンニング

 技能試験の当日の超絶ノウハウです。

 技能の本試験では、試験開始前に、試験に使う器具・ケーブル等がそろっているか、確認する時間が設けられています。

 そのため、試験開始前に、どの候補問題なのか、“ある程度”把握が付くのです。

 また、問題冊子が透けて中が見えることもあり、これまた、どの候補問題が出ているのか、“ほんのり”わかるのであります。

 試験開始前に、どの候補問題なのか把握して、頭の中で複線図を書いていってください。

 当該プチカンニングで、複線図を書く時間をかなり短縮できます。

 技能試験は、時間との戦いで、1分1秒とも無駄にできません。

 “合法的なプチカンニング”で、試験の始まる前の確認時間も、有効利用すべし!ってな塩梅です。

 技能試験の独学の必須ノウハウは、以上です。細々したノウハウは、まだまだあります。詳細については、「技能の勉強方法」を一読願います。

補足ノウハウ:文系ド素人が落ちるところ

 文系ド素人の方が、技能で落ちる最たる要因が、「輪作り」です。

 技能の数ある作業のうち、最も苦労するのが「輪作り」です。

 わたしもそうでしたし、当該輪作りが余裕だったという人に、会ったことがありません。

 「輪作り」で手間取って、時間切れになったり、見直し時間がなくなって落ちます。文系ド素人の鬼門です。

 当該輪作りは、毎日必ず練習して、無意識でも、朝起きた直後でも、べろべろに酔ったときでも、配偶者が近くにいるときでも、迅速かつ確実かつ短時間で完成できるよう、徹底練習してください。本試験前日まで練習しましょう。

 次に、鬼門なのが、「ウォータレンチプライヤ」です。独学の盲点となりがちなところで、使い方が思っている以上に“違い”ます。

 当該ウォータレンチプライヤを使う候補問題は、「11問:ねじなし管」と「12問:PF管」です。

 文系ド素人の方で初ウォータレンチプライヤな方は、必ず、その正しい使い方を押さえておいてください。

はやわかり第2種電気工事士の独学‐合格率・合格基準・費用

 結論から言うと、文系で電気工事のド素人(未経験)でも、「理系資格」である「第2種電気工事士」に、独学で一発合格が可能です。

 わたしはガチ文系で、かつ、工具すら持ったことのない電気ド素人でしたが、1回で合格できました。

 第2種電気工事士試験ですが、合格率は、我々の給料のように高く、学科が「59.4%」で、技能が「71.1%」、一発合格率が「50.5%」となっています。

 参考:合格率と一発合格率

 ちなみに、直近試験の合格率は…、

 令和5年度(2023年度)の「下期」の「学科」の合格率は、「58.9%」です。

 令和5年度(2023年度)の「下期」の「技能」の合格率は、「68.8%」です。

 …となっています。

 数字からも、全然に独学合格が可能なことがわかります。

 そもそも「学科試験」は、試験問題の大半が「暗記と記憶」の知識問題のため、逆に、文系の方が有利なくらいです。

 学科の合格基準は、「6割正解(50問出題中30問正解)」で、競争試験ではないので、点数さえ取れば受かります。

 んで、「技能試験」は、公式で公開される「候補問題」と、例年同じ問題が出ます。まじめに練習すれば、独学でも合格レベルに達します。

 技能の合格基準は、「欠陥ゼロ」ですが、市販教材が“実に”充実しているので、独学でも、見様見真似でドンドコ合格しています。

 文系ド素人ですら、独学で受かるのですから、職人や技術者、理系キャリアの方なら、なおさら「1発独学合格」です。

 第2種電気工事士は、資格の価値(国家資格、業務独占資格、令和6年3月の求人数:9,981件など)からすると、コスパは抜群によく、『人生の保険』となる資格です。資格手当の付く会社もあります。

 参考:資格ガイド:第2種電気工事士

 ちなみに、2電工は、免許更新や講習受講義務などの取得後の手間も「ない」ので、この点でも、取って損はないです。

 わたしが最も評価している国家資格です。「何か資格を」と思っているなら、「第2種電気工事士」を勧めます。取っておいてよかったとつくづく思います。

 さて、2電工ですが、老若男女に関係なく、合格しています。

 免状発行の会場では、おっさん・ジイさんから学生服の高校生、そして、女性の姿を目にしました。(電気系の会社だと、事務職でも2電工の資格手当が付くことがあり、美味しいとのことです。)

 性別年齢を気にすることなく、2電工に挑戦してください。(ただ、女性の方は、ケーブルの切断に握力が要るので、手袋やリストバンドが必要かと思います。)

 なお、試験勉強ですが、通電しないので、感電の危険はありません。ケーブルをカチャカチャするくらいです。安心して挑戦してください。

 最後に、2電工の独学にかかる費用について。テキストと過去問は、ふつうの試験と同程度ですが、技能試験に使う工具と教材類(ケーブルやコンセントなど)にコストがかさみます。

