14問‐H30下期筆記の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第14問は、電気工事でおなじみの「工具」の問題です。本問は、基礎・基本的な工具を憶えていれば、消去法で判別できます。ぜひとも取りたいです。

14問‐工具

 

 (クリックして拡大。)

 本問のレベルは「ふつう」です。

 大半の受験生は取るはずです。絶対に落とせません。

 本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。

選択肢イ

 選択肢イの「バスダクト工事とガストーチランプ」ですが、誤った記述です。

 バスダクト工事ですが、これは、そこそこ規模のあって、金属製のものを多用する工事です。

 参考:画像検索‐バスダクト工事

 さて、当該「ガストーチランプ」ですが、これは、硬質塩化ビニルを炎で曲げる工具です。

 上記画像を見れば、ガストーチランプの出番のないことがわかります。

 よって、選択肢は、「適切ではない」となります。

選択肢ロ

 選択肢ロの「合成樹脂管工事とパイプベンダ」ですが、誤った記述です。

 パイプベンダは、金属管を曲げるときに使用します。その形を見れば、そっかいできるはずです。テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「適切ではない」となります。

選択肢ハ

 選択肢ハの「金属線ぴ工事とボルトクリッパ」ですが、誤った記述です。

 「金属線ぴ工事」の「ぴ」とは、「樋(とい)」のことです。

 「金属線ぴ」なのですから、金属製の「樋(とい)」を扱う工事となります。

 参考:金属線ぴ工事

 んで、「ボルトクリッパ」ですが、これは、太い電線やワイヤを切るときに使用します。

 amazon参考:ボルトクリッパ

 よって、選択肢は、「適切ではない」となります。

選択肢ニ

 選択肢ニの「金属管工事とリーマ」ですが、正しい記述です。

 当該リーマは、金属管の内面取りに使います。

 よって、選択肢は、「適切である」となります。

 amazon参考:リーマ

 なお、「リーマ」は、クリックボールとコンビです。ここも、憶えておきましょう。

 本選択肢の「金属管工事・・・リーマ・・・内面取り」が一番よく出るので、ここだけでも、頭に入れておきましょう。

答え

 本問は、「適切なものはどれか?」なので…、

 正解:ニ

 …と相なります。

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筆記過去問リスト

 第1問から第30問までは、「一般問題」です。

 第31問から第50問までは、「配線図」です。

一般問題

 1問:合成抵抗・・・「ふつう」。文系可。

 2問:交流回路・・・「ふつう」。

 3問:抵抗値・・・「ふつう」。

 4問:熱量・・・「ふつう」。文系可

 5問:スター(Y)結線・・・「難」。

 6問:電圧降下・・・「ふつう」。文系可。

 7問:三線電圧・・・「ふつう」。取れる問題。

 8問:許容電流計算・・・「ふつう」。取れる。

 9問:許容電流・・・「ふつう」。文系取れる。

 10問:分岐回路設計・・・「ふつう」。ド定番。

 11問:漏電遮断器・・・「やや難」。

 12問:地中配線・・・「ふつう」。

 13問:回転速度Ns・・・「ふつう」。

 14問:工具・・・「ふつう」。絶対レベル。

 15問:太陽電池発電・・・「やや難」。

 16問:ケーブル写真・・・「やさしい」。

 17問:器具写真・・・「ふつう」。取れる問題。

 18問:工具写真・・・「やさしい」。基礎。

 19問:電線接続・・・「ふつう」。

 20問:貫通工事・・・「ふつう」。

 21問:施工場所・・・「ふつう」。

 22問:D種接地工事・・・「ふつう」。取れる問題。

 23問:電流減少係数・・・「やさしい」。絶対レベル。

 24問:回路計操作・・・「やや難」。

 25問:対地電圧・・・「やや難」。

 26問:接地抵抗計・・・「ふつう」。取れる。

 27問:開閉器・・・「やや難」。取れる問題。

 28問:電気工事士法・・・「ふつう」。取る。

 29問:電気用品安全法・・・「ふつう」。取る。

 30問:電気設備技術基準・・・「ふつう」。取る。

配線図

 31問:自動点滅器・・・「やさしい」。

 32問:図記号・・・「ふつう」。

 33問:図記号2・・・「ふつう」。基本問題。

 34問:コンセント・・・「ふつう」。

 35問:電線管図記号・・・「やや難」。

 36問:接地抵抗許容値・・・「ふつう」。絶対レベル。

 37問:図記号・・・「ふつう」。

 38問:絶縁抵抗・・・「ふつう」。

 39問:図記号目的・・・「難」。

 40問:最少電線本数・・・「難」。

 41問:スリーブ当て・・・「難」。

 42問:電線管接続・・・「ふつう」。

 43問:器具写真・・・「ふつう」。

 44問:計測器・・・「やさしい」。

 45問:図記号・・・「難」。

 46問:圧着工具・・・「ふつう」。

 47問:スイッチ・・・「ふつう」。

 48問:リングスリーブ・・・「難」。

 49問:差込形コネクタ・・・「難」。

 50問:未使用コンセント・・・「ふつう」。1点取れる。

合格の生命線‐独学向け教材

 

 憶えられない、点数が伸びない、よく間違える、実力が付かない、何やってんのかわからないという人は、教材を見直してみてください。

 独学向けの良質な教材を使うことこそ、独学合格の“肝”です。

 教材の詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、

 筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」を、

 筆記用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」を使います。

 技能のテキストは、写真の多い「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、

 技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、

 技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。

 (教材には「年度」対応があるので、必ず、自分の受ける年になっているか、確認してください。

 (「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)

 で、進み具合や必要に応じて、独学の欠点を補う「ホーザン 合格クリップ」や、「ホーザン 合格ゲージ P-925」、「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」、「ホーザン-HOZAN-合格マルチツール」を追加投入してください。

 以上で揃えれば、独学の環境としては、鉄壁です。

PDF過去問の閲覧

 

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 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

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