登録販売者の「医薬品」に登場する「成分」のうち、「日本薬局方」的な記述のあるものをまとめています。グリセリン,ヒマシ油,クレゾール石鹸液を掲載しています。今後の出題に備えて、チェックしておきましょう。
「医薬品」の論点に、「日本薬局方」があります。
当該日本薬局方の問題ですが、これまでは、「生薬」でのみ散見されていました。
参考:東京都 R2 第72問
参考:東京都 R2 第79問
しかし、最近になって、「東京都 R3 第96問」の選択肢aように、「医薬品」のカタカナ成分でも、「日本薬局方」が出題されました。
今後も、問われる可能性があるので、以下に、「日本薬局方」の記載のある成分をまとめました。
該当成分は、グリセリン,ヒマシ油,クレゾール石鹸液です。
なお、注意事項ですが、序盤からガチでやる必要はありません。
試験勉強の中盤以降あたりで、押さえていってください。
1つ目は、口腔咽喉薬の「局所保護成分」の「グリセリン」です。
手引きには…、
「日本薬局方収載の複方ヨード・グリセリンは、グリセリンにヨウ化カリウム、ヨウ素、ハッカ水、液状フェノール等を加えたもので、喉の患部に塗布して殺菌・消毒に用いられる」
…とあります。
ガチ暗記は無用ですが、当該成分に、このような記述(使い方)がある、と認識しておきましょう。
また、「局所保護成分」は、そんなに出てこない成分なので、遺漏なく、押えておきましょう。
2つ目は、「小腸刺激性瀉下成分」の「ヒマシ油」です。
手引きには…、
「日本薬局方収載のヒマシ油及び加香ヒマシ油は、腸内容物の急速な排除を目的として用いられる。」
「急激で強い瀉下作用(峻下作用)を示すため、激しい腹痛又は悪心・嘔吐の症状がある人、妊婦又は妊娠していると思われる女性、3歳未満の乳幼児では使用を避けることとされている。」
…とあります。
ヒマシ油の定番の論点なので、大丈夫かと思います。
問題文中に、「日本薬局方」とか「峻下作用」といった語句が出て来る可能性がある、くらいに認識しておきましょう。
蛇足ですが、先の手引きの禁忌のうち、乳幼児と妊婦等は、「医薬品」と「適正使用」にて、ガチで出るので、絶対に押えておきましょう。
参考:使用しない 小児
参考:使用しない 女性系
3つ目は、「公衆衛生用薬」の「クレゾール石鹸液(ポリアルキルポリアミノエチルグリシン塩酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル)」です。
先に挙げた「東京都 R3 第96問」で出ました。
手引きには…、
「日本薬局方に収載されているクレゾール石鹸液は、原液を水で希釈して用いられるが、刺激性が強いため、原液が直接皮膚に付着しないようにする必要がある。」
「付着した場合には直ちに石鹸水と水で洗い流し、炎症等を生じたときには医師の診療を受けるなどの対応が必要である」
…とあります。
過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、押えておきましょう。
最近では、事故等の対処法が問われる傾向にあるので、「直ちに石鹸水と水で洗い流す」は、押えておきましょう。
「日本薬局方」の記載のある成分は、以上です。
日本薬局方の切り口で問われても大丈夫なように、対策を練っておきましょう。
独学の仕方や勉強方法等は、「登録販売者の独学」を参考にしてください。
2021年11月22日 8:55 AM
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