 要する費用は、一口で言うと、「6万円前後」です。その内訳は…、

 学科:テキスト‐2,000円前後。

 学科:過去問‐2,000円前後。

 技能:テキスト‐2,000円前後。

 技能試験用の工具が、12,000円前後。

 技能試験用の資材代が、30,000円前後。

 本試験当日の交通費や弁当代などの雑費で、約2,000円。

 受験料が、「9,300円」(2024年度価格・非課税)。

 総計で、「60,000円強」といった次第です。

 なお、技能試験用の“あったら便利な補助教材”をフルにそろえると、プラス「6,000円」といった塩梅です。

 結構かかるなーというのが正直な感想でしょうが、2電工は、その求人数(令和6年3月の求人数:9,981件)や求人需要から考えると、ぜんぜんに割に合うと思います。

 参考:第2種電気工事士:独学資格ガイド

はやわかり第2種電気工事士の独学 学科試験編:学科はお気楽に

 第2種電気工事士の独学で、文系ド素人の方は、学科試験に、配偶者並みの苦手意識をお持ちでしょうが、杞憂です。

 学科の合格基準は、「6割正解」です。出題数が「50問」なので、「30問」正解すればいいことになります。

 「逆」を言えば、20問も間違えていいといった次第で、だからこそ、先述したように、電気理論や複線図を捨てても大丈夫なわけです。

 学科は、技能に比べると、1問あたりの影響が小さいので、精神的に断然ラクです。

 2電工の申し込みが始まったら、果敢に申し込んでください。ホント、学科は、過去問のブン回しで、何とでもなります。

 最後に、学科の具体的な勉強方法ですが、長くなったので、「学科の勉強方法」にまとめています。読めば、精神的にラクになるかと思います。独学の参考にしてください。

 なお、時間に余裕のない人は、「最悪の勉強方法」だけは、目を通しておいてください。

 また、公式が公表しているPDF過去問に、解説を付与しています。ある程度、学科の勉強が進んだら、「公式過去問+解説」のところも、一読願います。

はやわかり第2種電気工事士の独学 技能試験編:独学で十分!

 第2種電気工事士の独学のうち、文系ド素人の方は、“実物の回路”を作る技能試験に漠然とした不安をお持ちかと思います。

 しかし、意外に、何とかなります。

 当方の推奨するテキストには「写真」が多く、おまけのDVDが1つ1つの作業を解説しており、動画サイトも多々あるので、独学だからといって不利になることはありません。

 しかも、先に述べたように、技能試験の問題は、公式から「候補問題」として一般公開されているので、ちゃんと練習すれば、穏当に組めるようになります。

 ときおり、「セミナーや講習、勉強会に行かなくていいのか?」質問されるのですが、「行かなくていい」と答えています。

 わたしを含め、多くの方が市販のテキストと教材だけで、独学合格しています。市販教材+自宅学習で十分に受かります。

 それでも、できるかなーと不安な方もおられるでしょうが、技能の勉強、基本的に、「お手本どおりにやるだけ」です。

 本当に、「お手本どおりにやるだけ」なので、作業に関して、理解できないとか、わからないといったことは、まず「ない」と思います。

 もちろん、苦手な作業は出てくるでしょうが、何十回と練習すれば、欠陥を取られない程度に“必ず”上達します。(当方は、輪作りがダメでしたが、合格できています。)

 また、接続や組み方でわからなくとも、やり方を「暗記」してしまえば、ぜんぜん試験に間に合います。(当方、暗記で凌ぎました。)

 そのほか、技能の効率をアップする補助教材も市販されています。

 技能は、「欠陥ゼロ」のため、1つも間違えられない試験ですが、キッチリ対策を練って、練習を重ねれば、十分に独学合格できます。

 合格率「70%台」は、伊達ではありません

 最後に、技能の勉強方法ですが、長くなったので、「技能の勉強方法」にまとめました。

 本試験の体験談などがあるので、チェックしてみてください。

 また、各候補問題を手前味噌ながら解説しています。「R6(2024)候補問題解説」や「R6(2024)複線図練習」を、参考にしてください。

第2種電気工事士の独学の生命線‐独学向け教材

 

 第2種電気工事士の独学では、教材選びが実に重要です。

 市販教材には、ガチガチの教科書風のものが多々あり、独学だと厳しい物が“かなり”あります。

 第2種電気工事士の独学合格には、本当にわかりやすくて扱いやすい「独学向けの教材」を使うことが最大の“キモ”です。

 教材の詳細は「学科試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、

 学科用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」を、

 学科用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」を使います。

 技能のテキストは、写真の多い「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、

 技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、

 技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。

 (※ 「技能教材よくある質問」も、参考にしてください。)

 学科・技能のテキストの特徴を一口で言えば、「中学生の教科書」で、写真が豊富で文字も多く、もちろんフルカラーで、全くのド素人でも、第2種電気工事士の勉強がわかる「つくり」となっています。

 

 特に、過去問は、“点数の取り易い順に編集されているので”、即、点になる勉強が可能です。

 わたしが受験生当時、これらのテキスト・過去問を使用したのですが、全く支障はありませんでした。

 とりわけ、技能試験のテキストは、たくさんの写真を添えて説明するので、“一目でわかり”、実に実力向上に役立ちました。

 自分の「ぶきっちょさ」に辟易したことはあっても、テキストで(なに言ってんだ!ちゃんと説明しろよ!)的なトラブルは一切ありませんでした。

 特に、技能試験の独学は、『よきお手本』がないと、到底上達しないので、当該テキストを『大』推薦します。

 最後に、技能に使う工具・教材ですが、先述したように、どの商品も“同じ”ですが、選ぶのが面倒なら、定番メーカーの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」と「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」でいいでしょう。

