64問‐東京都 過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「プロスタグランジン」の問題です。解熱鎮痛薬のプロスタグランジンの仕組みについて問われています。テキストレベルなのですが、手薄な人もいるかと思います。「定番問題」化しているので、優先して押えておきましょう。

64問‐プロスタグランジン

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「やや難」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「プロスタグランジンは、ホルモンに似た働きをする物質で、体の各部位で発生した痛みが脳 へ伝わる際に、そのシグナルを増幅することで痛みの感覚を強めている。」ですが、正しい記述です。

 「プロスタグランジン」の正しい記述です。解説のしようがありません。

 他県でも、当該「プロスタグランジン」がよく出題されるようになっています。

 「定番問題化」の傾向があります。

 間違えた人は、テキストを念入りに精読しておきましょう。これから、ドンドコと出る可能性が高いです。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「プロスタグランジンは、脳の下部にある体温を調節する部位(温熱中枢)に作用して、体温 を通常よりも高く維持するように調節するほか、炎症の発生にも関与する。」ですが、正しい記述です。

 選択肢の言うように、プロスタグランジンは、「体温を通常よりも高く維持するように調節する」作用があります。

 小難しいですが、テキストを精読しておきましょう。

選択肢c

 選択肢cの「解熱鎮痛薬による末梢でのプロスタグランジンの産生抑制は、腎血流量を増加させる」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「増加させる」のところです。

 正しくは、「減少させる」です。

 手引きには…、

 「末梢におけるプロスタグランジンの産生抑制は、腎血流量を減少させるため、腎機能に障害があると、その症状を悪化させる可能性がある」とあります。

 テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「誤」です。

 「正しいものの組み合わせ」は、

 正解:3

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医薬品

 61問:かぜ(感冒)

 62問:かぜ薬(総合感冒薬)

 63問:漢方処方製剤(かぜ)

 64問:プロスタグランジン

 65問:解熱鎮痛薬

 66問:眠気防止薬 カフェイン

 67問:鎮暈薬(乗物酔い防止薬)

 68問:小児の疳

 69問:鎮咳去痰薬

 70問:漢方処方製剤・生薬(鎮咳去痰薬)

 71問:口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)

 72問:制酸薬

 73問:胃腸に作用する薬

 74問:漢方処方製剤(胃腸)

 75問:腸の薬

 76問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 77問:駆虫薬

 78問:強心薬

 79問:高コレステロール改善薬

 80問:貧血用薬

 81問:循環器用薬

 82問:痔疾用薬

 83問:婦人薬

 84問:漢方処方製剤(婦人薬)

 85問:内服アレルギー用薬

 86問:鼻に用いる薬

 87問:眼科用薬

 88問:きず等への殺菌消毒成分

 89問:外皮用薬

 90問:皮膚に用いる薬

 91問:抗菌成分及び抗真菌成分

 92問:歯痛・歯槽膿漏薬

 93問:禁煙補助剤

 94問:滋養強壮保健薬

 95問:生薬成分

 96問:消毒薬の殺菌消毒成分

 97問:消毒薬の応急処置

 98問:衛生害虫

 99問:殺虫剤

 100問:一般用検査薬

令和3年度 東京都 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和3年度 インデックス

 ・基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

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こまごましたもの

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