本問は、「医薬品」の「口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)」についての問題です。漢方処方製剤の選択肢が1つあります。複数の漢方のカンゾウの有無を問うており、厳しいです。最終解答には、この選択肢が解けないといけないので、厳しい問題です。他の選択肢は、基礎レベルなので、解ける選択肢を解いたら、後は、運を天に任せましょう。
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本問の難易度は、「やや難」です。
選択肢aの「ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、その使用によって銀を含有する歯科材料(義歯等) が変色することがある。正しい記述です。
「ポビドンヨード」の正しい記述です。
「使用上の注意」は、頻出論点なので、必ず、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「セチルピリジニウム塩化物は、喉の粘膜を刺激から保護する目的で配合される」ですが、誤った記述です。
「セチルピリジニウム塩化物」は、「殺菌消毒成分」です。
選択肢の言う「喉の粘膜を刺激から保護する」のは「局所保護成分」で、「グリセリン」などが該当します。
よって、選択肢は、「誤」となります。
まず、最近では、マイナー成分が正面から問われるので、当該グリセリンも、遺漏なく、押えておきましょう。
んで、当該グリセリンですが、「日本薬局方」の論点があります。
手引きには…、
「日本薬局方収載の複方ヨード・グリセリンは、グリセリンにヨウ化カリウム、ヨウ素、ハッカ水、液状フェノール等を加えたもので、喉の患部に塗布して殺菌・消毒に用いられる」
…とあります。
ここが狙われる可能性があるので、「登録販売者「日本薬局方」のある成分のまとめ‐グリセリン,ヒマシ油,クレゾール石鹸液」を、一読願います。
選択肢cの「アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、炎症を生じた粘膜組織の修復を促す」ですが、正しい記述です。
「アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)」は、「組織修復成分」です。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢dの「主として喉の痛み等を鎮めることを目的とし、咳や痰に対する効果を標榜しない漢方処方製剤として、桔梗湯、駆風解毒散、白虎加人参湯があり、これらはいずれも構成生薬としてカンゾウを含む」ですが、正しい記述です。
正しい記述です。上記漢方は、「カンゾウ」が入っています。
なお、個々の漢方の構成生薬を憶えてなくても、「カンゾウ」は、「抗炎症成分」なので、喉の薬に向いていると、推測できるかと思います。
よって、選択肢は、「正」となります。
ところで、選択肢で重要なのが「咳や痰に対する効果を標榜しない漢方処方製剤」のところです。
喉の痛みを鎮める漢方処方製剤は、“咳や痰に対する効果を標榜しない”ので、ガチで押えておきましょう。他県でも、ここがよく出ます。
参考:桔梗湯
参考:駆風解毒散
参考:白虎加人参湯丸
「a」は「正」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「正」です。
「d」は「正」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:5
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
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