 

 これらで揃えれば、「文系ド素人」の独学環境としては、鉄壁です。

 あと、必須ではないのですが、技能には、補助教材があります。個人的には、「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」があったら、精神的に楽ができたなーと思っています。

 独学向け補助教材と言えます。興味のある方は、「技能試験の教材」を一読願います。

【必読】CBTで技能不合格リスクを下げる

 学科試験のCBT方式ですが、長くなったので、別ページにまとめました。

 ・第2種電気工事士 学科試験のCBT方式(パソコン試験)とは?‐メリット・デメリット・最大活用法

 ・第2種電気工事士 学科試験 CBT方式 はやわかりレジェメ‐願書・お知らせの抜き書き

 CBT方式について、興味のある方は一読願います。

 なお、CBT方式ですが、ざっくりまとめると…、

 ・技能試験の勉強を、最大1ヵ月強、早く始めることができ、技能の勉強に大きな余裕が生まれる。よって、事情が許すなら、CBT方式で受験して、技能試験のリスクを大きく下げるほうがよい。

 ・しかし、学科試験を最大1ヶ月強、早く受けることになるデメリットがあるので、学科の勉強に出遅れた人等には不適当で、無理からCBT方式を選ぶ必要はない。

 …となっています。

 個人的には、「CBT方式を推奨」です。

 これまでの第2種電気工事士試験の独学では、学科試験が終わってから、技能の勉強を開始するのが常でした。

 そうすっと、2カ月くらいしか、技能の勉強時間がないのです

 まあ、2ヶ月でも大丈夫なのですが、フルタイムの人には、結構シビアで、土日祝などは、1日全部を充てるくらいしないとダメだったのです。

 それに、です。技能試験は、練習すれば誰でもうまくなるのですが、それでも、個人差があります。

 当方は、「輪作り」に本当に手を焼いて、直前まで練習しても、一抹の不安があったくらいです。

 ミス1つ許されないのが技能試験。1つたりとも間違ってはいけないのが技能試験。

 従来の勉強期間の2カ月に、プラス1か月できると、弱点補強、輪作り練習、欠陥チェックなど、かなり、余裕が生まれます。

 個人的には、超絶クソの「ボンド線」まで、十分な手当てができるのは、“かなり”大きいと思います。

 最後に、CBT方式は、都合のいい日・場所で受験できるという「空いてる日時受験」のメリットも、まったく無視できないと思います。

第2種電気工事士の独学でやってはいけないダメ勉強

 第2種電気工事士の独学にあたり、不合格者に共通する「ダメ勉強」を挙げておきます。以下の…、

  1. 酒を飲みながらの学科。
  2. ノートを作る勉強。
  3. 長時間の勉強。

 …を、“やらない”だけで、合格が近づきます。

ダメ1‐アルコール

 まず、やってはいけない筆頭は、「アルコールを飲みながら、学科の勉強をする」です。

 技能の勉強は、軽く一杯やりながらでも構わないのです。しかし、学科では、アルコールは、厳禁です。

 技能は、“身体で憶える”勉強なので、ほろ酔いでも、そう支障ないです。逆に、冷静でない自分がどのようなミスをするか、“いい経験”にすらなります。

 しかし、学科では、絶対に、飲みながら勉強してはいけません。

 嫌な事があったときはお酒を飲みますが、それは、アルコールが「忘却剤」だからです。学科の勉強は、「暗記と記憶」なので、アルコールは相性が悪すぎます。

 技能は少々はOKですが、学科では、絶対禁酒です。

ダメ2‐ノート

 次に、「ノートを作る勉強」ですが、第2種電気工事士では、ノートを作るような論点は「ない」です。

 作るのは“まとめノート”や“暗記メモ”くらいで、1から10まで作る必要はありません。

 たとえば、「最低限の暗記リスト」のように、暗記すべき表・公式をノートにするのが関の山です。

 ほとんどの受験生は、ノートを作らず、合格しています。わたしも、作りませんでした。

 ノート作りは、時間と労力の無駄なので、極力、作らないようにしましょう。

ダメ3‐長時間勉強

 最後のダメは、「根を詰める、長時間の勉強」です。

 第2種電気工事士の試験勉強は、「1日あたり、30分~1時間強」くらいでいいです。

 んで、“短い時間でもいいので”、できるだけ毎日勉強します。

 つまり、土日だけ“ドカッと5~6時間”ではなく、毎日30分~1時間強がベストです。

 学科は「暗記と記憶」が多く、技能は“集中力”が要るので、長時間の勉強は、不適当かつ非能率です。

 長時間勉強するのは、終盤~直前くらい。序盤・中盤は、根を詰めないようにしてください。

 2電工の独学では、先の3点に注意してください。落ちる人は、だいたい、そうやっていました。

第2種電気工事士独学よてい表‐令和6年度(2024年度)版

 第2種電気工事士の独学の参考資料として、令和6年度(2024年度)の第2種電気工事士の主要な日時・タイムスケジュールを述べておきます。

 自分の予定や計画と、すり合わせてください。

令和6年度(2024年度)上期試験

 学科試験を早く受けて、技能に備えたい人など、CBT方式(パソコン試験)の受験を考えているなら、『2月初旬』に、学科の教材を確保し、試験勉強に着手する。(新版のテキストと過去問は、もう販売されている。)

 対して、従来の筆記方式のパターンで行くのなら、『4月初旬』から、学科の教材を確保し、試験勉強に取り掛かる。

 文系ド素人で、学科試験を少しでもラクにしたい人は、技能の教材も買っておく。売り切れ対策にもなる。

 参考:学科試験の教材

 参考:技能試験の教材

上期重要日程

 ・3月18日(月)~ 4月8日(月)・・・上期試験の申し込み開始。さっさと申し込む。

 ・4月2日(月)~5月9日(木)の「18日間」・・・CBT方式の受験期間。確定的な試験結果は出ないが、正解数がわかるので合否の判断は可能。6割以上正解しているなら、技能の勉強開始。

 ・5月26日(日)・・・筆記方式の本試験。

 ・6/1(土)・・・学科:筆記方式で「複線図」を捨てた人は、「複線図」の勉強を開始。学科が落ちてたら学科の勉強になるし、受かっていたら技能の予習になるため。

 ・6月中旬~7月中旬・・・学科の合格発表。合格発表、即、技能の勉強開始。技能の教材を買ってない人は、即断に購入する。売り切れ注意!

 参考:技能試験の教材

 ・7/20(土)または7/21(日)・・・技能の本試験。

 ・8月下旬・・・技能の合格発表。合格したら免状発行を忘れずに。

令和6年度(2024年度)下期試験

 学科試験を早く受けて、技能に備えたい人など、CBT方式(パソコン試験)の受験を考えているなら、『7月初旬』に、学科の試験勉強に着手する。

 対して、従来の筆記方式のパターンで行くのなら、『8月初旬』から、試験勉強に取り掛かる。

 文系ド素人で、学科試験を少しでもラクにしたい人は、技能の教材も買っておく。売り切れ対策にもなる。

 参考:学科試験の教材

 参考:技能試験の教材

下期重要日程

 ・8/19(月)~9/5(木)・・・下期試験の申し込み開始。さっさと申し込む。

 ・9月20日(月)~10月7日(木)の「18日間」・・・CBT方式の受験期間。確定的な試験結果は出ないが、正解数がわかるので合否の判断は可能。合格してそうなら、技能の勉強開始。

 ・10月27日(日)・・・筆記方式の本試験。

 ・11/1(金)・・・学科:筆記方式で「複線図」を捨てた人は、「複線図」の勉強を開始。学科が落ちてたら学科の勉強になるし、受かっていたら技能の予習になるため。

 ・11月中旬・・・学科の合格発表。合格発表、即、技能の勉強開始。技能の教材を買ってない人は、即断に購入する。売り切れ注意!

 参考:技能試験の教材

 ・12/14(土)または12/15(日)・・・技能の本試験。

 ・翌1月中旬・・・技能の合格発表。合格したら免状発行を忘れずに。

第2種電気工事士独学用:学科試験の学習計画

 第2種電気工事士の独学用に、学科試験のざっくりとした学習計画を挙げておきます。

 「学科試験」の独学では、試験勉強期間を、おおむね「3~4カ月」を想定しています。

 このくらいが、長過ぎて中だるみもせず、また、短過ぎて間に合わないといったこともないです。

 なお、一般的には、2電工の試験を申し込んでから学科の勉強を始める方が多いです。

 この場合だと、「2ヶ月」くらいしか勉強期間がないでので、以下の数字は、半分にして見ていってください。

序盤

 「学科」の「序盤」は、「1~2カ月」で、完全なインプット期間です。

 問題を解くことで、憶えることが多いので、インプットは、過去問演習を中心に行います。

 当方が推薦する「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」の問題を、ドンドコ解いていってください。

 序盤は、インプット期間なので、正解不正解関係なし。

 とにかく、出来不出来を気にせず、ドンドンと問題を解いて、感じをつかんでください。

 テキストは、解いた過去問のところを、見直し程度に見ていってください。

 序盤の目標は、過去問を、一通り、最後までやり切ることです。

 できるできない関係なし。できないだらけでいいので、「とりあえず最後まで」を合言葉にやっていきます。最後までやり切ったら、勝ちです。

 勉強時間は、「1日30分~1時間程度」くらいでいいです。

 受験生当時のわたしは、片道15分の通勤時に過去問を解いてました。んで、土日祝など、時間に余裕のあるときに、ざっと復習したり、解いたところのテキストの通読していました。

 さて、「序盤」の独学で大事なことは、「無理をしない」です。

 知らないことばかりでストレス強目の状態が続きます。だからこそ、無理が禁物です。

 学科試験の問題は、見た目では難しそうですが、根っこは、単純なものが多いです。

 ホント、最終的には、何とでもなります。

 本試験日までにできるようになればいい、と発破をかけてください。つーか、こんな長文のページをここまで読める忍耐力があれば、まず大丈夫です。

 さて、過去問演習のコツをお教えします。

コツ1:答えを見ながらでいい

 過去問の問題は、暗記と記憶がモノを言う問題ばかりです

 んなもんで、問題の前でうんうん唸っても仕方がないです。わからなければ、さっさと答えと解説を読みましょう。

 解説を読むのが勉強みたいなものです。

コツ2:テキスト拾い読み

 序盤では、テキストは、拾い読みでいいです。ガチの通読は、やらなくていいです

 過去問の問題を解いたら、その解いたところのテキストを、ざっと読みましょう。

 わからない問題やまちがった問題だったときは、じっくりとテキストに目を通しましょう。10~15分読むだけでも、記憶の残り方が違います。

コツ3:〇×メモ、正メモ

 過去問演習の際は、余白に、正解したかどうかの正誤の記録(〇×メモ)と、何回目の演習なのか回数の記録(正メモ)をメモしていきましょう。

 終盤の復習のめやすとするためです。

 端的に言うと、正解した問題は今後も正解できます。

 対して、間違えた問題は、今後も間違える公算が大です。

 問題の出来不出来を「〇×」でメモしておけば、今後の復習で、やるかやらないかの目安になります。

 

 やらなくていいものがわかると、効率が実に良くなります。

中盤

 「学科」の「中盤」は、「1カ月」で、「暗記と記憶」の期間です。

 過去問に出た公式や表、数字を憶えていく期間です。

 過去問を解くうちに、(コレコレを憶えてないと問題が解けないな)的な経験をたくさんするはずです。

 そういう解答に必要な知識を、ドンドコ押さえていきましょう。

 「暗記と記憶」の基本は、何回も見ることです。配偶者の顔を忘れられないのは、何回も見ているからです。

 表や公式、数字は、紙に書きなぐりましょう。機械的に写しましょう。声に出しましょう。

 「暗記と記憶」の作業のコツは、問題演習に飽きたとき、テキストを見るのがシンドイときに行うことです。気分転換にもなって一石二鳥。暇な通勤通学時にやるのも一手です。配偶者がリビングにいるときにやるのもいいです。

 さて、中盤では、「暗記と記憶」の作業に平衡して、過去問をもう一度、解いていきます。

 2回目なので、サクサク解ける問題が増えていると思います。

 しかし、2回目でも、解けない問題が依然としてあるはずです。

 こういう問題は、「問いと答えと解き方を憶える」ようにします。

 第2種電気工事士の学科試験ですが、過去問の「使い回し」がそこそこあるので、問いと答えと解き方を憶えるだけで、かなりの点数になります。

 ・この問題のときはこの公式を使って、この数字を掛け合わせる。

 ・この問題が出たら、ここに注目すればいい。

 ・この問題が出たときは、答えはコレ。

 …といった感じに、問いと答えと解き方を憶えていきましょう。

 端的に言うと、過去問の丸憶えは、最悪な勉強なんですが、試験に落ちては元も子もありません。

 貪欲に「点」を追求してください。最終得点を、ぐっと上げることができます。「最悪の勉強方法」も、参考にしてください。

終盤

 「学科」の「終盤」は、「1カ月」で、目標は、「最終得点を、絶対安全圏である40問正解(80点)くらいに伸ばす」ことです。

 終盤は、言うなれば、仕上げの期間で、過去問とテキストの復習とともに、PDF過去問を解いて実戦力を養います。

仕上げ1:PDF過去問を解く

 推奨過去問が解けるようになっていれば、公式が公開している過去問(PDF過去問)も、穏当に6~7割は、解けるようになっています。

 PDF過去問を解く前は、ものすごく面倒に感じるでしょうが、意外に、解けます。

 ガチ捨ての複線図が4~5問と、電気理論等の捨て問が3~5問くらいあるので、だいたい「40問」を解くだけになります。

 PDF過去問を解くのは、言うほど、苦ではないので、気を楽にして臨んでください。

 さて、当該PDF過去問ですが、先述したように、実戦力を養うために行います。

 本試験の問題を解いて、全部の問題を解くのにどのくらい時間がかかるか、ちゃんと公式やら表やらを思い出せるか、正確に計算できるかどうかなどを体感して、各自の課題としてください。

 当該PDF過去問演習ですが、目の前の過去問で点数が取れなくてもOKです。落ち込む必要はないです。落ち込むべきは、本試験でできなかった時だけです

 (あ、この問題解けない)という発見があったら勝ちです。復習すればいいです。

 (時間がかかりすぎ。配分を考えねば)といった教訓を得られたら勝ちです。「捨て問」を徹底すればいいです。

 ドンドコ問題を解いて、失点の可能性をつぶしていきましょう。

 最後に、演習数を述べておきます。理想は、直近3年分(12回分)は、解いておきたいです。ここまでやっときゃ、ほぼ確定的に受かります。数は、パワーです。

 対して、時間がないなら、最低、直近1年分(4回分)は、解いておくべきです。

 このくらい解いておけば、本番慣れして、落ち着いて本試験に臨めるはずです。

仕上げ2:推薦過去問の復習

 PDF過去問の演習と平衡して、推薦過去問の復習を行います。

 全部を解く必要はありません。

 できる問題は、本試験でも、できます。間違った問題、苦手な問題、不安のある問題に絞って演習してください。

 要は、「○」の多い問題はスルーして、「×」の多い問題だけを解く、ってな次第です。

 また、中盤同様に、「問いと答え、解き方を憶える」最悪の勉強を続けてください。

仕上げ3:クソ問題も取る

 第2種電気工事士の学科試験ですが、難問・奇問・珍問・ひっかけ問題が出ることがあります。

 たとえば、「R3上期午後筆記‐17問‐写真鑑別」の…、

 

 …「レーザー墨出し器」のような問題です。

 当該クソみたいな問題も、使い回される可能性が高いです。

 そういう問題を、「2電工筆記の難問・奇問・珍問リスト」にまとめています。

 過去問10年分超のクソ問題のエッセンスがここにあります。このページで、1~2点拾えると思います。

 終盤で解いてみて、最終得点の底上げしてください。

 学科の学習計画は、以上です。お疲れさまでした。

 本試験の当日が来たら、「2電工筆記の“最低限”の暗記表・暗記公式」や「学科試験 直前チェック」などを見て、臨んでください。

 では、次に、「技能」の学習計画を見ていきます。

第2種電気工事士独学用:技能試験の学習計画

 第2種電気工事士の独学用に、技能試験のおおまかな学習計画を挙げておきます。タイムスケジュール的に、参考にしてください。

 「技能試験」の独学では、勉強期間を、おおむね「2~3カ月」を想定しています。

 上達には、個人差があります。できるだけ、時間に余裕を見ておきましょう。

序盤

 序盤は、「1~2週間」を見ておきましょう。

 序盤では、複線図を機械的に練習します。

 意味わからなくていいので、取りあえず、2回を通しで書きましょう。

 当該複線図ですが、候補問題を実際に組んでようやく腑に落ちるものなので、序盤の時点でわからなくていいです。

 「1日に1~2個」くらいを、テキストの書き方や、当方の「R6(2024)複線図練習」を見ながら書いていってください。

中盤

 序盤は、「1~2カ月」を想定しています。

 やることは、候補問題の組み立てです。

候補問題1回目

 1回目は、テキストや動画を見ながら、お手本どおりに、組み立てていきます。

 1回目は、制限時間を気にしないいいです。でも、時間は、計っておきましょう。どのくらい時間を食うか、明らかにして、今後に生かすためです。

 さて、1回目で重要なのは、「答え合わせならぬ、欠陥チェック」です。

 候補問題を作った後は、テキストを見ながら、見落とした欠陥がないか、厳密なチェックを行ってください。(あれ、これ欠陥なの?!)というのを「皆無」にしてください。「欠陥」を知ることが技能の勉強でもあります。

 さて、1回目の候補問題ですが、ぶっちゃけ、とても時間がかかります。制限時間など度外視して、組み立ててください。

 まずもって、ぜんぜん慣れていないときに組み立てる、No.1が一番時間を食います。んで、No.13になると、だいぶ早くなります。

 最初のうちは、ものすごく時間がかかって気落ちするかもですが、杞憂です。候補問題は、共通する作業が多いので、数多く作るほどドンドン上達して、早く作れるようになります。

 候補問題1回目は、時間を気にしなくていいときです。テキストや動画を見ながら、じっくり組み立てていってください。

 さて、一通り、候補問題を組み立てたら、個々の候補問題の「固有部分」の練習を行います。

 候補問題の1問丸ごとを組むのはメンドウです。よって、3路スイッチや4路スイッチ、ボンド線・ロックナットなどの「固有部分」だけをやるってな次第です。

 「固有部分」の練習には、新品のケーブルを使う必要はありません。使用済みのケーブルを再利用してください。

 候補問題の個々の「固有部分」については、「R6(2024)候補問題解説」に記載しているので、参考にしてください。

 次に、「暗記」です。

 特別な組み方をする「同時点滅」等々の接続は、「暗記」します。無念無想で接続できるようになっておきましょう。(詳しくは、先のリンクページの個々の候補問題の記述を参考にしてください。)

 以上のことが終わったら、2回目の候補問題作りにチャレンジです。

 2回目では、テキスト・動画を見ないで、自力のみで作っていきます。

 2回目で重要なことは、「制限時間より、5分程度、早く組み立てて、見直しする」ことです。

 本試験では、作った後の「5分の見直し」時に、意外なミスを見つけることが多々あります。わたしもそうでした!

 大事なのは、「制限時間」ギリギリで組み立てるのではなくて、「制限時間」より、5分程度早く終わらせることです。

 「5分の見直し」を確保するべく、素早く確実に候補問題を作れるよう、練習に励んでください。

 2回目は、想像以上に、早く組み立てられるかと思います。それでも、各作業のスピードアップと正確さを、磨きに磨いてください。当然、「欠陥」もゼロです。

終盤

 終盤は、「1~2週間」を想定しています。

 この1~2週間で、固有部分の難しいところの特訓を行います。また、接続の「暗記」を続けます

 また、自分の苦手な作業の練習を行います。おそらく、「輪作り」になると思います。あと、文系ド素人の方は、「ウォーターレンチプライヤ」の使い方を、もう一回だけ、チェックしましょう。

 そして、先述したノウハウの「わざと失敗する」をやりましょう。

 当サイトの「R6(2024)候補問題解説」には、候補問題ごとに「わざと失敗する」ところを挙げています。

 「わざと失敗する」ことで、本試験時の失敗やケアレスミスに格段に強くなります。

 あと、保険の意味で、「ボンド線」の練習します。出る可能性を捨てきれないためです。

 以上のようにやっていけば、穏当に、技能にも通るはずです。

 なお、候補問題で「3回セット」を買った人は、総点検・総復習を兼ねて3回目の作業に入ってください。

 もう既に2回分も作っているので、メチャクチャに早く組み立てられるはずです。3回目も、「欠陥ゼロ」なら、穏当に、本試験にも合格ですよ。

 本試験当日が来たら、「技能 直前チェックリスト」や「持ち込める物・不可の物」を参考に、本番に臨んでください。

第2種電気工事士 独学者のための公式過去問+解説

 第2種電気工事士の独学では、公式の過去問(PDF過去問)を一通り解いて、実戦感覚を磨いておく必要があります。

 学科試験の過去問(PDF過去問)は、公式「https://www.shiken.or.jp/」からダウンロードできます。

 しかし、当該公式のPDF過去問ですが、問題と答えはあるも、解説がありません。

 そこで、手前味噌ながら、解説を付与しています。以下の…、

 「R5 上期 午前筆記」や「R5 上期 午後筆記」…、

 「R5 下期 午前筆記」や「R5 下期 午後筆記」…、

 「R4 上期 午前筆記」や「R4 上期 午後筆記」…、

 「R4 下期 午前筆記」や「R4 下期 午後筆記」…、

 「R3 上期 午前筆記」や「R3 上期 午後筆記」…、

 「R3 下期 午前筆記」や「R3 下期 午後筆記」…、

 …を使って、過去問演習をしてください。

 なお、当該過去問のインデックスページは、「2電工過去問+解説」です。

直近試験 傾向対策 令和5年度(2023年度)上期試験

 直近の令和5年度(2023年度)上期の「学科」の傾向ですが、「試験問題に多少の変化はあるも、過去問の「ブン回し」で何とかなる」ってな次第です。

 午前・午後に共通する傾向としては、「法令にガチの「難問」が出た」です。

 「午前:第30問」と「午後:第28問」ですが、考えて解ける問題ではないです。

 実は、当該「法令のガチ難問」は、昔からよくある出題形式で、ホント、突拍子のない問題が出ます。

 テキストに1文字すら出てない問題に遭遇したら、即、「捨て問」にして、他の問題を解く時間を捻出しましょう。

 んで、「技能」は、従来通りでした。

上期午前学科

 上期午前の学科試験ですが、クセの強い問題が多かったです。

 まず、「熱線式自動スイッチ(RAS)スイッチ推し」です。

 「第17問」では、「人の接近による自動点滅に用いる。」として、選択肢の1つに登場。

 んで、「第37問」では、図記号問題で出ています。

 当該熱線式自動スイッチ(RAS)スイッチですが、過去に、「令和4年度(2022年度)下期午後筆記‐第17問」で、写真鑑別でも出ています。

 今後も、ドンドコ出そうなので、ガチで押えておきましょう。

 次に、「常識的な判断を要する問題」がありました。「第16問」です。

 第16問ですが、選択肢の2つは解けるのですが、残りの2つがテキストに載ってない事項なので、判断に迷うのです。

 しかし、常識的に考えてみれば、(この選択肢はおかしいなー)と相なる次第です。

 こういう常識を働かせて解答する問題は、今後も出そうなので、傾向把握の一環として解いておきましょう。

 最後に、「ガチのはったり問題」です。

 「第21問」なのですが、なんじゃこらとしか言えない問題です。

 受験生を困惑させたい出題者の意図を感じます。

 立ち止まっては、いけません。ホント、解きようがないので、てきとーに解答して、次の問題に進みましょう。

 午前学科の傾向は、以上です。午後学科に続きます。

午後学科

 午後の学科試験ですが、午前に比べると、おとなしめでした。ムムムとなる問題は、あまりありません。

 しかし、複線図問題(4路スイッチ)が5問、そして、難しい「技能試験的な問題」が「第19問」と「第41問」と、2問も出たため、どっこいドッコイといった塩梅です。

 ただ、チェックすべき問題が「第27問」です。

 「クランプ形」についての問題ですが、これまでに見たことがなく、新問かと思われます。

 回路計などの類問もあることから、今後も出るはずです。

 文系の人は、何が何やらですが、選択肢のすべてを押えておきましょう。

 午後学科については、以上です。

直近試験 傾向対策 令和5年度(2023年度)下期試験

 以下に、直近の試験傾向を述べていきます。試験勉強の中盤あたりから、目を通してください。(序盤だと何が書かれているかサッパリだと思います。)

 直近の令和5年度(2023年度)下期の「学科」ですが、午前・午後に分けて行われました。

 下期の学科試験ですが、上期試験同様というか、これまでの試験同様に、ちゃんと過去問演習をしておけば、穏当に合格できました。

 複線図を全部捨てても、7~8割取った人は、ざらにいたかと思います。

 しかし、問題のレベルは、全体的にレベルアップしています。新問が増えたりして、ムムムとなる問題が増えています。

 ただ、突拍子のない問題は「ない」ので助かったなーという感じがします。

 んで、「技能」は、従来通りでした。

 以下に気になったことを述べていきます。

フェイク・ハッタリ選択肢

 令和5年度(2023年度)下期学科の午前・午後ともに、「フェイク・ハッタリ」の選択肢が目立ちます。

 (こんなんテキストにあったか~??)となる選択肢がそこそこ出ています。

 午前では、「32問:図記号当て」の「ハ.屋外形、ニ.防滴形」が、「33問:器具図記号」では「ニ.キースイッチ」なるものが…、

 午後では、「38問:図記号当て」にて、「イ.火災表示灯 ロ.漏電警報器 ニ.表示スイッチ」等々が出題されています。

 これらは、テキストに載ってないため、???となりがちです。

 しかし、こういう選択肢の出る問題は、基礎的な知識がしっかりしていれば、正解は導けます。

 「フェイク・ハッタリ」に惑わされずに、自信を持って解答してください。

過去問に出たことは、甘く見てはいけない

 相変わらず、「過去問に出たことは、甘く見てはいけない」です。

 午後試験では、本当に久々に出題された問題が多かったです。

 「20問:低圧屋内配線工事」では、選択肢イに「ショウウインドウ」が出題されました。ホント、久々です。当方、存在を忘れていました。

 「21問:ルームエアコン」も、久々です。問われるところも、同じでした。

 「22問:特殊場所」も、ホント久々です。

 これらは、近年の試験には出てなかったので、多くの受験生が手薄になっていたと思います。

 しかし、このように、時空を超えて出題されています。

 過去問の制覇が、最も合格に近いと言わざるを得ません。

 わたしが推薦する過去問の「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」の問題は、すべて解けるようになっておくべきです。最悪、問いと答えを憶えて、試験に臨みましょう。

アナログデジタル

 下期の午前・午後でアレレとなったのが、「アナログデジタル」の問題です。

 午前では、「27問:アナログ計器とディジタル計器」が…、

 午後では、「24問:アナログ式回路計」や「「25問:アナログ形絶縁抵抗計」が出題されています。

 これらは、テキストに載ってない内容が問われており、実際に器具等を触ったこともない文系ド素人には、とても厳しいです。

 今後も出題されると思われます。

 過去問に出た問題のすべての選択肢は、問いと答えとを憶えておきましょう。

 参考:2電工筆記の要チェックの難問・奇問・珍問・ひっかけ問題リスト

計測器が難しい

 これまでは、カンタンの極致だった「計測器」の問題が「難化」しています。

 午前では「24問:低圧検電器」が、午後には「27問:クランプ形電流計」という問題です。

 これまた、テキストに載ってない内容が多く問われており、文系ド素人の人は、苦戦したはずです。

 今後も出そうです。過去問に出たことは、問いと答えを憶えて、解けるようになっておきましょう。

 下手な対策より、過去問のド暗記です。

筆記:午前試験‐理論が難しくても気を落とすな

 「午前試験」ですが、教訓を述べると、「理論が難しくても気を落とすな」です。

 午前試験ですが、近年にないほど、電気理論が手ごわかったです。

 文系ド素人だと、???となる問題の連発で、1~2問しか取れなかったと思います。

 しかし、ここで大事なのは、「焦ってはいけない」です。

 午前試験ですが、電気理論は難しくとも、他の問題は、ぜんぜん解けたのです。難・やや難の問題をすべて落としても、合格点の6割は取れる構成となっていました。

 電気理論で失点を重ねて、自分の調子を失うのが、一番怖いです。

 今後の試験においても、「電気理論が難しいが他の問題は例年通り」の形式の試験は、あるはずです。

 電気理論がボロボロでも、他の問題で、ぜんぜんカバーできます。理論がダメだったからといって、気を落とさないようにしてください。

 数問の出来で、一喜一憂しないようにしましょう。

筆記:午後試験‐理論が解けたからといって油断するな

 「午後試験」ですが、端的に言うと、「理論が解けたからといって油断するな」です。

 午後試験ですが、電気理論が厳しくなく、ちゃんと勉強していれば、解ける問題が多かったです。

 文系ド素人でも、電気理論は、5問中4問を取れたと思います。

 しかし、理論で点が取れたからと言って、油断してはいけません。

 午前とは打って変わって、電気理論以外の問題で、手ごわいのが多かったからです。

 先述したアナログデジタルや、久々の出題とかには、かなり手を焼いて、大きく失点したかと思います。

 電気理論ができたからと安心していると、後の問題で足をすくわれかねません。

 最後の問題を解くまでは、気を引き締めてください。

 数問の出来で、一喜一憂しないようにしましょう。

再受験対策‐試験に落ちた人が読む

 学科に落ちた人は、ひとまず「学科 不合格 再受験対策(チェックポイント+べからず集)」で、何がダメだったか、明白にしましょう。

 なお、「学科 教材買い替え」でも述べていますが、学科のテキスト・過去問は、「再利用可能」なので、買い替える必要はないです。

 次に、技能が不合格だった人は、「技能 不合格 再受験対策」で、ダメだったところを慎重に調査し、『自分が何のミスをしたか』を、特定してください。

 欠陥の見落としがかなりあります。

 まずは、反省から、です。

 技能の教材ですが、テキスト・工具は続けて使えますが、ケーブル等を追加する必要があります。

 「技能 教材買い替え」で、必要なものを早々に入手してください。

リンク集‐第2種電気工事士のこまごましたもの

 勉強時間については、「第2種電気工事士の勉強時間」を参考をば。

 難易度については、第2種電気工事士の難易度」を参考までに。

 第2種電気工事士という資格については、「第2種電気工事士:独学資格ガイド」に、まとめています。

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